2011/11/30

朝焼け

いつもは起きない時間

家の皆が寝静まる中

そっと着替えて抜け出した

彼女と待ち合わせてみた朝焼けの

きれいな色は今も忘れない

ここから僕は始まったと 心の中でつぶやいたことも


そして

今僕は 上がったり下がったりの人生の中

どうやら一番下にいるらしい

夕焼けを見ないまま 深夜に放り出されて戸惑っている

光の無い世界 闇は叫びも涙も吸い込んでしまう

なんとか自分を自分のまま留めるだけで精一杯


けれど

ベッドの中で凍えながら

無くなりかけた希望と一緒に夜明けを待つ

いつか見た朝焼けに出会えるまで

ここで僕はまた始まったんだと 大きな声で叫ぶため

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