2011/12/31

好きと言い出せない

あなたを好きだと言うことが出来ない


断られる怖さに負ける想い

それでもいいやと 言える勇気は

まだ ない

それじゃあもういいや と思う気も

まだ ない

ちくちくと続く胸の痛み

チクタクと進む時の重み

誰もいないところでは

こんなにうまく 言えるのに

空転する 心の会議

実行する機会は先延ばしされ 先の端に置かれたまま

眠る前に必ず襲ってくる この堂々巡り



あなたを好きだと思うことが切ない

従者のままではいられない

優しさが欲しい

太陽の日差しのような

全てをつつむ あたたかな優しさが

今度こそ

愛する人を照らせる 太陽になりたいのです

太陽と月

今までの僕は月でした

一人では輝けもしない 従者のままではいたくない

その人には

私でいいといってくれる その人には

太陽と太陽の関係でいられる様に

自分の命を燃やしてでも 輝く太陽に

2011/12/30

気持ち

気持ち 気持ちとことあるたびに言う僕も

『たまには私のことも分かってよ!』という反撃に

無言で答えるしかなかった


ちょっとだけ

あなたの大変さが分かった日

ポッキー・タイム

ビールを飲み

ほろほろと ほろ酔いになりながらも

ぼくは冷静に あなたのことを考えている

ほったからされた連絡

たったそれだけのことなのに どれだけ待っていたかを伝えようと

政治家でもやらないような 質問想定状を頭に作り上げている

逃げ場の無い嫌味 絶句するほどの切り替えしを用意しつつ

その後の慰めも 六つほど考える

口もきかない喧嘩になったらどうしようとか

ぼーっとしながら口にくわえていた

チョコの部分が無くなったポッキーに止めを刺して

ああもう馬鹿らしいって寝てしまう

どうせ オンエアーでは

かかってきた電話の

『ごめんねぇ』って甘い言葉に溶かされて

『なにが?』って何も気にしていないような振りをするんだから

2011/12/27

心 ちくり

恋をしよう 

心がちくりとする感覚

僕らは 恋ができる


現実に起きていること以外が

この世には存在していると 実感できる行為



2011/12/25

僕 わたし 俺

どんなチョコレートになりたい?


僕は コンビニで皆にかってもらえるチョコ!

わたしは お店のショーケースで飾られてきれいって言われたい!

俺は お土産でみんなに配ってもらいたいな!


僕はやっぱり チョコレートファウンテン! 子供たちにすげーっていってほしい!

じゃあわたしは チョコレートフォンデュで 皆にあつまって食べて欲しいな!

えー んじゃおれは カカオ100%でガキ大将にかじってもらうんだ!

....  ....

順番抜かしでごめんなさい わたしは 好きな人にあげてもらう チョコにきめた!

ぼくは そのお返しのチョコになる!

俺は... 俺は... うーんどうしよう... もう決めた!

俺は

チョコをもらえずに 自分で買って食べる人のちょこになるよ!

2011/12/24

ゴミ袋にいれた恋の思い出

僕は泣かないと決めていた

去っていったあなたに負けたくなかったから


部屋をきれいにして

あなたをすっきりと忘れようとしたり

身の回りの物を買い換えて

新しいスタートを演出しようとしたりしたり

それほどあなたの影響が大きかったんだなって

悔しく思ったりした


大きくなったごみ袋を運ぶ途中 落ちた何かの空き箱

舌打ちをしながらそれを拾う

袋の口に押し込む際に見えたチョコレートの絵

二人でぼーっと 何をするわけでもなく話しながら食べていたっけ


心のゴミ袋から こぼれ落ちる思い出

捨てきれるはずがなかった

忘れようとするほど 大きくなっていた過去に

気付かないふりをしていたんだ


僕はごみ置き場に 思い出まで捨てきれずに

きれいな部屋に戻り

新しいベッドの上で

少し泣いて

ほろ苦い 恋の後味を知った

2011/12/23

ポケットの中に

布団から出てすぐ凍えてしまう季節

いつまでも寝ていたい気持ちを 大きめな目覚ましで押しつぶす

やりたいことをやると やりたいことが出来なくなってしまう社会

僕らはいくつもの束縛と その中から見つける自由とで生きている


うかんでいる雲を見ても もう

羨ましいなんて 思わなくなった


かりかりした空気の中のデスクワーク

主にその空気を作るのは気の短い僕

何本ペンをへし折っただろう

後輩にも無駄に怒鳴ったりもする時もある 小さな自分

これじゃいけないって いつも思ってはいるんだ



疲れて いらいらしたときのチョコレート

君は正に それ

その瞬間 ほっとできて

その間だけ 僕は僕に戻れる気がする

どうでもいい会話で笑いあえる

それが 何よりも大切で 意味のあること


笑わないでほしい

本当に自分でも馬鹿げてるって思うんだけど

君がいつも僕のポケットに入っていてくれたらって たまに思うんだ

2011/12/20

胸の痛み 心の苦しみ

好きな人を 嫌いになれないくらいに傷つけられたとき

僕の経験では この状況が最大値

この微妙な按配に出会えたことは 幸運? 不運?

昔の恋人の話になって 君は不機嫌になって ふうん といった


ああ またやってしまった


いつも思ったままを話してしまう癖に

君は痛み ぼくは苦しみ

私は傷つきやすいから 気をつけてねって君

私は傷つきやすいから 気をつけてねって君

どちらかというと

傷ついているのはいつも僕なんだけど


この前もそう

この前の前もそう

.....


でも ごくまれに 君を傷つけたときの

突然始まる無言は

僕の周りごと 時間を止めてしまう

しまった と思っても遅い

今まで貯めてきた 傷ついたらもらえるポイントカード

その大量のスタンプを見せても

何の意味も無く

君は怒る


チョコレートの銀紙

あれをくしゃくしゃにしたかのようになりつつも

僕は 謝る

2011/12/18

みつぎもの

いつもは通り過ぎていた チョコレートの棚

今日はなぜか 立ち止まってみている自分

いろいろだなあって 結局離れたあとに

ペットボトルのお茶を手にして また戻ってきた

ふたつくらいのチョコをおもむろにかごに入れる


謝るついでに わたしてみよっかな


うーん なんて言い出そうかな


もういっこ かごにいれてみた

2011/12/17

好きだけじゃない 好き

君は自分の気分に正直で

機嫌の悪いときの冷たさは本物

月曜日は忙しいから 冷たくするけどごめんねって言われているのに

優しさを常に求める僕は いつも傷つく

毎回その後にくれる ごめんねって言葉

本当に相手を気遣っているのは 誰?

分かっている

僕はいつも 君に感謝をしているんだ


そういえばこの前

仕事の担当がいい人なんだよって言って

冗談で

人を見る目はあるんだよ 女を見る目はないけどねって言おうとしたら

人を見る目ってところで遮ったよね

女の人?って すごい切り口で聞いてくるから

男の人だよってたじろぎながら返事をした僕

そう 男の人ならよろしくいっといてって

うんといった僕だけど 本当に背筋が凍る思いをしたんだ

女の人だったら どういっといてって言われたんだろうって






分かっている

君はいつも 君だけをみてほしいんだって


2011/12/16

おやすみ

よく話し よく笑った今日が終わる

おやすみ といって眠る昨日も今日も明日も繋がった幸せの日々

僕らが生まれる前からも続いていたような

僕らが死んでしまっても続いていくような


何だろう 今では信じられないくらいの幸福感

例えるなら 見渡す限り頂上の山

僕らは確かに そこにいた


この世に永遠は無いように

残酷な現実が訪れた

無限の恋は 存在しなかったんだって気付かされる

日に日に冷めていく二人

別れを切り出したのは君だけど

繋ぎ止めることなく 頷いた僕は 何も責めることは出来ない

分かっていた終局 それがいつ起きるかどうかだったのだから


よく話し よく笑った二人が終わる

さよなら といって切れる昨日も今日も明日も繋がった白けた日々

僕らが付き合うことで感じたものは全て

僕らが別れることで感じたものが全て


何だろう 昔は考えられなかった暗い倦怠感

例えるなら 見渡す限り闇の谷底

僕らは確かに ここに来た


ただ 今は眠っていたい

おやすみ と独りつぶやいた
















































2011/12/13

カカオの割合

優しさを カカオの割合にたとえると

僕はカカオ30パーセントかなって言った


なんか微妙だし 多いほうが良いのか悪いのかわかんないって

君はカカオ70パーセントな返事


冬の寒さより 君の機嫌が悪いときのほうが堪えるよ

でも

四季のように 良いときも悪いときも趣きを感じながら

君との時間を大切にしていきたいと思ってる


ねえ ところでさ カカオとマカオって似てるよねって言ったら

あなた馬鹿じゃない? マカオ80パーセントくらいの馬鹿よって

笑いながら返事した

2011/12/12

バレンタイン・イヴ

世界に起こる大きな出来事より

あなたのことを深く知りたい

世界の名だたる料理人の作る料理より

あなたが沸かしたお湯で作るカップめんがいい


嘘じゃないよ 言いすぎってあなたは笑ったけど


あなたと知り合えたことで

得られた多くの幸せは

それまで生きてきた全ての幸せより何倍も大きい

あなたは私に 新しい私をくれた

あなたを好きな自分が大好きで

誰もいないところで つい笑ってしまう自分も好き

ほんとうに ありがとう


バレンタイン・イヴ!って

2月13日に ふいに大量のチョコをくれたよね

もう なんていうか 泣いちゃってごめん

驚かせるつもりが 驚かされちゃったって

笑って涙を拭きながら

明日は もっと多くのチョコがあるんだけど

死んじゃわないでねって真顔で言うから

ぼくはもう あなたには一生勝てないだろうなって思った

2011/12/10

チョコレートタイム

あまぐもがやってきて

またじめんをぬらす

いまさっき やっとかわいたばかりのじめんを

ちょっとだけしめらせてさっていった

これのくりかえし

れーざーびーむのようにすぎていくまいにちを

とおせんぼできるようなできごとはないかなあ

たぶん まってるだけじゃだめだから

いまからつよくならなくちゃ

むりだってくちぐせを すこしずつへらすことから

2011/12/09

おもいでをすてるために

てれびやまんがで

わかれたひとからもらったものを

なきながらもやしたり すてたりするのを

ばかだなって おもっていた


そんなぼくが

このまふらーを すてようとしている

なみだはないけれど おんなじだなってすこしわらった

ああ

ものじゃない おもいでをすてているんだって わかった

いっそ

なければいいのにと うみになげすてた

ばかだなって おもわれてもいいって おもっていた

どうしたの?って

むりにうえをむいて

あかるくいきているふりをしても

むらのあるわらいごえ

おおげさなみぶりをみぬいて


どうしたのって きみはいう

どうしてだろうって ぼくはおもう


つらくてたえきれなくて

もうどうしようもなくくらいきぶん

じぶんじしんのおもいくもに

つぶれてしまうすんぜんにかかるでんわ


どうしたのって きみはいう

どうしてだろうって ぼくはおもう


まけずぎらいのぼくも そんなときはすなおに

きみのこえですくわれた ちょっとくじけかけてたんだよっていうと

げんきになった? ってわらいながらいうから

ぼくは きみがすきだって なんどもいいそうになってしまう

どこかでぼくをみてるんだろって じょうだんぽくきいたら

たぶんさっちするんだろうねっていうから

もうすきじゃないりゆうがみあたらなくなってしまう

でも

まけずぎらいのぼくは

ありがとねって

それだけですましてしまうんだ

ふみだせない よわいこころにいつも

どうしてだろうって ぼくはおもう

つかずはなれずの ふたりは

またあすも はなす

どうしたのって きみはいう

2011/12/04

今は笑顔で

通話料が5万をこえたことで大笑いした

会って話せば ディナーにいってもおつりが来るねとまた笑った

お金じゃないんだよって 気持ちなんだよって

僕らはいつもそんな調子で

どれだけ近くにいても まだ遠いくらいだった


コンビニの女店員のおつりを 割って入ってもらうほど

嫉妬深かった君

さすがに辟易したけど うれしくはあった

携帯も毎日チェックしていたっけ

何故あなたは見ないのって いや 信じてるからだよって

僕らはいつもこんな調子で

どれだけ長くいても まだ短いくらいだった


楽しかったね 本当に人と人はこんなに愛し合えるんだね

今なら あなたにばったり出会っても

笑顔で話しかけられそうな気がする

2011/12/03

てをつないで

てをつないで

どうでもいいことをいいながら

いつまでもわらっていたいな

ほんきでけんかして

ほんきでなかなおりして

あなたならって あなただけって

ことばあそびはやめちゃって

きょうもあしたもそのあしたも

あなたとわたしをいつまでも

このてがつないでくれますように

あなたを何と呼んだらいいのだろう

ゆっくりと閉じていく心を

抗うことも無くそのままにさせていたころ

あなたは不意に現れて 心から笑わせてくれた

注がれる優しさが

どれだけ僕を救ってくれただろう


何も知らないあなたは 助けるって気持ちはなくて

だからこそ うれしかった


友達でも 恋人でもないけれど

あなたの存在は 僕を生かせてくれる


なんてお礼をいったらいいだろう

本当は 大好きだって伝えたいんだ

でも もうこれ以上は望めないし

あなたを失ったことを考えると 踏み出せない


突然かかってくる電話に

しどろもどろになりながら

終わった恋の足枷は

最後に

あなたと笑って話したのはいつだっただろう

思い出せないな

事務的な会話 とってつけたような話題は

僕らをただ 消耗させてきた


最初に

あなたと話した話題はなんだっただろう

思い出せないな

幸せなときは いつまでも続くって思いは

僕らはいつか 間違いだって気づいた


本当に

あなたと過ごした時はなんだったんだろう

思いい出せないな

終わってしまったら 何だって無駄になる

楽しい時間ほど 思い出せば足枷に

僕はいまだ 新しい歩みを始められないでいる

2011/12/02

夜空があなたにできること

雲のない 月と星だけの夜空になると

僕はそっといつもの場所で空を見上げる

それまで溜まった悲しかったこと 悔しかったことを相談する

月や星は 黙って全て聞いてくれる

決して笑ったり馬鹿にしたりしないし

決して怒ったり遮ったりもしない


何て優しい 月と星


けれど

絶対に同意や慰めをしないし

絶対に選択や励ましもしない


何て厳しい 月と星


あなたたちは知っている

答えは全て自分自身にあるってことを



ちょこれーと

付き合いたての恋人特有の

甘い 甘い つながり

無駄にくっついて 無駄に長い時間を過ごして

確かにそのときは 何だって意味のあるものだったんだけど

あんなにもミルクの混ざり合った 重なり合った頃は今

時折懐かしくなる程度にしか 心を占めない

冷めて硬くなった パリパリの心

大人になるって 失っていくことなんだろうなって

ビターな考えは 色々なものを私から削ってゆく

ちょっと 遅かったかな

気付くには

ちょこっと れいとな 私の人生

2011/12/01

階段



失う

漂う夜

深い緑色

沼のほとり

虫達とともに

小さな声で泣く

こんな惨めなきみ

真っ暗に照らすのは

反対のスポットライト

人前で絶望の寸劇を演じ

悦に浸るどうしようもなさ

誰かのせいにしてしまったら

進むことは出来ないというのに

わかってるつもりで動けないのは

弱さ見つめ認めることを避けるから

もう一度惨めのさなぎをまとってでも

這い出て次の道を歩めるまで眠るがいい


2011/11/30

朝焼け

いつもは起きない時間

家の皆が寝静まる中

そっと着替えて抜け出した

彼女と待ち合わせてみた朝焼けの

きれいな色は今も忘れない

ここから僕は始まったと 心の中でつぶやいたことも


そして

今僕は 上がったり下がったりの人生の中

どうやら一番下にいるらしい

夕焼けを見ないまま 深夜に放り出されて戸惑っている

光の無い世界 闇は叫びも涙も吸い込んでしまう

なんとか自分を自分のまま留めるだけで精一杯


けれど

ベッドの中で凍えながら

無くなりかけた希望と一緒に夜明けを待つ

いつか見た朝焼けに出会えるまで

ここで僕はまた始まったんだと 大きな声で叫ぶため

2011/11/29

未練

例えば

携帯の黒いケースの色だけで

君の黒髪を思い出すような未練

僕が異常なのか 君の魅力なのか分からないが

もう 惨めなほど立ち直れないでいる


気晴らしにドライブに出かけても

行く道 行く道で記憶が蘇ってくる

そうだ 僕らはずっと一緒で どこにでも出かけていたんだった


心の中にも 家の外にも君が一杯

いつのまにか 疲れ果てて眠ってしまった

一時の睡眠 一時の逃避


けれど


夢の世界にも 君がいた

本棚と僕と君

買って二ヶ月間 未開封な本棚

なぜ僕は こいつが欲しかったんだろう

入れないといけない程 本も溢れていないし

何の変哲も無いデザイン 期間限定の特価でもなかったし

時折自分で自分が分からない


昨日

なぜ僕は 片道70キロの店にいって

何も買わずに帰ってきたんだろう

なぜ僕は 言い出す勇気も無いくせに

あの子に電話してしまったんだろう

時折 じゃない

いつも自分で自分がわからないじゃないか


でもそれ以上に

どぎまぎしている僕に 自分すら把握できていない僕に

突然好きだといってくれた

あの子のことがわからない


何もかもわからないから 余計変になって

本棚の箱を開けてしまった 深夜4時

人生も 本棚もこれから組み立てだ

やめる

悩める自分をやめる

愚痴ばかりで見苦しく 足踏みばかりの自分を

でも

前向きで笑ってばかりの自分は 想像できないなあ

失敗してもくじけない

悪意を持った言葉も涼しく流す

いつも感謝の心を絶やさない

ああ

そんな自分は もう別の人みたいだ

もうこうやって

変わることを拒んでいる

いつかでもしかしもうきっといつかやがておそらく

悩める自分をあやめる



2011/11/27

青空に月

こんなにもきれいな月

どうしてだろう いつもの感動がない

月の周りの闇よりも重く濃い心の闇が

白金のような月明かりすら 遮ってしまうのかと

その事実に

また落胆する


結局は

自分を楽しませるのも 

苦しめるのは自分自身

あなたという太陽を失った僕を

その言葉だけで済ます 

そんなことは出来ないけれど

先ず 全てをあなたのせいにしないことから 始めたい


太陽がなくなっても残る青空になるんだって

無理と分かっていても 踏み出す心が生まれればいい

2011/11/26

そして僕は 前へ進む

冷たい土の上に座る

辺りは真っ暗で 

川の流れる音だけが聞こえる

そして僕は仰向けになる

雲ひとつ無い空 

星の輝く音が聞こえそう

ゆっくりと目を閉じる

真っ暗のなはずなのに 

星の残像が残って 

きれい

ここ何日かの嫌なことを 

洗い流す時間が始まる

2011/11/25

じゆう

寝る前に もっと起きていたいと思い 起きる頃には もっと寝ていたいと思う 独りのときには 恋人が欲しいくせに 付き合い始めると 独りの自由が欲しくなる つじつまのあった人間である必要は無い 自由を許せる 大きな人間になりたい

ご挨拶

ブログをはじめること数ヶ月。とりあえずの目安だった500ビューをこえました。 どのくらい読んで頂けているかは分かりませんが、感謝をしています。 寒い日も続き、今年の終わりも近づいている中、人生の厳しさに晒されています。 後ろ向きの詩ばかり浮かんできますが、あえて排除せずに創作しています。 抑圧するとどうしても不自然になるからです。心境がどれだけ反映するかみてみたいのもあります。 今は自分を励ます生活も、いつか役に立つ日が来るはず。私は生きている以上、生きることから逃げません。 それでは、また。

既刊案内





失恋の失恋

失恋をして

別れてもいいところを忘れずに

いい恋をしたといえるよう

それなりの終わり方を心がけた

三ヶ月して

立ち直ったころに 追い討ちのような仕打ちをされて

結局口論をする羽目に

どうして君は

こんな僕をさらに突き放すの

きれいなままの失恋が音を立てて崩れた


失恋の失恋

こんなにもつらい世界があるなんて

くじけないようくじけるだけで精一杯

あんなにも愛した人がって

今でも信じられない 信じたくない

けれど現実は

寒さを増す秋とあいまって 僕を凍えさせる

かじかむ手 立ちすくむ僕

暖かい過去を捨て去ることが

本当の春を見つける術だと知る

2011/11/23

簡単

心の持ちようだよって

そんな一言で済まさないで

そんな簡単に切り替えることが出来るなら

何日も悩んだりしないはずじゃない


他人の苦しみは 分からないって

そんな他人事ですまなさないで

分かることじゃ重要じゃないの

分かるように考えてくれる

心配してくれる心が欲しかっただけなのに


あなたはいつも

じゃあどうすればいいんだよって

すぐに怒ってどこかへ行ってしまう

説明しないと返ってこない答えなんて 何の意味もないもの

どうしてすぐ諦めてしまうの


私が欲しいものは 簡単なものなのに

いつも手に入らずじまい

あなたを嫌いになれば こんな思いもしなくてすむのに


簡単なことが こんなに難しいものだとは思わなかった






























2011/11/21

スイッチ

心がきれいになるスイッチを押そう

悩みも 人の悪口も なくなってしまうスイッチを

嘘のないまっすぐな人間になれてしまう

言動と行動の不一致もなくなる魔法のようなスイッチ

背中の真ん中にあるので 自分では押せないのが一番目の問題

それを押してくれる人がいないのが二番目の問題








2011/11/20

真っ暗な海で

どこにいても

何をしていても

心の中のじわりと体中に広がっていくような

恋の終わりの悲しみは 僕の意識から消えることは無い

胸に手を突っ込んで

引きずり出せたら どんなに楽だろうって思う





それまでの幸せと それからの不幸を天秤にかけ

抜け出せない恋の残跡に

冬に向かう季節を重ねながら

まるで 大切に傷ついていくような

感傷が溢れる海の中を泳いでいる


息継ぎがいつか途切れてしまって

沈むのか 浮かんだままなのかって無駄な想像をする

月明かりも無い 真っ暗な海

進んでいるのか その場でもがいているのか

考えられないほど 真っ暗な海で

またね

普段の会話の中で 言い出せないまま終わるたび

いつも後悔をする

お互いなぜか 彼女、彼氏の話題をしないから

この恋に 芽があるのか無いのかが分からないままで

電話を切った後

会話の流れや 単語を思い出しながら

あのときの冗談ぽい

『大好き』や

質問をはぐらかして終わった

『皆いつも二人仲がいいのっていうんだけど、どうしよう』は

いったんどう受け取ればいいんだろうって悩むんだ

もっといい返事をすれば 決着は早くついたはずなのに

この仲が終わるのが怖くて 切り出せない 言い出せない

毎日続く大きな不安 その状況を楽しむ小さな喜び

そして また繰り返される

『またね』で終わる 後悔の始まり

あめ

心を洗い流す雨

洪水のように

マシンガンのように降り注ぐ


立ちつくし ただ雨を浴びると

いろんなものが削げ落ちて

雨がやむころには

明日を臨める自分になれる


また がんばれる

きっと

次の雨までは

2011/11/19

優しさのかたち

優しさが大好き

優しくしてくれる人が大好き

優しくしているときの自分も大好き

優しくしてもやさしくしてくれない人は大嫌い







2011/11/18

ある日を境に

ある日を境に

あなたと私は 恋人となった

目に見えた変化はないが 証明書など必要は無い

心と心は間違いなく繋がって

今までと同じ世界が 全て置き換わったかのような感覚

あなたを愛せて 本当に良かった


ある日を境に

あなたと私は 結婚をした

結婚式は無かったけれど そんなもの必要は無い

心と心は限りなく近づいて

今までの生活と これからの希望溢れる未来に心地よい眩暈

あなたを愛せて 本当に良かった


ある日の諍いで

あなたと私は 仲たがいをした

悲しみはあったけれど ひきとめはしない

心は遠く離れてしまい

今までの幸せと これからの抜け殻のような喪失感との戦いが始まった

いつ どんな日を境に思えるだろう また

あなたを愛せて 本当によかったと

2011/11/16

世界に幸せは溢れているというけれど

君を失って

僕は居場所をなくしてしまった

家の中も

車の中も

本屋や

人通りの多い街中でも

どこに行っても僕は

ここにいちゃいけないって 感じるんだ

ここにいるべきではないって 追い立てられるんだ

ベッドの中で布団を頭からかぶっていても

僕は落ち着かない

どうしちゃったんだろう

君は君自体と

僕のほとんどを奪っていってしまったんだろう

どうすればいいんだろう

それでもひとつの場所に居続けられないから

僕はまた 外に出る

帰るところが無いというのに

2011/11/13

何を恐れるというのか

足は歩くためにある

何を躊躇っているのか

目は見るためにある

何を怖がるというのか

耳は聴くためにある

何に怯えているのか

命は生きるためにある

何を恐れるというのか


現実は現実だ

来世や意味やその他の楽な逃げ道は うまく君を惑わすだろう

しかし 立ち向かえ そして 君の全てをぶつけ 生きていくのだ

過去は変えられない 現在をどうするか

それが君の過去になるのだ

2011/11/12

続く

旅を続けるたびに

きっと出会える再び

あのころのままではないだろうけれど

あなたが同じままでいられない以上

それは避けられないこと

望んではいけないこと

ホットミルクが恋しくなる冬

コタツの中で考えた














2011/11/11

憧れ→僻み

人はみな自由にあこがれる

あこがれる ということは自由を手にできないでいるということ

そして人はみな 自分が持っていないものを持つ者を妬み 僻む

自由を生業とする 猫

従順を生業とする 犬

猫はその自由奔放さ故に 妬み 僻まれる

鎖に繋がれ 小屋とえさを手にした犬は

君に何ていったんだい?


羨ましいな 僕は君にいうだろう

自由ほど 過酷なものであるものはないと

僕は身をもって知っているから


言わせておけばいい

自由をただ眩しい太陽のように思っている輩には

知らないんだよ

太陽こそ 他の何よりも

その身を犠牲にしているものはないってことを

2011/11/10

谷間

私は現実と想像の谷間に生きているものです

思っていたこともあり 思い通りにいかないこともあります

うーん 疲れたなあと

両方の世界で独り言

誰も拾ってくれないのはおんなじなので

まあ なんとかこの谷間で生きていけているようなものです






2011/11/09

独り力

独りでいることが怖かったので

『独り力』を磨くことにしました

どう力を伸ばすのか 自分でもよく分からなかったので

誰かに誘われない限り

独りで朝出かけて 夜遅く帰って来ることを繰り返したのです

ドライブや

町を闊歩や

ランチ

次第に慣れてきました

そして いつしか

外に出る引きこもりのような存在になってしまいました
















踊り(独りのダンスフロアで)

誰よりも愛している時もあり

あえて距離をおきたい時もあり

ちょっとした態度に腹を立てたり

可愛いしぐさにめろめろになったり

自分だけのものにしたくなるし

振られるのが怖くてすきといえなくなるし

もう どうしたらいいんだろう

眠れなくなって 想いを届けようと意気込んでも

実際に話すと 何にもいえないままで終わるんだ

繰り返しを繰り返して 疲れていくけれど

あなたは ただ素敵なまま

僕だけが 勝手に踊っているのです

2011/11/08

ずっと息を止めて

限界になって呼吸をするとき

否が応でも 生きていることを感じることが出来る


重なる不幸な出来事に限界になって生を終える人

突然の災害で 失われた多くの人

戦争に征き または戦争に巻き込まれ 死ぬ人

死があって初めて 生は際立つ残酷な事実

僕らは それぞれでそれを受容しなければならない


死を意識せずに 一生を送れることを

幸せと思う反面 不幸せのような気がした僕は

ため息を枕に また明日を生きるために 眠る

2011/11/06

少し固い人が言う幸せ

持っていたものが

例えば失われたときに

あなたを落ち込ませるものが 見えない幸せ

何かを新たに得る幸せより とても大事なもの


今 失いたくないものを探してみた

簡単には思い浮かばなかったけれど当然か

それは

人体における血管のようなものだろうから


同じように見えて 同じじゃない日常

今も大事に過ごしてみよう

どれが見えない幸せか分からない以上

全てが幸せであるともいえるのだから

水平線

あなたのスマイルは 僕を何マイルも走れるほどの栄養をくれる

突然のほっぺのキス

海岸で

手にしていた石を 水平線まで投げれる気がしてすみません

分かった気がした 気にしていた意思を

言い出せそうだったけれど やっぱり言えなかった苦い思い出

あなたは少しがっかりした顔をしていた


何度後悔しただろう あの時言っておけばよかったと本当に思うんだ

結婚した後も ことあるごとに言い続けられ

意気地なしと馬鹿にされながら

2011/11/04

例えば

心の傷を 体の傷に例えるなら

今の僕は 体中深い傷が出来ていても なぜか血が出ていない

いつ血が噴き出して死んでもおかしくない かといって治る見込みも無い

訪れる死を 怯えながら待っている状態

人を愛することは 確かに素晴らしい

けれど



それが叶わなかったときの反動は

深く愛していているほど深い

大丈夫だと 平気だと 言い聞かせていても

いつか血は噴き出し地を染める

僕はただ 呆然と

他人事のように 現在を眺めている

例えば

砂漠の真っ只中に放り込まれた瞬間の蛙のように















2011/11/03

ためいき

胸に手を当てて

無意識にする深呼吸

僕は言うのだ

流れに任せ あなたを好きだと

電話をかけ あなたが出た

どうしたの と言われても

あなたに告白するためです とはすぐに言えるわけがない

何度も行われた綿密な作戦は残念だけれど

実戦に耐えられるだけのものではなかった

流れに任せ 話が終わった

無意識に出た深いため息


何だろう うまく言えない 言い出せない

今の微妙な関係さえも 失いたくない僕は

それ以上のステップを 踏み出せないでいる

勇敢を夢見る 臆病な僕

眠れない夜を 後どのくらい続ければいいのか

落ちていく深い眠りの中

同じくらい深いため息が聞こえた

2011/11/02

水平線のように

こんなにも 上がり下がりのある人生も

いつか振り返ってみたら

懐かしくおもえるのかな

波立つ海の向こうの

水平線のように

私とあなたの視点に広がる世界

私の視点で広がる世界は

他の人のそれに比べ どうだろう

くすんでいたり

ゆがんでいたりしているのだろうか

それとも思っているより

ましに写っているのだろうか

知ることができないからこそ 気になるもの

訊いてもきっと

そのままの返事はないだろうから

私が見るままを きちんと表すことが出来ないように


でもあなたとは 共有していたい

互いに世界の一部どころではなく

世界のほぼすべてであると言い合えるように

見えなくても 感じたい

知っていると 思いたい

それが例え 結局は

私だけの視点だとしても

愛するあなたへ贈る詩

あなたは 女を見る目がないのよと

今までの彼女にうけた仕打ちを慰めてくれた君

やっと出会えた と思った

これからのすべてを 一緒にできる人と出会えた と

すべてが上手くいって

あなたは 私の人生は順風満帆 といってくれた

愛らしい 賢い 子供も授かって

何の曇りの無い人生を感じることが出来た


ありがとう 本当に感謝します

あなたの心が離れ 子供と一緒に去った今でも

だって 恋の終わりはどちらかのせいでもないし

何の引止めも無く 別れを同意したのは僕だから

今僕は ぽっかりとあいた穴を 埋めようとしたり 諦めかけたりして過ごしています

客観的に見て 人生の底にいるみたいです

いつも苦しんだり たまに思ったより大丈夫なときもあります

まだ 開けた未来は見えませんが何とか生きています


ねえ 僕は

女を見る目がなかったのかな

どうなんだろう

まだ答えを出せるほど 心が整理できていないんです

2011/10/28

らっこ

見た目よりは大変かもしれない

思ったより悩みが多いかもしれない

でも 怠け者で 能天気であってほしい

貝を貝で割る

可愛いけど本人は必死かもしれない

でも 見た目どおり 楽しく割っててほしい

勝手でしょ?

だけど

血を血で洗うような

そんな現実のなか

オアシスを求める僕らの気持ちも わかってほしい










2011/10/26

認める強さ

認めてしまうと心が折れそうな出来事を

僕は何もなかったように振舞っていた

自分を守るために 仕方なく


でも 間違っていた

折れた自分を認められなかったんだと

やっと気づくことができた

折れてからのスタートが

いつまでも出来ないところだった


認めよう

どんな言い訳をしても

僕は今の自分以外にはなれないのだと
 
気に入らない現実でもきっと

次のステップにはできるはず

それはきっと 強さ

認めることのできる 大きな力































幸福感

心が打ち震える

今だけであってもいいと思えるような

幸福感を味わってみたい



2011/10/25

まっぷたつ病

ああああ まっぷたつにしてやりたい!

いらいらすると うそをつく

つまり いらいらで らいらい

そんなことよりも

すぐにいらいらするじぶんをどうにかしないと


すこしのあいだは たてなおせるのだ

それからのじぶんが たもてないのだ


あんていなせいかつよりも

すりるじゅうしの はらはらなまいにち

まあくちではいえても

ほんとうは あんていしてほうがいいってきづいている

くちだけぼうけんかの おおいこと おおいこと

いえがいちばんおちつくくせにね


すこしのあいだは そとにでれるのだ

そとにでたらすぐ かえりたくなるのだ


もうどっちにもなれたらなあって

じぶんをまっぷたつにできたらって うたうのだ




























2011/10/24

すばらしきもの

それは 雲ひとつ無い青空

それは 駆け引きひとつ無い恋

それは 後悔なき嘘

それは 罪悪感の無い犯罪

純粋なものほど 嘘くさい

混じり気ひとつ無いものなんてないし

一つのもので出来上がる存在なんてないから

すばらしきもの

それは この世界に散らばる全て

又は

全ての中の それぞれのもの














2011/10/22

何も考えず

積み重なる新聞紙

廃品回収がいつかは知らない

間に入っている広告のせいで まるでケーキのよう 

までは言い過ぎた やはり積み重なったただの新聞紙と広告だ

読み終わった新聞を重ねることが

いつか捨てたい思いをこえて日課となった

ソファーの背もたれに届くことが とりあえずの目標

捨ててしまったら

寂しくなりそうな気がして






















2011/10/20

なんだろう

なんだろう この突き上げるような怒りは

大したことではないのに どうしても

収まらない

なんだろう この押しつぶされるような無力感は

何か努力をしたわけでもないのに

やりきれない


大人であろうと 我慢してきたことの全てが

通り過ごしたはずの過去が

一気に吹き上がってきたよう

残酷な現実と過去に挟まれ 僕は立ち尽くす

突き上げ 押しつぶされ

どこにもいけないまま 苦しみ続ける

きっと僕が生きるってことは



そういうことなんだろう































2011/10/18

希少なもの

誰もが希少なものをありがたがる

けれど

溢れかえる不幸とその中で稀に出会う幸せ

この二つでは逆なようだ

多くの人は不幸自慢をしてばかりで

少しの幸せでは満足できない人ばかり


2011/10/17

さあ

もう十分 悲しんできた

弱音や 悪口 無駄な時間を費やしてきた

例えば 就職活動や 今出来る仕事をしないで

一年中 国に失業をなくせとデモをしている人みたいな

そんな 何かを敵にして戦っているふりは終わった


逃げている自分から 逃げない


避けてきた 前を向く勇気

一歩を踏み出す 本気を今

さあ

不幸せを半ば自慢にしつつ 愚痴を言うのはやめよう

本当に 慰められたり 励まされてると思っていたの?

本当は 気づいていたはず

完全な無意識は驚くほど少ないという真実

気 も 機 も必要ない

今やる という結果のみがすべて

さあ

やりなさい    






















続けることは いいことなのでしょうか

ねえ 僕は

いつまでくじけずにいればいいのでしょうか

どこまでも幸せに出会えないままの旅を

『続けていれば きっといいことがある』 と

『あきらめない限り 道は開ける』 と

『人間に不可能はない』 と.

どこかで聞いた様な どこか脅しに近い励ましを受けながら

続けなければいけないのでしょうか


思えば 運だけや 他人だけのせいではないと言えるだけの

僕自身の拙さもありました

けれど

運や 他人のせいが 人生にとってちっぽけなものとは

絶対に思えないのです


ねえ あなたは

どこまでもくじけずにいられますか

いつまでも幸せに出会えないままの旅を

何の担保も無い 文字通りの文字通りだけの励ましで

続けていくことができますか

それとも もう幸せを手にしてしまって

その幸福のソファーに座って TVを見ているように

僕の応援をするつもりなのでしょうか






































2011/10/16

闇が滲み入る

一日の半分を過ごしていた闇の世界

我々は明かりを手に入れ 闇を駆逐してきた

果たして闇は 人類から追いやられてしまったのだろうか



生活を便利にすればするほど 資本に力を与えすぎた我々は

資本に支配されてしまうとともに ひっそりと

心に潜み 妬み 懐疑 絶望という 闇を広げだした

新たな闇に人類は 抗えないでいる

そう

自分を奥底に 強き光を持つもの以外は

2011/10/15

下品な詩

おまっとさん この世界へようこそ

よう そこのこそこそした虫が殺虫剤の脅しを無視し

ぷしゅーと 白い煙で黒いゴキブリが死ぬ

白黒のシマウマもめしうま顔

今日はそんな気分

上手い言葉がうかばんままの かっこつけた詩は浮かばれんので

スチームアイロンを投げ捨てて僕の頭はsteamを欲しがってる

なんてよく分かったような 欲深い森へ人を誘う

it is now つまりいっつなう

夜はふけ 吹け上がりを気にしたマフラーは車検をとおらん

と 黄卵をぶっかけ 醤油をたらし たまごごはん

寝る前にコーヒーをがぶ飲みし 四時ころにトイレで起きる羽目になっても

人生は二度ねえ と二度寝を決め込む 公費いいな とかいいながら

都会を憧れ 目を覚ます

例えば そんな一日

なんか 損な一日

























2011/10/14

もうこれ以上

もうこれ以上ない喜び

それは

あなたを好きになれたこと

もうこれ以上は望まない

十分私は救われた

荒んで崩れ落ちそうな心を

あなたの存在 あなたの優しさ 明るさが

元の場所に戻してくれた

ありがとう 

伝えたり 返事を求めたりはしない想い

これ以上があるとしたら...

もうこれ以上は幸せに耐えられないだろうから
















拝啓 空様

気にしない日のほうが多い

でも ふと見上げ

一方的に相談したり 勝手に勇気付けられたりして

あなたにとっては ほんと身勝手だろうけど

無くてはならない存在なんだよって

ふくれっ面に向かって

ちょっと笑いながら

弁解してみたい

2011/10/13

恋グラフ

浮いては沈むを繰り返し

結局は全く進んでいない毎日

想いは想いのまま

大事に、それでいて仕方なく置いてあるだけ

何度同じ過ちを繰り返すのか

もうそれ自体を幾度自分に問いかけただろう


あなたは

優しかったり いなされたり ちょっと不機嫌だったりして

僕の


敏感なセンサーは過敏に検出して 針は右へ左へ

ああ もうどうでもいいや

といいながらも 心拍数は今日もあなたにあわせて上へ下へ

一歩踏み出せば そんな思いをしなくてすむのに と

今日もまた一日を終え グラフを眺め無駄な分析をする

ひがみねこ

眠りの中 夢の世界に迷い込んでしまい

何時の間にか 猫だらけの牧場に立っていた

猫しか居ないのに 牧場?

夢に疑問を投げても仕方ないと 猫を掻き分け歩くと

出口/入口と書いた看板にひときわ大きな猫が

いつも不機嫌そうな顔をしているので

普通にしていても不機嫌な顔にみえるその猫は

どうでもいい この牧場の成り立ちを説明してくれた

話上必要だろうところでの質問をしつつ 一通りの話を聞き終えると

その猫は 私に言った

僕はひがみねこ

ラエルスーンさん きてくれてありがとう

私は言った

ひがみねこさん 僕こそ君にあえてうれしいよ

また機会があれば話をきかせてくれないかな?


言い終えるかどうかのところで

目は覚め 蹴っ飛ばされた布団が仕返しに僕を

寒い中 布団もないまま寝かせていたところだった

あわてて僕は 布団に謝り暖かい二度寝をした

もう夢はみなかったが

遠くで猫の泣き声がしたような気がした

2011/10/12

幸せを 考える

心に映る 幸せの映像

夢見るものと 実際の違いを知る人ほど

幸せ と表現するしかない独創力の無い

コンビニに並ぶおにぎりのように つまらないものになるだろう

私はどうか


何も浮かばない


何かを得たり 誰かをものにするだけでは満たされない心は

栓のあいたままの風呂に お湯を注ぎ続けるようなものだ

あなたはどうか

すぐに何かが浮かんで

何かを得たり 誰かと一緒になることで

幸せだと思えるならば それだけでも幸せだ

私にとっては そうできることが幸せだ

2011/10/10

さかさま犬

青々とした海のほとりに

小さな犬小屋はあった

村民が残飯を持ち寄ってその犬は生を得ていた

名前は さかさま犬

何かをさかさまにするわけでも

さかさまになっているわけでもないが

さかさま犬と 可愛がられ

その生を約一年前に終えたという













あなたが

あなたが大好きで

ふとしたことでも それをあなたに関連付けてしまう

まるで世界中にあなたを思い出すスイッチが

ばら撒かれているよう

そのたびに あなたと会いたくなる 話したくなるけれど

その勇気は ない

近づけば 近づくほど

離れていってしまいそうで

遠くから眺めるだけ

決して そのままでいいとは思っていないのだけれど

あなたはまるで

ショーケースに飾られた 手の届かない存在

ガラスを張ったのは 僕

今日も痛む胸を押さえ

明日を迎える







































2011/10/09

友達

電話をかけても 出ることが稀

折り返しすら 忘れてきたころ

自分の予定を変更することもない

でも

どうして友達でいれるのだろう

それは君が 悔しいけれど

僕の本当の友達だからだろうなあ

どうしようもないときは 必ず心配してくれるし

解決はしてくれないけれど 相談にも乗ってくれる

まあしょうがないけれど

一応 

ありがとう といっておこう

2011/10/06

笑って

昨日までの緑の稲田が

土の色と 墨になった稲の姿になり


野焼きしたばかりの 煙臭さが流れてきた

季節が動いている実感


僕は どう?

君は どう?

僕の季節は 冬

いつ春を迎えるかは 僕自身の努力と 妥協にかかっている

君の季節は なんだろう

もうきくことは出来ないけれど

僕という 犠牲を考えると

出来れば春であってほしいと思う


本当は 考えたくは無いし

不幸になってしまえって気持ちも 無いといえば嘘になる

形にしたところで何が変わるわけではない けれど

秋という季節は考えさせるものだから と 笑った


分厚いコート まだこの季節では着られないから

せめて心には 何重にも羽織っていたい

巡る四季になぞらえて いつか越えることができると信じて

つくり笑いじゃない

別れの寒風を 乗り越えた 笑顔を自分に

いつか 見せられるように


僕は どう?

雪は とけていますか?































2011/10/04

絶望と希望

昇る朝日に

落ちゆく夕暮れを想像し絶望

疲れて落ちてゆく太陽に

次の朝に力強く昇る次の太陽を想い

抱く希望

人の出会い 別れも然り

幸せ 不幸せとは

つまりこういうこと


かといってあなたが今すぐに

悩みを取り去った前を向くだけの存在に

なれるとは思わないのだけれど

まとまらないことこそが 本当の感情ではないのか

白い雲も白く見えない くすんだ心の僕は

夕方 薄暗くなった道が既に 真っ暗で足元も分からないくらい


優しい音楽も 魂で叫ぶロックシンガーの歌声も

僕の心には響かない

後悔や ネガティブなありもしないほど悪く補正された想像が

心の中を跳ね回る どす黒く 奥深く

もう立っていられない かといって 崩れ落ちたところで

誰かが手を取ってくれるわけでもない


なので 僕は

ふらふらと ただ残りかすの精神を頼りに 帰路につく

家族の団欒つまり あったかく笑いの絶えない妻と 子供たちとの

会話や食事のなかで過ごす時間は

かけがえの無いものだったのだ

それをうしなった僕は もうしなった植物のように

これから ゆっくりと

変色して 腐ってゆくのだろう

そして やっとの思いで たどり着いた家 

ふいに

幸せだった過去が

今度は 何もかもうしなった僕を 信じられないほど強く打ちのめしてくる



何ものも 癒すことは出来ない 無かったことにはできない

そう決めてしまっているうちは もう



沈んでいるばかりの自分を

奮い立たせようと もう一人の自分が声を枯らし 叫ぶ

うじうじと うずくまっているだけじゃなく もっと上を 前をみろ と

わかっている

わかっている のだけれど

それでもまだ

もう少し このくすんで 壊死しそうな自分に 浸っていたいのだ




































ちょっとした

あなたのちょっとした言葉で

わたしが傷ついたとしても

わたしのちょっとした受け取り方で

傷つきはしなかったのだと

気に病まないで欲しい

それは

いつのまにか うろこ雲が広がっていた

秋先の空のように

当然と 驚きの 間


あなたのちょっとした言葉で

私が助けられたとしたら

わたしはあなたのことを

とても感謝するだろうから

そのときはただ

私の言葉をそのまま受け止めて

にっこりでもいいから

笑って欲しい

それは

いつのまにか あなたを好きになっていた

驚きはあったけれど 今は当然の 気持ち




























2011/09/29

本を読もう

本を読もう

一字一句なんて 覚えなくてもいいし

作者の意図も類推しなくてもいい

好きなように その世界に入り込んで

自分なりの解釈で 感動したり がっかりしたり すればいい

皆がいう 良い本なんかにとらわれずに

恥ずかしがらず 威張らずに読もう

全部読んだ後 何かが自分に残っている感覚がすき

途中まで読んで もう何かが耐え切れなくなって投げ出しても

それはそれ ため になる ため に読もうとしないで

文字が生む あなたの脳が生む世界を楽しんでほしい

さあありったけの自分で

本を読もう




















寄りかかる

優しさに寄りかかる

どうやら私はそうして生きてきたらしい

寄りかかられた人は 支えきれなくなって

やがて優しい微笑みは引きつりを見せるように


優しさも

冷たさも

どちらを得ても同じように揺れ動く

あまりにも敏感な心は

断続的な地震の後の 地震計のように 多くの波を残す

優しさをくれる人に寄りかかる大きな理由

安定することが 何よりの幸せ


小さなボートで荒れる大海を渡るかのような私の脆弱な精神

 大きな船のような人に つながれていたい と

まだ 寄りかかる

自分をそうやってでしか支えられない

果たしてそれは 自分 といえるのだろうか






















井戸

家の真ん中に 井戸があった

そこだけくりぬかれている というか

違う次元が差し込まれているようで

夜にトイレに行くときに 通るのが怖かった覚えがある

神聖な という言葉が架空の概念ではないと思えるのは

間違いなく この井戸が私の人生に差し込まれていたからだろう













吸い込まれるように

何も無い真っ暗な穴が突然開いて

全てのものをを吸い込んでしまいそうになる

簡単に言うと それは

死んでしまいたくなった ということ

小さなころから怯えていた死に

ようやく受け入れる準備ができたわけではない

積み重なってきたどうしようもない暗い物事が

処理しきれなくなってしまっただけ

前向きな 死に立ち向かうシステムが

ダウンして機能しなくなったようだ

そうなった僕はいつも

一人体操座りのような格好で 虚空の誘いが去るのを待つ

ぽっかりとあいたこころのあなを

塞いでくれる存在が現れるまで


繰り返し 繰り返し
























2011/09/27

分かつ

あなたはいつか死ぬし

僕もいつか死んでしまうから

どっちが先に死ぬかって話もできていたんだけれど

そんな二人も

死で分かたれる前に

それぞれの違和感の果てに 袂を分かつことに


こんな苦しみは 考えていなかった

同じ 拾うものの無い涙を流すとしても


独りで過ごす冬は どんな厚いコートでも

心を暖めることは出来なかった

あんてな

私はアンテナ

感度が高く どんな電波でもひろっちゃう

ノイズだろうがなんだろうが

冷たい言葉だろうが 優しい言葉だろうが

意味のあることだろうが 無意味なことだろうが

分け隔てなく ひろっちゃうのです

さあ 僕をあなたの頭のてっぺんに刺しちゃいなさい

処理しきれないほどの情報が

どんどん入ってくる苦しみを あなたも味わってみませんか?










2011/09/26

キツネ 歌う

キツネ 歌う

意地悪く 面白おかしく

だまされる人 いたずらで困った人の顔をみると

気がついたら 歌っている

キツネ 歌う

声高く 時にはビブラートもきかせて

誰もない 池のほとりで寂しくなると

気がついたら 歌っている


聞いてくれる人がいたら どんなに楽しいだろうなあ

もう少し みんなにやさしくできたなら

コンサートを開けたりして そして

演奏のなかで歌えるかも なんて



ああ おかげで歌はうまくなったけど

優しくは うまくできないなあ

おかあさん おとうさん

僕はいい子になれるかなあ

















2011/09/25

自由な言葉

ささやかな自由

私は私の言葉を使うことが出来る

きれいな言葉 よごれた言葉 無言ですら言葉の一つ

パズルをくみ上げたような

角ばった言葉には無い

一本の美しい線が 好きに波を描き

到達点を私自身 

いや 

言葉自身すら定めることは出来ない

何通りもの発音があり 受け止める人ごとに広がる意味をもち

無色無臭であるが 必要であれば実際に感じられるほどの想像力をかきたて

時には手に掴むことが出来そうなほど現実性をもつ

私だけの言葉

























告白

こんにちは

突然ですが 私はあなたが好きなのです

あ お気になされずに

今 私はあなたが私をどう思っているのかを

全く知りたいわけではないのです

あ お願いです 

それ以上は何も言わないで

私だってあなたのことを良く分かっているかなんて

実際のところ自信は無いのです

ただ ここで大切なことは

私があなたを好きである ということを告げたかった

そして今その行動をしている ということなんです

困った顔をされていますが 全く正しい反応です

私だったら あなたほどきちんと話を聞いてあげられるのかわからない

少なくともその一点だけでも 私があなたを好きな証左だといえるでしょう

どうも聞いてくれてありがとう

最後に訊きますが

あなたは 好きと言えない、言わない『好き』なんて 何の意味があると思いますか?

まってください 返事はやっぱりいりません

思ったとおりいい人でよかった

では ごきげんよう




































秋に告げる

季節に負けるな

落葉に合わせ自らの葉を落とさぬ芯の強さを持て

夜の訪れる早さに流され

活動を終えるのを早めてはならぬ

太陽の去ったころに現れ

優雅に存在を示す月のように

狡猾さも持たねばならぬ










2011/09/24

残酷な現実

天を仰ぎたくなるような  残酷な現実に直面した時

受け入れるのにも

傷が癒えるのにも

多くの時間を費やす

僕の心の 残酷受付所には

数年待ちの看板が掲げられるほど

処理しきれないでいる おびただしいほどの残酷が列をなしている

それ自体も 残酷な現実の一つと言えるだろう

仰ぎすぎの首が痛くなって久しい

架空日記 に投稿の詩 

今日はまったく眠れないでいたから

くまと充血した目で車に乗り 仕事に出かけた

道の途中で うずくまって泣いている少女を見かけ

声をかけると お母さんがいなくなってしまった という

慣れないことをした自分を恨みながら

泣きじゃくる少女から必死に情報を引き出し

やっと母と娘の出会いを見届けると

もう午前が終わり 午後になったころだった

誰がこんなことを信じるだろう と

寝坊で遅刻したと 無睡の僕は言うしかなかった

もし僕が明日死ぬのならば

もし僕が明日死ぬのならば

一日を、死を受け入れるのに費やしたり

一日を、死の恐怖を周りや自分に向けて半狂乱するのだろうか

仮定のはずなのに

僕の想像力は広がって

悲しみや恐怖でやりきれない気持ちになってしまう

でも 本当は知っている

もし僕が本当に明日死ぬのならば

何も無いそぶりで

微笑を浮かべながら一日を終えるはずだ

内心は恐怖でいっぱいなのに

何かに負けたくない一心で ただそうする

本当に馬鹿げた、ちっぽけな人間だ

自分が自分でしかいられないことが

この上なく歯がゆいくせに

いつか褒めてあげられるような自分なれるかも と

どこかで期待している人間だ

矛盾を恐れず 言葉を語るならば

言葉には 悔しいが限界がある

けれど

その限界自体を

少しずつでも大きく出来そうな気がするんだ

自分のことだけでなく 

本当に相手のことを考えた上で 使う言葉であれば

2011/09/21

思うまま涌き出る詩を

思うまま涌き出る詩を

私は何よりも尊ぶ

らしくあろうとか

主義や

何かの大義名分などが入ると

その詩はフィルターを通ってしまい

心に届きにくくなってしまう

心を震わせるのは ありのままの心

表現でドレスのように着飾り

技巧をアクセサリーとするな

素材を生かした料理がいいとかいいながら

自分という素材を殺した 詩を作り出すというのか

過去の偉人の言葉を我が物のように引用するより

少しでも自分で何か 拙くとも生み出すべきだ
















2011/09/19

蝶と女

遠くで眺める蝶と

間近で見てしまった蝶

同じ生き物でも

イメージの違いは大きなものがある

きれいで上品にみえる女性にも

当てはまる

眺めていた憧れの時期と

念願の身近に過ごせたときの

見えて無かった 本性

どちらも同じ

見なければよかったと

心底からの後悔という結果

雨に濡れ 帰る放課後

雨雲を見るとわくわくしていた

雨が降る放課後に

みんな傘もささず 

濡れながら帰った

青い 青すぎる青春を過ごす僕らは

突き上げるような成長の熱を

雨できっと 冷やしていたのだろう


やがてそんな僕らが

天気予報の雨マークを見るだけで憂鬱になる大人になるなんて

誰が思っただろう

大人になるために 代価として支払ったものに

決して失ってはいけない

尊いものも含まれていたようだ
 




家庭と時間

『家庭』という

幸せと不自由とが織りまざった世界


それに体を合わせるため

仕事から戻る際に潰していた時間

 と

『家庭』を失った

喪失感を現実のもの として

受け入れるために潰す時間の

圧倒的な差


不可逆な世界を恨めしく思いつつも

後悔は計り知れないほど大きい

例えそれが

変えられなかった筋書きだったとしても











蝶と女

遠くで眺める蝶と

間近で見てしまった蝶

そこには


同じ生き物とは到底思えないほどの違いがある

きれいで上品にみえる女性にも

それは当てはまる時もある

どちらの例でも同じように

見なければよかったと

大きな後悔をすることになる

2011/09/18

意外な来訪者と謳われたダイヤモンド

仰々しいまでの宝石箱から

姿を現した

周りの光をすべて集めて放出したかのような

誰もが子供のように

ただ美しさに笑顔をもらしじっと見つめてしまうような輝き

あなたを形容するとしたら

その 意外な来訪者と謳われたダイヤモンド と言うだろう

私の心に不意に訪れて

もう虜にしてしまったあなたが憎くも愛おしい

いくら金を積んでも手に入りそうに無いけれど

くも

さあ

今日はいい目覚め

仕事へ向かおうと玄関を開けて外に出ると

蜘蛛の糸にひっかかり

いやな気分に

あのねばねばとした不快な糸はすぐに取れなくて

せっかくのいい目覚めが台無しになる

張った犯人はどこにも見えない

時間も惜しく車に乗り出発する

雲ひとつない青空の下

いつもどおりに職場に到着

帰ったら この空のように

蛛を一匹残らず駆除してやると心に決め

タイムカードを切る

2011/09/14

いとおしい

いとおしいあなた

あなたとはぜったいにであいたくない

であってしまうと

いっしょにいたくなってしまうから

いっしょにいると

はなれたくなくなってしまうから

はなれてしまうと

そのかなしみにまけて

ぼくはきっと

ぼくじしんか

あなたをきっと

ころしてしまいそうだから

時間をつぶす

結婚をして 子供ができて

幸せを感じているときでも

ふと

まっすぐに帰りたくなくなるときが 訪れた

そんなときは

少し時間をつぶし

皆が寝静まるころに帰った

罪悪感は 適当に持ち出された正当性に抑えられた



離婚をして

子供を手放して

孤独が覆いかぶさるようなときは

いつも

孤独を思い知らされるのが怖くて

かなりの時間をつぶし

眠たくなるまで帰らないでいる 帰れないでいる

僕はゆっくりと流れる時間を

ただ 費やしていく

この喪失感に慣れることが出来るまで

今はまだ

安定と不安定が繰り返す精神状態を

うまく 受容できていないでいるけれど

僕は

時間を 人生をつぶしてでも

この孤独に落とされた苦しみから

抜け出したい

夢だか

現実だか

きちんと思い知れるまで

既刊案内





2011/09/09

本棚

本棚が欲しくて買ってきた

組み立てることがめんどくさくなり

そのまま置いてある

僕はただ

安らぎが欲しいだけ

誰かと一緒にいれる それだけでいい

そう思えるほど孤独に負けそうな自分

でも

その一緒にいれる人は誰でもいいのだろうか

誰でもいい人と一緒になることに

一緒になるためだけの人とは 何だろう

この本棚のように

本を入れるためだけの

ただそれだけの存在は

果たして 僕を幸せにするのだろうか

すぐに箱をあけて組み立てて

僕を入れておける 本棚のような人に逢いたい

安らぎとは そういうもの と

横たわったままの本棚が 言った気がした






















2011/09/07

虫の音

あのね

虫の音がきこえてきて

何か寂しくなっちゃった

夏が終わるから

冬が近づいてくるから じゃなくて

虫が鳴くこと

それを聞くことが悲しいの

季節は戻っても

あの虫たちは戻ってこないもの

私たちもそう

人間は地球で生き続けても

私たちが生き続けていくわけじゃないでしょ

だから

あなたと過ごす季節を

大切にしていきたいの

愛は激しい

どんな壁も越えられそうな気持ちになれる

愛は眩しい

何年たった今でも鮮明な懐かしい思い出

愛は悲しい

終わってしまうと それが幸せであればあるほどつらくなる






2011/09/05

今日

何度もやってくる今日

今日の今日はどんな日になるだろう

気を抜くとすぐにやってくる過去の悲しみが

少しでも少ない日でありますように

朝は新しい始まりを感じさせるが

どれだけくじけずに頑張れるか

こう考えているだけで既にまっさらからのスタートではないけれど


さあ

昨日の夜のジョギングでであった白鳥との挨拶を思い出しながら

今日も着替えて出発

なんだかんだいって

扉を開けてすぐに

新しい空気を吸い込むのが 

好き

2011/09/02

太陽と月と私と雲

太陽と私の間に

大きな厚い雲が割り込んできて

辺りは真っ暗になった

同じように

心の中も陰り気味


自分から光を生み出せない私は

いつも何かに頼ってばかり

暗い気持ちも

優しさが少ないと 何かのせいにする


いつのまにか夜になって

満月が昇ってくると

闇を優しい月明かりが切り裂いてくれた

救いを感じた私は

月に感謝を告げ

後ろを照らされながら帰路につく


突然の深い闇

私はうまく歩けなくなる

振り返ると 

昼間のあの雲が満月の光を遮断していた

ああ いつもそう

私の人生とはこんなもの

私の幸せとはこんなもの

2011/08/28

こころ

こころがはりさけそうないま

わすれようとしてもなんどもよみがえるくつう

きをまぎらわすこういはすべてながくつづかず

なんかいくじけそうになっただろう

たえてみたところではいしゃであることにかわらない

こうてんするなにかがおこるまでこころをけずられながら

むねをかきむしりながら

のたうちまわる

こどくということは

とくにおそろしいほどのぜつぼうをうむ

こころがいたい

だれかたすけて

2011/08/20

雨と花

夏祭りを襲う突然の大雨

テントや建物の陰に避難する人々

雨音の後ろから追い越してくる大きな音

視線を上げる群衆

雨の中負けずに開く大輪の花火

雨をのろいつつも

この光景を目にできた幸運に

たまやの声は それぞれの心に花開く

2011/08/19

青に溶ける

青空としか言い様のない青空

ずっと見上げていると

その完璧な青さは

空と僕の間にいる大きなビルを

ゆっくりと溶かして

やがて視界は青一色になる

ここにあるのは

空と




無駄だと思わない

用事と用事の間の時間

何の発展性も持たない天気の話題

飲みすぎた次の日のつらい目覚め

宝くじが当たったら何に使うかを考えること

別れたあなたと過ごした九年間

私は無駄とは思わない

2011/08/16

まぶた

悲しんでばかりの僕

確かに悲しむほどの出来事があったのだけれど

ほんの一時 もういいかなって自分もいて

また いなくなって沈んで

そんな波が 僕を弱くしてゆく

地べたに這いつくばって色々考えていると

衰弱 という言葉が浮かんで少し笑った

自分を見つめている自分さえ このままの終わりを望んでいるようで

どこかから負けたくないと 細い光が僕を照らした

見落としていた 小さな優しさ

こんなにも目を開けさえすれば

明るい世界が広がっていたのか と

僕は 始める

小さな幸せを集めることから

ゆっくりと

自分の周りからの暖かさを感じることから


稲揺れ

一面の緑

そして風が吹くと

波のように稲が揺れ

悲しんでばかりの僕に

そっと励ましの言葉をくれる

2011/08/10

強く生きるヒント

生きることは 笑うことだと誰かが言うと

生きることとは 泣くことだよと誰かが言う

確かにそうだ

強く生きるということは

笑った後 その明るさを力にすることだし

泣いた後 涙をふいて立ち上がることなのだから

2011/08/09

素晴らしい雨

あなたと歩く帰り道

晴れでも雨でも変わらず楽しいひととき

昨日の夏のさすような日差しも

汗をかきながら笑ったり 走ったり

帰り着くのがもったいないと本気で思えた



今日は突然の雨

知らない家の軒先で雨宿り

いつもより長く一緒にいられた

素晴らしい雨

びしょ濡れでも心から感謝

本当にありがとうって

二人は雨雲に大きな声で

何度も何度も言ったよね

今日もいい日だった



また明日

素晴らしい雨と

何より素敵なあなたに会えますように

2011/08/07

月の無い明るい空

遠回りをして帰る

夜空は明るく 薄い雲まで白く見えそうなほど

かなり先の台風が 強い風を届けてくれる

夏なのに涼しい

ふと上を見あげ 月を探す

...いない

それなのにこの明るい空は

月が照らすように暖かい

涼しいのに暖かい

先まではっきりとみえる帰り道を

遠回りなのにゆっくりと歩いた

2011/08/05

流れ星流れた

悲しみの痛みでじっとしていられない夜

誰もいないたんぼみちを走る

冷たいコンクリートの橋の上で一休み

昔この道を自転車で通ったときにみた

流れ星のことを思い出した

全速力で走る自転車から 不意に振り返ってみた星空に走った細い光

あの時は進路に向き戻ったとき もう一本の星の流れをみたんだった

偶然に胸を締められた感覚が

いま鮮明に蘇る

現実に戻るとどうしても

見れないだろう連続の光のすじを欲しがってしまう自分

少し恥ずかしくなり

長い恋が終わった悲しみを

何でもいいから癒したいからだろうと

何も考えず空を見ていた

無音に包まれたこの空は

きらきらと星を輝かせる以外 何の変化も無い

目線を落とすと 地面の先に

遠くの道を走る車が ゆっくりと向こうへ走っている

その上に 流れ星

とってつけたような偶然に 僕は一人笑い上を見る



そこにあわられたもう一本の太い光 見たことの無い大きな輝きに

息や鼓動や私のすべてのものが確かに止まった

しばらくして我に返ると

こんなときは素直に 偶然以外のものを感じ取り

もう少し がんばってみよう と

夜空がくれた激励に背中を押され

立ち上がり 砂を払い家へ戻る

ゆっくり歩く帰り道

進むべき道のはるか上に

ひとすじの光

偶然を偶然にしたくない僕

三個目の流れ星に

頑張れといわれた気がした

頑張って生きるよう 優しくも力強く肩をたたかれた気がした

2011/08/02

一日

いい目覚めに今日はいけそうな予感

結局いつもどおりとがっかりする昼

気分のさえない午後を過ごし

反省ばかりの夜に

すすむアルコールがすべてを洗い流し

何も得られないままに就寝

うしなう

うしなう

ぽっかりとあいたこころ

まひしたこころはやがて

大きな痛みを思い出しのたうちまわる

そんな悲惨な自分が

それに打ち勝ち立ち上がる姿を思い描き

格好良くあろうとそれにもがこうと決意する

うしなう ことから える こと

無表情に僕を見下している大きな丸い月

先ずそいつを力いっぱい睨み返し僕は始まる

2011/08/01

明るさと羨み

明るさを羨む人がいる

集まりの中心にいるような

太陽のような人を眩しそうに羨む

ああなんと 浅はかなことだろう

私はそんな人たちを哀れむ

太陽は何も失わずに光っているのではない ただそこに暖かさが生まれるわけではない

人を照らすために 自分を燃やし続ける犠牲によって 太陽は輝いているのだ

私は 羨む

犠牲を厭わず 周りを照らすその太陽のこころを

2011/07/31

上を向くことの難しさ

しずんた気持ちをすこしでも

やわらげようと上を向く

たったそれだけでも

襲ってくる暗い感情がすぐに

僕を下に向けようとする

何だこの弱さは

自分に屈服される悔しさは

さらに僕を下へと向けさせた

初めての道をいくと

お決まりのジョギングコース

ちょっと遠回りをしてみたけれど

蜘蛛の巣がまとわりついてさんざんな結果

いつもの道に戻り

途中でもう一度新しい道を選ぶ

誰もいない田んぼみち

大きく広がるひとりだけの十字路

特等席にすわり

月の無い

けれど明るい夜空にこんばんわをする

2011/07/29

雲に語りかける

仕事帰りの22時

家の近くの田んぼまでジョギング

誰もいないのをいいことに

大きな声で歌を歌う



切れかかった息

座り込む

申し訳程度に吹く風のなか

月のいない夜空に大きな雲

ずっと見つめた後

無言で語りかけると

無言で語りかけてきた

逃避

これ以上みていられない

現実はどうして

苦しみばかり私にみせるのだろう

目を閉じてみても

網膜に焼きついたままの厳しい状況

逃避も解決もできない

悩むばかりで時間だけが進む

何度繰り返し死ぬのだろうと

逃避につぐ逃避も進行し続けている

2011/07/28

ここにあるもの

あおあおとした

なもしらぬくさがかぜにゆれている

かわべではいま

たいそうずわりのぼくがいる

ここにあるのは

かわがながれるおと

かぜのおと

くさがゆれるおと

ぼくがはなをすするおと

きこえないけれど

なみだがおちるおと

なにもしらない

たいようのひかりがふりそそぐおと

2011/07/27

ふと

何もかもが繰り返しのような毎日に訪れる

突然の変化が僕のすべてを止めてしまった

別れを告げる勇気を賞賛する心は無い

入れ替わる驚きや憎しみや寂しさや悔しさで一杯

後悔もある 反省もあるけれど

僕の中ではどうしても

ふと訪れた災厄でしかない

巧妙な段取りで行われたもの?

それとも突発的に言い放たれたもの?

頭の中でどれだけの考えが生まれただろう

でも

何も言えなかった

すすんだの?

何人もの自分の中の人格が

一斉に議論をする

『いっちゃえよ』

『いや、いまはまだだ』

『いかなくてもいいんじゃない?』

決まってそのときは

何もしないまま

疲れて終わる

ああ

自分の中にすらリーダーシップが取れないなんて



後ろ向きな性格がいつもトップに立っている現実

2011/07/26

暑い

暑い

何をするにも汗がつきまとう季節

ひと時の涼しさに逃げてしまうと

二度と戻りたくなくなってゆく

人生にとっての夏は

どんな時期なんだろうと

タオルを片手にふと考えた

2011/07/24

何かから逃げるための旅

初めての土地に過去を引きずりながら訪れる

なんて滑稽な行いだ

2011/07/23

あついくも

あついくも

真っ黒で

雨とかみなりをおとす

傘のないぼくは

びしょ濡れになりながらも

空をみあげて話しかけていた

きみは

晴れのよろこびをくれるくもだね



空はいつか

雲ひとつなくなって

太陽が一人

光るのだろうけど

そう思うと

このあついくもがいなくなることが

何となく悲しくも思えた

2011/07/22

ゆっくりとあるくということが

ゆっくりあるくということが

ゆっくり人生を送るということが

何よりいいことだと思っていた

実際

私なりの人生を歩んでこれたし

このまま何となく向かう道が見えた気がしていた

ただいつか

一緒のペースで進める人に出会えずに

ふと気づけば置いていかれているばかりの恋に

このままでいいのかと焦りを感じてきていた

実際

同じように迎える終わりに

同じように道を歩める人はいないのだと

大きく私を包み込む黒い雲にささやかれたりもした

私はどうすれば

ゆっくりとあるくということにまた

自信を持てる日が来るのだろう

いつか同じ歩幅を持つ人に

出会えるまで待てというのだろうか

ゆっくりと人生をすごすということは

私に結局何をくれたのか


もう長くないこの道の途中で

私はただ

途方にくれるばかりだ

ゆっくりと頭をたれるばかりだ

2011/07/20

苦しみ 捕獲

笑うだけでは解決しないこと

ポジティブの限界

苦しみは無限大

底のない落下

光を押しつぶせるのは闇

生のなかの死

希望を根こそぎ刈る絶望

2011/07/16

終わりと始まりに立ちはだかる大きな壁

一日の疲れとともに 眠りにつく人たち

目覚めを意識できるまもなく

体は朝出発の準備を始める

意味を見出している人も

無意味だと思いながらも機械のように生きている人も

いつのまにか

何者にも縛られず 心休む間を怠惰と疎み

何かに追われている自分でないと安心できなくなり

何時の間にか社会に取り込まれる

まるで

自分を操る操り人形

殺意

殺意

実行に及ばない限り人は裁かれない

止めて欲しくても止めてもらえず

及んだ悲しい殺人も数多くあるだろう

ただし

それ以上の数多くの人が

後悔してきたことだろう

むしろ

そうだと信じていたい

悲しすぎる行為

2011/07/15

氷水

暑ければ汗を流し

寒ければ凍える

それは当たり前のこと

だからこそ

暑い中 氷水を飲むと

ひとときの清涼が

体全体をつつむのだろう

2011/07/12

潜在

潜んでいるものは見えないから

潜在ってのは 見えるまではやっぱり無いのと一緒なんだ

見せて初めて こんな能力もあったのかと意味をなす言葉

何もしないくせに

いつでもできるってそぶりの人間には

絶対に使って欲しくない

ただ言葉や理屈だけで人や世間を語る

大抵人を馬鹿にして優越感に浸る卑怯でいてかわいそうな人間には

2011/07/11

喜びに

未来を自分でみることができない君へ

今のちょっと先も確信できないのなら

目をとじ

ゆっくりと座って

急がなくていいと言い聞かすのです

目指すべき未来とは

誰かが望んだものではなく

あなたが進んだ結果なだけであると

2011/07/07

ID

想像の中で私たちは、世界を救ったり滅ぼしたり、人助けや人殺しができる。

深森

緑がどこまでも深い森の中を進む

時間がたつと 歩いているのか 周りが動いているのか分からなくなって

いつしか森と同化したような感覚さえ生じてくる

岐路につくと こんなにも長い道をきたのかと驚き

往路の何倍もの疲労に襲われ

現実へとくたくたになって帰り着く

2011/07/05

かがやき

かがやきが胸に現れたとき

胸は一瞬自分を見失う

いつも続いていたネガティブな状態

それが普通と感じていたから

かがやきを受容できたとき

胸には希望が生まれるのだけれど

花火のように消えてしまい

またいつもの暗闇が戻ってくると

絶望と安堵が一緒に現われ

胸はそっと目を閉じて泣く

2011/06/30

トライアングル

劇の三要素

劇作者

アクター

そして観客

2011/06/29

楽をするために

楽をするためには

楽ができるだけの努力が必要である

2011/06/26

扉とは 始まり

扉とは 境界

開け得る者と 開け得ぬ者の

ふるいにも似た 決定的な存在

2011/06/25

閃光

自分を燃やしてまでも

輝きを放つ

伝わらなくてもそれは

意味のあること

それは

暖められたのが

例え自分だけであったとしても

2011/06/20

終わりの終わり

可愛らしい猫が書いてあるトラックが

あおりながら真横を抜き去り 前へ割り込んでくる

このイメージの落差が しばらく僕を呆然とさせた

可愛い女の子が ちょっとはしゃいだだけで

とんでもなく悪いことをしたように怒鳴りつける金髪の母親

いろんな人がいる と

それで済ませば楽だろう

それでも僕は 割り切れない

こんな考えの中で

寿命を無駄に費やしている

終わりが終わる

そんな時

周りがどんなに狂っていって

常識がどんどん常識じゃなくなっても

青い空を青いといえる

ただの人間でありたい

うろこぐも

うろこぐもにかこまれて

ころされかけるゆめをみた

しろくやさしい

のんびりな

うろこぐもにころされかけた

2011/06/16

人を愛すこと

人を愛すことは とてもすばらしいことだと思う

ただ その愛がどうなるかによって知るだろう

幸せの持続と

大きな挫折感といった 正反対の結末が用意されていることに

2011/06/15

今日

厚くなってきた雲をみて

雨を予感する

やっと乾いてきた地面に同情

ふと気付き笑う

傘も持たず駅ヘ歩いて来た僕を

2011/06/12

プラスパイラル

プライスパイラルを推し進めます

プラスがプラスを呼んでさらによい状態になっていくという意味の造語です

例えば 

子供が寄ってくる→子供が好きになる→子供に優しくなる→さらに子供が... といった流れ

暗いニュースの多い最近の世の中 この状態を打破するためには大きな推進力が必要と考えます

勝手に一人で盛り上がっていますが 賛同者様と一緒にプラスパイラルで世の中に活気を与えま

しょう!

2011/06/08

かぜ



ひなたぼっこをしていた稲達が

急に吹く風に驚いて

体を揺らす

いたずらの主は

笑いながら 遠くのどこかへ

突然の

突然の光が僕を照らす

沈んでいた心が ふっと軽くなって浮き上がってくる

例え一時的なものでも この幸福感に包まれた感覚は

これから生きていくための大切な栄養

長い砂漠の旅で 不意に見つけたオアシスのような

苦労が報われたような 全てが浄化されたような充実感

終われば夢のようだったと 現実に帰ったときの喪失感

2011/06/05

無気力

何かをしようというイメージも沸かない状態

2011/05/31

ささいなこと

ささいなことで落ち込みましょう

無駄に希望をもっても傷つくだけじゃないですか

どこまで底に落ちていけるか

あなたしか出来ないことかもしれません

殺してやりたいとか

死んでしまいたいとか

結局やれずじまいの弱さを認めて

徹底的に落ち込んでみましょう

そこで初めて

自分に気付けるような気がしないでもない

生きていくのに邪魔なプライドなら

あなたも殺せるかもしれません

2011/05/28

時間

悩む暇もないくらいにあっという間に過ぎていった若かりしころが懐かしい。
そのころの自分が羨ましくもある・・・と思っていたら、色々当時もくだらないことで悩んでいたことを思い出して少し安心。

2011/05/26

違うだろう

祭りや催しをやるために、震災に気を遣って被災者を招いたり、募金を催しに取り入れたりするのを見ると、そこまでしてやりたいのかと逆に気分が悪くなる思いがする。
世間を気にしつつ、結局いつもどおりにやるためにやる小汚い演出は、本当に胸糞悪く写る自分にも疑問を投げかける。どうして美しいことと思えないのだろう?と。
きれいな面、汚い面を多角的に見てしまう癖でどうしても自分を不幸にしていそうな今日この頃です。

2011/05/20

読書

私は読書が好きで、小さなころから本を読んでいる。
拒否反応が出なければ没頭し、時間があれば一気に読んでしまうタイプ。
読んでいるからといって、その分頭に残しているわけではないので残念なことに頭は全然よくならなかった。
ただ、文字が頭を通り抜けていく感覚が大好き。
何かを覚えようとか、ためになるために読むと全然おもしろくなく、ページも進まなくなるので一度引っかかると読破できずリタイアしてしまう。
書を読むこと、没頭できる書に出会えることとがささやかな幸せ。

2011/05/17

電子

僕は不安定な原子のように安定を求めている

電子を取り込んで隙間をなくそうとしているが

なかなか電子を手にすることができないでいる

寝不足が布団に入らないのとは違う

隙間の風が強すぎて崩壊しそうな僕は

きっともう救われることはないのだろうと思う

2011/05/15

どんなに悲しみに落ち込んだ時も

どんなに喜びに満ち溢れた時も

私は私でありますように

私は私でありますように

大きな貧しさに見舞われたとしても

大きな富を手に入れたとしても

私は私でいれますように

私は私でいれますように

2011/05/14

胸が痛い

心が殴られる

体が動かせないほどのショックと動悸

別れの言葉は易々と

私の内部を破壊した

目の前が真っ白になり

時間が止まった私は

まるで石像のように

ただそこに存在しているだけだった

2011/05/13

つながり

過去の積み重ねで僕は在る

でも、今直面し続けている現在は

今の僕、その次の僕が切り抜けていかなくちゃ

過去の僕から続く未来の僕は

「今」のおかげでつながっているのだから

2011/05/12

拠り所

生きていく中で、あなた達は色々なものを心の拠り所としていくことでしょう。それは誰かの言葉だったり、歌だったり、特定の人や宗教等であるかもしれません。でもその拠り所は、縋りすぎると自分を逆に縛ってしまうものだと心に留めておいてください。苦しい時でなくともそれがないと落ち着かない危険な状態に陥ってしまうかもしれません。

拠り所は所詮拠り所。自分自身を強く持つことで、バランスを取ることが必要です。

生きる

生きるということの意味、意義は考えれば考えるほど、わからなくなってしまいます。これだ、と思える答えが出ても、後で違う考えに出会い、確信にぐらつきが生じたりもします。呼吸を意識するとしづらくなるように、あまり意識しないほうがいいのかもしれませんね。
感じたままに生きる、ということこそ最も考え抜かれた答えである!といったところでしょうか。

2011/05/11

悲しみ悩み置き場

ブログ右にページを開設しました。

その名は悲しみ悩みページです。コメントやメールで人には言えない悩みをお伝え下さい。

公開希望の方以外は私のみ閲覧です。解決能力は恐らくありませんが、誰かに悩みを打ち明けるという行為で、少しでも心が軽くなればと思っています。

2011/05/07

抑える

繊細で傷つきやすい雨雲は

耐えきれなくなると大量の涙を流しにやって来る

泣いて 叫んで 大地を濡らし

気がすむとゆっくり流れて行って

そこにはただ青空が残る

オレンジ色のタオル

誰もが寝静まるころ

ふいに

胸の痛みで目を覚ます

思い出すのは 昨日受けた心無い一言

こんなにも長く痕を残すなんて 思いもしなかった 

いつまでも引きずる自分に 嫌気がさしてしまいそうだけど

ベッドの手摺に手を伸ばし

かけてあったオレンジ色のタオルを そっと顔にかぶせて

真っ暗な部屋で 孤独な戦いをする

そして

朝日が顔を出し 小鳥が鳴いて皆が目を覚ますころ

ぼくは

戦い疲れて 眠りに落ちた