2011/07/22

ゆっくりとあるくということが

ゆっくりあるくということが

ゆっくり人生を送るということが

何よりいいことだと思っていた

実際

私なりの人生を歩んでこれたし

このまま何となく向かう道が見えた気がしていた

ただいつか

一緒のペースで進める人に出会えずに

ふと気づけば置いていかれているばかりの恋に

このままでいいのかと焦りを感じてきていた

実際

同じように迎える終わりに

同じように道を歩める人はいないのだと

大きく私を包み込む黒い雲にささやかれたりもした

私はどうすれば

ゆっくりとあるくということにまた

自信を持てる日が来るのだろう

いつか同じ歩幅を持つ人に

出会えるまで待てというのだろうか

ゆっくりと人生をすごすということは

私に結局何をくれたのか


もう長くないこの道の途中で

私はただ

途方にくれるばかりだ

ゆっくりと頭をたれるばかりだ

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