ゆっくりあるくということが
ゆっくり人生を送るということが
何よりいいことだと思っていた
実際
私なりの人生を歩んでこれたし
このまま何となく向かう道が見えた気がしていた
ただいつか
一緒のペースで進める人に出会えずに
ふと気づけば置いていかれているばかりの恋に
このままでいいのかと焦りを感じてきていた
実際
同じように迎える終わりに
同じように道を歩める人はいないのだと
大きく私を包み込む黒い雲にささやかれたりもした
私はどうすれば
ゆっくりとあるくということにまた
自信を持てる日が来るのだろう
いつか同じ歩幅を持つ人に
出会えるまで待てというのだろうか
ゆっくりと人生をすごすということは
私に結局何をくれたのか
もう長くないこの道の途中で
私はただ
途方にくれるばかりだ
ゆっくりと頭をたれるばかりだ
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