人は
食べて寝る
遠くへ旅しようと
一歩も家をでなくても
それでも古来から人は
旅先での食事や宿泊に
意味を求めた
いかがでしょう
今日の魚料理は
いかがでしたか
当ホテルのベッドの寝心地は
栄養になるなら一緒なんて
考えたければ考えればいい
日々の機微も分からない奴らの
言葉なんて
何の意味があるものか
きらきらと
水面が陽の光を反射する
無音に近い無音
なんの意味があるかって?
この落ち着いた
感動した心が
言葉なんて必要無いって
言っている
異地での食事 宿泊
人が人を感動させることの
何が意味のないことなのか
なんて
争う気も起こらない
この素晴らしい旅よ!
2017/12/31
2017/12/28
なにもない ある朝
太陽が差し込む10時過ぎ
起きないと なんて気持ちで動き出す
別に何もしなくていいんだけれど
嫌なことを命じられたときの
やりたくない やれない理由はすぐ浮かぶ
なにもないときの
なにかをやりたいときにも そうあればいいのに
なんて
自分に才能を求めたり
なにもしない理由もないから
なにかをしてみよう
Spotifyに
いい曲はないか
聞きながら
2017/12/22
2017/12/16
帰ってきて寝ただけの話
たなびく旗
風はコートを通り抜けて
体温を盗んでゆく
歩くたびに
つま先の先の方の
冷たい痛み
飛んでいけたらと考えが逃避
遠くで自転車の倒れる音
持ち主が帰ってくるまで
そのままなんだろうなと
冷めた推測
疲れのせいか
もともとの本性だろうか
どっちでもいいけれど
改造した車で
サングラスをかけて運転している金髪の男
きっと歩くときはガニ股だろうな
どうでもいいんだけれど
そんなこんなで
家にたどり着いたときの
心のため息がまた出ていった
今点けた電球みたく簡単に
気持ちもオンオフできたらどれだけいいだろう
下を向いた気持ちのまま風呂に入る
体だけ温まって
少しして寝た
風はコートを通り抜けて
体温を盗んでゆく
歩くたびに
つま先の先の方の
冷たい痛み
飛んでいけたらと考えが逃避
遠くで自転車の倒れる音
持ち主が帰ってくるまで
そのままなんだろうなと
冷めた推測
疲れのせいか
もともとの本性だろうか
どっちでもいいけれど
改造した車で
サングラスをかけて運転している金髪の男
きっと歩くときはガニ股だろうな
どうでもいいんだけれど
そんなこんなで
家にたどり着いたときの
心のため息がまた出ていった
今点けた電球みたく簡単に
気持ちもオンオフできたらどれだけいいだろう
下を向いた気持ちのまま風呂に入る
体だけ温まって
少しして寝た
思い出したこと
何も目標のない君に
導き
船の穂先
風
マスト
灯台の光
そして
何処かに碇を下ろす
ポケットの中
いつの間にか入っている
砂
触った感触
急に射し込む
光
感触を忘れ
目を閉じる
真っ暗のはずが
赤い視界
この地球に
生きていること
思い出す
導き
船の穂先
風
マスト
灯台の光
そして
何処かに碇を下ろす
ポケットの中
いつの間にか入っている
砂
触った感触
急に射し込む
光
感触を忘れ
目を閉じる
真っ暗のはずが
赤い視界
この地球に
生きていること
思い出す
2017/12/02
笑いに似た
無理に
わがままを押し通し
引けなくなっても
弾けないで
川の水
海の水
旅の数だけ
涙もある
しょっぱい水
溜め込まないで
吐き出して
それでいて笑ってしまおう
笑いに似た
泣き顔
流れた跡
乾いていく
2017/11/29
オン・ザ・ロード
通り過ぎる車が
巻き起こす不快な風に煽られて
鬱
意味もなく
歩くために歩く工程に
それを晴らす力はない
何が幸せで
路上に寝ているのか
薄黒くなった顔
もはや同情もない
平等? だれもが人として生きることができる?
あまりにもこの世界には
見過ごされていることが多すぎる
気付こうとしないことが多すぎる
歯がゆくも
解決できない問題が多すぎる
ねえ?
何台も通り過ぎた車が
あなたに向けた目線は
暖かかった?
あなたが見るこの世界は
どのように映るのだろう
オン・ザ・ロード
生きるも
死ぬも
巻き起こす不快な風に煽られて
鬱
意味もなく
歩くために歩く工程に
それを晴らす力はない
何が幸せで
路上に寝ているのか
薄黒くなった顔
もはや同情もない
平等? だれもが人として生きることができる?
あまりにもこの世界には
見過ごされていることが多すぎる
気付こうとしないことが多すぎる
歯がゆくも
解決できない問題が多すぎる
ねえ?
何台も通り過ぎた車が
あなたに向けた目線は
暖かかった?
あなたが見るこの世界は
どのように映るのだろう
オン・ザ・ロード
生きるも
死ぬも
2017/11/26
不可逆とカメムシの関係
心の隙間に123
何もないところに
何もないまま
過ごすカメムシのように
風は何処からかやってきて
何処かへ行ってしまうけれど
何処って言葉は便利でいて
浅い言葉だなって
少し脱線
給料日に見る
割引の弁当
少し嘲笑
すぐに飛びつくことになるくせに
心はすべて
自分次第
心臓の鼓動と同じように
どうにもコントロールできないもの
まあ
不可逆 不可逆
時間が進むのと同じ方向へ
何処かへ向かっていくのもいい
カメムシのように
ひらりと何処へいこうかな
光が好きなカメムシ
少しチープな
人生観でもって
何もないところに
何もないまま
過ごすカメムシのように
風は何処からかやってきて
何処かへ行ってしまうけれど
何処って言葉は便利でいて
浅い言葉だなって
少し脱線
給料日に見る
割引の弁当
少し嘲笑
すぐに飛びつくことになるくせに
心はすべて
自分次第
心臓の鼓動と同じように
どうにもコントロールできないもの
まあ
不可逆 不可逆
時間が進むのと同じ方向へ
何処かへ向かっていくのもいい
カメムシのように
ひらりと何処へいこうかな
光が好きなカメムシ
少しチープな
人生観でもって
2017/11/25
お城で眺める下々の民
お城で眺める下々の民
何故か楽しそう
あんな貧しい服装で
輪になって回るだけ
どうしてあんなに笑っているの
煌めいた装飾
値段もつかないような絵画
誰も城の中では
あんな笑い声をする人はいない
幸せって
位が違えばああも違うものなの
少しだけ
羨ましくもあるけれど
やがて夜
テーブルに並べられた
数々の食材
汗一つかいていない
城の中の人たちが
黙々と
グラスを傾けながら
食事をしている
私は一体
何が幸せかわからないまま
寝床について
夢を見た
下々の民と一緒になって
輪になって踊る
夢を
何故か楽しそう
あんな貧しい服装で
輪になって回るだけ
どうしてあんなに笑っているの
煌めいた装飾
値段もつかないような絵画
誰も城の中では
あんな笑い声をする人はいない
幸せって
位が違えばああも違うものなの
少しだけ
羨ましくもあるけれど
やがて夜
テーブルに並べられた
数々の食材
汗一つかいていない
城の中の人たちが
黙々と
グラスを傾けながら
食事をしている
私は一体
何が幸せかわからないまま
寝床について
夢を見た
下々の民と一緒になって
輪になって踊る
夢を
2017/11/16
拙者の旅
拙者は背中に車を背負い
村と村を駆け抜ける
ときには
いろんなものを背負って
何かを届けるわけでなし
誰かを助けるわけでなし
何処にでも居るろくでなし
拙者はいつも心に忍ばせた
忍びの本道から逸れないで
村と村を駆け抜ける
ときには
出くわした熊から
颯爽と逃げる拙者
町娘はいつも
拙者を目に追えぬでいるらしい
村と村を駆け抜ける拙者
好きな鶏肉があれば
泊めてもらってもいいでござるけど
いかんともし難い山道で
猪に追いかけられ
骨を折ったでござる
2017/11/13
言い訳の海 パラソルは砂浜に刺さって
気分が乗らないとか
運が悪かったとか
なになにが 何々だったとか
言い訳の海の中
溺れる程の海水
寄せては返す繰り返し
照りつける太陽の下
パラソルを刺した砂浜から
その哀れな海を眺める
本当に大事なことは
この海の何処を探したって
見つかりはしない
分かってる?
分かってるけどってまた
何かが帰ってくる
わざとでも
無意識でも
この水平線に辟易
ねえ
私はただ
心と心で会話をしたいだけ
大事なものはきっと
この海にはない
何を
間違ったのだろう
この海に
何を
見てしまったのだろう
次の夏
この海には
私の姿はないでしょう
きっと
気分が乗らなかったり
運が悪かったり
なになにが何々でしょうから
運が悪かったとか
なになにが 何々だったとか
言い訳の海の中
溺れる程の海水
寄せては返す繰り返し
照りつける太陽の下
パラソルを刺した砂浜から
その哀れな海を眺める
本当に大事なことは
この海の何処を探したって
見つかりはしない
分かってる?
分かってるけどってまた
何かが帰ってくる
わざとでも
無意識でも
この水平線に辟易
ねえ
私はただ
心と心で会話をしたいだけ
大事なものはきっと
この海にはない
何を
間違ったのだろう
この海に
何を
見てしまったのだろう
次の夏
この海には
私の姿はないでしょう
きっと
気分が乗らなかったり
運が悪かったり
なになにが何々でしょうから
2017/11/10
感慨
だいたい
ふと足を止めて
何かを考えるときにくらいしか
悲しい気持ちは湧いてこないから
足を止めなければいいのかなって
でも
それもなんか
逃げているようだって
気がつけば何かを考えふけっている
みかん
皮をむいて
別に食べたくなかったのにって
我に返る
そんな風に
古い歌をきいて
沁みるような
染み込むような気分になる時
昔が少し思い出せたりして
ふと
我に返る時
人間の記憶って不思議だなと
無駄に感慨
無理に太陽を見てみたって
眩しい光が
網膜に残るだけ
別に明るいものを見たからって
どうなるわけでもないのにって
網膜の光に少し苛つきをみせる
そんな風に
無駄が無駄を呼んで
少し時間を費やして
ぼくと
地球は回っている
太陽の周りを
宇宙のどこかの区域で
川のせせらぎや
森の葉の囁きの
まったく反対のところで
足を止めて
僕は感慨
ふと足を止めて
何かを考えるときにくらいしか
悲しい気持ちは湧いてこないから
足を止めなければいいのかなって
でも
それもなんか
逃げているようだって
気がつけば何かを考えふけっている
みかん
皮をむいて
別に食べたくなかったのにって
我に返る
そんな風に
古い歌をきいて
沁みるような
染み込むような気分になる時
昔が少し思い出せたりして
ふと
我に返る時
人間の記憶って不思議だなと
無駄に感慨
無理に太陽を見てみたって
眩しい光が
網膜に残るだけ
別に明るいものを見たからって
どうなるわけでもないのにって
網膜の光に少し苛つきをみせる
そんな風に
無駄が無駄を呼んで
少し時間を費やして
ぼくと
地球は回っている
太陽の周りを
宇宙のどこかの区域で
川のせせらぎや
森の葉の囁きの
まったく反対のところで
足を止めて
僕は感慨
2017/11/09
ぬかるみ
こころの こころの ぬかるみに
はまりこんで動けなくなった人
こころの こころの ぬかるみを
前にして途方に暮れている人
飛び越えてしまえる力と 勇気がほしい
持っていれば 困りはしないから
こんなにも空は
乾いた空気の向こう
きれいな筋をした雲
どこか
別世界のような
きれいな筋をした雲
私のこころのぬかるみなんて
何にも気にしないで
空を泳いでいる雲に
勇気をかってにもらったり
少しうらやましく思ったり
この世界はきっと
私の心に写っただけの映像じゃないかなって
おもえるほどの
きれいな筋をした雲
はまりこんで動けなくなった人
こころの こころの ぬかるみを
前にして途方に暮れている人
飛び越えてしまえる力と 勇気がほしい
持っていれば 困りはしないから
こんなにも空は
乾いた空気の向こう
きれいな筋をした雲
どこか
別世界のような
きれいな筋をした雲
私のこころのぬかるみなんて
何にも気にしないで
空を泳いでいる雲に
勇気をかってにもらったり
少しうらやましく思ったり
この世界はきっと
私の心に写っただけの映像じゃないかなって
おもえるほどの
きれいな筋をした雲
意味がない者同士で
生きていくことが
意味のないものとしたら
宇宙の始まりを
一生かけて解き明かそうとする人も
セールの始まりを
一晩並んで買い散らかそうとする人も
どちらも意味がない同士
インフレーションも平行世界も
ブラックホールも
ディスカウントショーもweb通販も
オータムフェアも
意味が無いということでは同じ
でも
一緒では ないよね
生きていく中で
それぞれが満足できる足跡を残せたらと思う
それがすぐ消えてのこるものでないとしても
二度と出られないブラックホールに
オータムフェア最大80%オフを求めて飛び込んだって
いいじゃない
意味のないものとしたら
宇宙の始まりを
一生かけて解き明かそうとする人も
セールの始まりを
一晩並んで買い散らかそうとする人も
どちらも意味がない同士
インフレーションも平行世界も
ブラックホールも
ディスカウントショーもweb通販も
オータムフェアも
意味が無いということでは同じ
でも
一緒では ないよね
生きていく中で
それぞれが満足できる足跡を残せたらと思う
それがすぐ消えてのこるものでないとしても
二度と出られないブラックホールに
オータムフェア最大80%オフを求めて飛び込んだって
いいじゃない
2017/11/05
振り向かない
立ち去る人を
ずっと見送る人
相手は
姿が見えなくなるまで
振り向かない
踵を返して
玄関をくぐる
ふと
見えなくなった人の方を
振り返りながら
長い間話した後
家路に帰る人が
一度も振り返らずに帰ってしまった
ほんの
ちょっとしたこと
でも
ちょっとではないこの心の空洞に
私は何かの
答えをみつけようとした
答え?
急に何故と
自分の感情におどろいて
テレビから離れて
無意識に
窓を眺めた
見えなくなった人の方を
ぼんやりとした答えが
浮かび上がってきそうな
気がした
ずっと見送る人
相手は
姿が見えなくなるまで
振り向かない
踵を返して
玄関をくぐる
ふと
見えなくなった人の方を
振り返りながら
長い間話した後
家路に帰る人が
一度も振り返らずに帰ってしまった
ほんの
ちょっとしたこと
でも
ちょっとではないこの心の空洞に
私は何かの
答えをみつけようとした
答え?
急に何故と
自分の感情におどろいて
テレビから離れて
無意識に
窓を眺めた
見えなくなった人の方を
ぼんやりとした答えが
浮かび上がってきそうな
気がした
青い虫
村の男に
青い虫が湧き出てきた
誰も信じられなくなって
色んなものが嫌になって
前向きに生きていくことを
諦めてしまう
虫が
座っていても
横になっても
外に繰り出してみても
除去できない
虫
時間だけがそれを
解決する
やがてさなぎになって
蝶になって
どこかへ飛んでいってくれさえすれば
少なくとも男は
前に進める
桜が散って
またつぼみをつけるまで
男が本当に
この世からいなくなってしまうまでに
飛んでいってくれさえすれば
青い虫が湧き出てきた
誰も信じられなくなって
色んなものが嫌になって
前向きに生きていくことを
諦めてしまう
虫が
座っていても
横になっても
外に繰り出してみても
除去できない
虫
時間だけがそれを
解決する
やがてさなぎになって
蝶になって
どこかへ飛んでいってくれさえすれば
少なくとも男は
前に進める
桜が散って
またつぼみをつけるまで
男が本当に
この世からいなくなってしまうまでに
飛んでいってくれさえすれば
2017/11/04
2017/11/02
負けてベルトをなお締める
一日の終りに
勝ち負けの判定をしてみると
勝った日
負けた日
今日はちょっと勝ち負けとかどうでもいい日
同じと思っていた日々に
ちょっと違いを感じるでしょう
勝った日
勝って兜の緒を締めたいけれど
兜なんて五月人形しかかぶっていないから
ベルトをいつもより締めてみた
勝ってベルトをなお締める
お後がよろしいようで
おやすみなさい
って
あまりお後もよろしくないけれど
このままじゃ眠りにくいから
ベルトを外して
ベットで寝かせてくださいな
勝ち負けの判定をしてみると
勝った日
負けた日
今日はちょっと勝ち負けとかどうでもいい日
同じと思っていた日々に
ちょっと違いを感じるでしょう
勝った日
勝って兜の緒を締めたいけれど
兜なんて五月人形しかかぶっていないから
ベルトをいつもより締めてみた
勝ってベルトをなお締める
お後がよろしいようで
おやすみなさい
って
あまりお後もよろしくないけれど
このままじゃ眠りにくいから
ベルトを外して
ベットで寝かせてくださいな
2017/10/22
2017/10/15
2017/10/04
食いつなぐ人
日々食いつなぐ人
買い物の度
財布の中と相談する
フードコートで食事する家族を尻目に
割引の惣菜を漁る
夕暮れ
買い物袋をかごに入れた自転車で
少し汗をかきながら帰る
おかわりの声に
もう無いのって返事をしながら
心のなかで
深い溜息
人生
楽しいこともあるけれど
耐えたり
忍ぶことばかり
ずっと買い替えていない
冷蔵庫を開けながら
思う
買い物の度
財布の中と相談する
フードコートで食事する家族を尻目に
割引の惣菜を漁る
夕暮れ
買い物袋をかごに入れた自転車で
少し汗をかきながら帰る
おかわりの声に
もう無いのって返事をしながら
心のなかで
深い溜息
人生
楽しいこともあるけれど
耐えたり
忍ぶことばかり
ずっと買い替えていない
冷蔵庫を開けながら
思う
あなたの 名前
あなたの名前は
あなたが決めたものではないけれど
そうであると
生まれたときから思い込まされたもの
ときには
自分を自分の名前で呼んだりする
誰かに名乗る
あなたの名前
あなたが決めたものではないけれど
名刺に印字して渡したりする
あなたがあなたで決めたものではないのに
それがあたかも自分を表すものとして扱われる
なんだろう
当たり前なのに
何か違和感
あなたの名前は
あなたが何であるか表すものでは無いのだけれど
あなたを表すものとして
通用してしまう
あなたは何?
名前以外で表される
あなたとは
何なのだろう
あなたが決めたものではないけれど
そうであると
生まれたときから思い込まされたもの
ときには
自分を自分の名前で呼んだりする
誰かに名乗る
あなたの名前
あなたが決めたものではないけれど
名刺に印字して渡したりする
あなたがあなたで決めたものではないのに
それがあたかも自分を表すものとして扱われる
なんだろう
当たり前なのに
何か違和感
あなたの名前は
あなたが何であるか表すものでは無いのだけれど
あなたを表すものとして
通用してしまう
あなたは何?
名前以外で表される
あなたとは
何なのだろう
2017/10/01
何か違う
お金が無くて
技能もなくて
働く気力もない人に
貧困に喘ぐ国の
生きるために必死な人々の話をしたって
何か違う
お腹が一杯でも
少しかじりたくて
やっぱり残したお菓子
貧困に喘ぐ国の
生きるために何でも口にする人々の話をしたって
何か違う
冗談で
お腹と背中がひっつくと行った人に
本当にやせ細った人々の話しを持ち出して
叱ってみても
何か違う
安易に例出される人々
それだけでもう
愚弄
意識に染み付いた
良くはない何か
剥ぎ取ることは難しいのかも
2017/09/26
暑さと涼しさが入り乱れる今日このごろ
暑さと涼しさが
日々入り乱れるこの季節
いかが
お過ごしですか
仕事や育児で
思うようにいかないストレス
きれいな夕焼けも
目に入らない
遠回りして
新しい景色もみる余裕がない
ため息の
梅雨の季節
カエルの鳴き声
自分を変えられない自分 に
重く響いて
満月をバックに
お団子を食べることもない
ため息がまた
空に落ちた
日々入り乱れるこの季節
いかが
お過ごしですか
仕事や育児で
思うようにいかないストレス
きれいな夕焼けも
目に入らない
遠回りして
新しい景色もみる余裕がない
ため息の
梅雨の季節
カエルの鳴き声
自分を変えられない自分 に
重く響いて
満月をバックに
お団子を食べることもない
ため息がまた
空に落ちた
2017/09/24
ついつい
ついつい考えてしまう
暗い方面のこと
思いつく中
どのくらいの割合だろうって
無駄な疑問
よく考える
考える生き物
人間
考えなくたって
心臓は動く
口にものを入れれば
勝手に糧にする
その後に出てくる搾りかすが
なぜ臭いのかも
たまに考えてしまう
ついつい
僕らは
どうでもいい
誰にも害のない
回り道をする
そういえば
人生の本道なんて
意識したことはないけれど
何をもって
回り道といえるのだろう
なんて
ついつい
考える
かんがえない
かんがえない
おきもしない
かなしいできごとを
かんがえない
ごきぶりのはねが
なぜちゃいろなのかを
なぜゆうやけはきれいなのか
かんがえるより
ただきれいだってかんじればいい
かんがえない
たのしくいきていくこといがいにつながる
そのほかのすべてのことを
おきもしない
かなしいできごとを
かんがえない
ごきぶりのはねが
なぜちゃいろなのかを
なぜゆうやけはきれいなのか
かんがえるより
ただきれいだってかんじればいい
かんがえない
たのしくいきていくこといがいにつながる
そのほかのすべてのことを
2017/09/16
2017/09/11
心持ち
飛行機がもし落ちてきたらって
誰かがとっさに身構えた頃
飛行機に乗っている誰かが
もし落ちたらって怯えていた
結果として
飛行機は普通に着陸
フライング・ソーサー
いつだって杞憂は杞憂
杉の木
考え
杉の木
誰かがとっさに身構えた頃
飛行機に乗っている誰かが
もし落ちたらって怯えていた
結果として
飛行機は普通に着陸
フライング・ソーサー
いつだって杞憂は杞憂
杉の木
考え
杉の木
2017/09/05
スポーツカーに乗った人が
スポーツカーに乗った人が
しきりに右手を出して 風にあたっていた
ほんとうにこの車で運転するのが好きなんだなあって
少し見下しそうになった
日本製の
ちょっとお高めな車
また手を出して
風にあたっている
オープンカーに
乗ればいいのに
しきりに右手を出して 風にあたっていた
ほんとうにこの車で運転するのが好きなんだなあって
少し見下しそうになった
日本製の
ちょっとお高めな車
また手を出して
風にあたっている
オープンカーに
乗ればいいのに
2017/08/31
起きたこと 起きていないこと
起きてしまったことは
起きてしまったことだ
起きていないことは
起きないと決まるまでは起きないまま
何が言いたいのかって?
起きたことは起きなかったことにできないし
起きていないことは起きるまで起きていないってこと
太陽は
綺麗な空気が見えるような朝焼けのなか昇って
息をのむような赤い黄色の夕焼けに沈む
運命は
想像通りや想像外のなか現れて
理解できたり出来なかったりしながら通り過ぎて行く
夏の太陽の熱線が
熱いくらいに温めた岩
その下に
息をひそめ生きながらえる蛙
生を意味を
人は死ぬまでに何度考えたり
考えないようにしているのだろう?
いずれ訪れる屍の姿
考えたくないのに考えてしまう人
死んでしまうまで 死んでしまわないというのに
起きてしまったことだ
起きていないことは
起きないと決まるまでは起きないまま
何が言いたいのかって?
起きたことは起きなかったことにできないし
起きていないことは起きるまで起きていないってこと
太陽は
綺麗な空気が見えるような朝焼けのなか昇って
息をのむような赤い黄色の夕焼けに沈む
運命は
想像通りや想像外のなか現れて
理解できたり出来なかったりしながら通り過ぎて行く
夏の太陽の熱線が
熱いくらいに温めた岩
その下に
息をひそめ生きながらえる蛙
生を意味を
人は死ぬまでに何度考えたり
考えないようにしているのだろう?
いずれ訪れる屍の姿
考えたくないのに考えてしまう人
死んでしまうまで 死んでしまわないというのに
2017/08/23
接続詞
なにかとなにかを繋ぐ
なんとなく意味がある
それである必要がある
だから
ぼくらはそれでいい
つまり
繋げられればいい
ならびに
自分が前にでなくていい
結局は
死んで何も残らないのだろう けれど
なんとなく意味がある
それである必要がある
だから
ぼくらはそれでいい
つまり
繋げられればいい
ならびに
自分が前にでなくていい
結局は
死んで何も残らないのだろう けれど
2017/08/14
思えば 思わなければ
そうだねって
他人事のように
相槌を打つ時
感じる距離感
それに気づかず
話し続ける人
思えば
会話でなく
話すことがすべての人は
こんな風だ
きっと返事するフリでも
気づかず話し続けるのだろう
思わなければ
聴いてくれる人であれば
誰だって良いんだろうって
つまらない時間に
付き合わされるのはゴメンだ
思えば
そんな風に考えずに
話し続けられる人は稀
思わなければ
誰とだって友達だ
なんて
下らない友達の数自慢しながら
生きていけたのだろうか
下らない
ありきたりなジャズの流れる
流行に追わされたような店内
薄いコーヒー
2つ先の席から流れてくるタバコの臭い
充電用のケーブルを絡ませながら
馳せたこと
他人事のように
相槌を打つ時
感じる距離感
それに気づかず
話し続ける人
思えば
会話でなく
話すことがすべての人は
こんな風だ
きっと返事するフリでも
気づかず話し続けるのだろう
思わなければ
聴いてくれる人であれば
誰だって良いんだろうって
つまらない時間に
付き合わされるのはゴメンだ
思えば
そんな風に考えずに
話し続けられる人は稀
思わなければ
誰とだって友達だ
なんて
下らない友達の数自慢しながら
生きていけたのだろうか
下らない
ありきたりなジャズの流れる
流行に追わされたような店内
薄いコーヒー
2つ先の席から流れてくるタバコの臭い
充電用のケーブルを絡ませながら
馳せたこと
2017/08/05
Appropriate song
思いのまま
最初と最後
違っていてもいい
Appropriate song
なんか
途中がどうでも
最後がそれなりなら格好がつく
Appropriate Life?
きっと同じようなもの
最後をちょうど
整えられればいい けれど
中途半端で
終わってしまわなければいい けれど
かぞく
家族
ご飯を作る人がいて
それを 食べる人がいて
家族
会社の愚痴を言う人がいて
それを 黙って聞く人がいて
一緒に暮らすってことが
どうしてこう
皆違った想いを抱くのか
人それぞれ×人それぞれ なんだから
違いがあって当然
頭では 分かっているのだけれど
家族
先に眠る人がいて
その後で 眠る人がいて
出来るならどの家族も
寝顔は 幸せな笑顔でいて欲しい
寝起きの顔が
よだれで濡れて
重力に負けた髪を立て直しながら
今日を始める
行ってきます
いってらっしゃい
曇りでも 晴れでも変わらず
出来るならどの家族も
笑顔の出発が出来ますように
ご飯を作る人がいて
それを 食べる人がいて
家族
会社の愚痴を言う人がいて
それを 黙って聞く人がいて
一緒に暮らすってことが
どうしてこう
皆違った想いを抱くのか
人それぞれ×人それぞれ なんだから
違いがあって当然
頭では 分かっているのだけれど
家族
先に眠る人がいて
その後で 眠る人がいて
出来るならどの家族も
寝顔は 幸せな笑顔でいて欲しい
寝起きの顔が
よだれで濡れて
重力に負けた髪を立て直しながら
今日を始める
行ってきます
いってらっしゃい
曇りでも 晴れでも変わらず
出来るならどの家族も
笑顔の出発が出来ますように
2017/08/03
昆虫と人間と
昆虫が懐いてきたり
仲良く話しをしたり
散歩に出かけたり
昆虫が癇癪をおこして
喧嘩して
仲直りしたり
そんなことは無い
そうしようとも思わない
生と死までのベクトルは同じかもしれない
決して相容れぬ仲
観察とか
寄生とか
お互いの思惑は有るだろうけれど
仲良く話しをしたり
散歩に出かけたり
昆虫が癇癪をおこして
喧嘩して
仲直りしたり
そんなことは無い
そうしようとも思わない
生と死までのベクトルは同じかもしれない
決して相容れぬ仲
観察とか
寄生とか
お互いの思惑は有るだろうけれど
2017/07/23
おいぬさん
規則正しい
定期的な呼吸の音
ハッハッハッ
おいぬさん
鎖につながれたまま
ダッシュもしていないのに
何故そんなに息を切らすの
水のはいったソーサー
ペロペロとこぼしながら飲む様
知性的とはいえない
おいぬさん
人間よりも
短い一生の大半を
鎖につながれて
何を思うの
人間も
結局のところ似たようなものだけど
特に何を思うわけでもない
ねえ
おいぬさん
大きな目で
何を見ているの
崩れた形の耳で
何を聴いているの
私は知りたい
自分自身が分からないから
あなたがどう思っているかを
あなたが一生を
どう受け止めているのかを
定期的な呼吸の音
ハッハッハッ
おいぬさん
鎖につながれたまま
ダッシュもしていないのに
何故そんなに息を切らすの
水のはいったソーサー
ペロペロとこぼしながら飲む様
知性的とはいえない
おいぬさん
人間よりも
短い一生の大半を
鎖につながれて
何を思うの
人間も
結局のところ似たようなものだけど
特に何を思うわけでもない
ねえ
おいぬさん
大きな目で
何を見ているの
崩れた形の耳で
何を聴いているの
私は知りたい
自分自身が分からないから
あなたがどう思っているかを
あなたが一生を
どう受け止めているのかを
2017/07/19
2017/07/13
2017/07/09
Pray
いくら祈っても
叶わないことが多くて
人はよく勘違いする
祈りって
叶わない事を
叶わないと知っていながら
願い続けることなんだって
でも
たまに叶うよね
小さなことや
祈らなくたって起こることも含めたら
Pray
それでも僕は
何も祈ったりしないんだ
神は存在しないけれど
叶うことだってある
意味のないこと
そんなこと分類することが
意味のない無駄なこと
分類しようがしまいが
起こることは起こるし
意味があると感じようが感じまいが
こころが動くことはあるし
日々は進む
太陽が地球を一周しようが二周しようが
逆転しようが
時は進むものとして扱われている
君はどう?
ぼくは 進む
置いていかれるとおもうか
無駄に進んでいると取るかは
君次第だけれど
ねえ?
細く横に流れた雲の間から
何者よりも強く輝いた
朝日が昇るんだよ?
音も立てず
朝が
ゆっくりと現れる
昼へ向かって
夜へ向かって
君はどう?
ぼくは 進むって決めたんだよ
何を願おうが構わないけれど
両手を合わせ
神に跪く間
君は何処へも進んでいない
コレだけは言っておくよ
何かを願う君は
何処へも進んでいないんだって
叶わないことが多くて
人はよく勘違いする
祈りって
叶わない事を
叶わないと知っていながら
願い続けることなんだって
でも
たまに叶うよね
小さなことや
祈らなくたって起こることも含めたら
Pray
それでも僕は
何も祈ったりしないんだ
神は存在しないけれど
叶うことだってある
意味のないこと
そんなこと分類することが
意味のない無駄なこと
分類しようがしまいが
起こることは起こるし
意味があると感じようが感じまいが
こころが動くことはあるし
日々は進む
太陽が地球を一周しようが二周しようが
逆転しようが
時は進むものとして扱われている
君はどう?
ぼくは 進む
置いていかれるとおもうか
無駄に進んでいると取るかは
君次第だけれど
ねえ?
細く横に流れた雲の間から
何者よりも強く輝いた
朝日が昇るんだよ?
音も立てず
朝が
ゆっくりと現れる
昼へ向かって
夜へ向かって
君はどう?
ぼくは 進むって決めたんだよ
何を願おうが構わないけれど
両手を合わせ
神に跪く間
君は何処へも進んでいない
コレだけは言っておくよ
何かを願う君は
何処へも進んでいないんだって
2017/07/08
カッコウがなく
カッコウが鳴く
なんかマンガで書いてあるような
鳴き声で
カッコウが泣く
所詮鳥であることに突然
嫌気付いて
カッコウつけても
あるがままでしか
生きていけない
僕ら人間だって そう
深緑を見下ろす
山の上から
でもどこかで
何かに見下されている気分
カッコウは行く
いつか
自分自身を見つけた上で
何かとして生きていくため
世界の一つとして
何かにとっての何かであるために
なんかマンガで書いてあるような
鳴き声で
カッコウが泣く
所詮鳥であることに突然
嫌気付いて
カッコウつけても
あるがままでしか
生きていけない
僕ら人間だって そう
深緑を見下ろす
山の上から
でもどこかで
何かに見下されている気分
カッコウは行く
いつか
自分自身を見つけた上で
何かとして生きていくため
世界の一つとして
何かにとっての何かであるために
2017/07/06
虹を見る人 見ない人
虹なんてずっと見ていない
なにか良いことの兆候なんて
そんなもの求める暇もない位の人生
きっと視界のそとで
他の人のためだけに
現れた虹も有るはずだけれど
見ていなければ存在しないとおんなじなんて
哲学っぽく世間を斜めから見てみたりして
こころは荒んでも
虹はきっと
私のこころになにか作用をさせるはず
探しはしないけれど
そんな気がする
なにか良いことの兆候なんて
そんなもの求める暇もない位の人生
きっと視界のそとで
他の人のためだけに
現れた虹も有るはずだけれど
見ていなければ存在しないとおんなじなんて
哲学っぽく世間を斜めから見てみたりして
こころは荒んでも
虹はきっと
私のこころになにか作用をさせるはず
探しはしないけれど
そんな気がする
2017/06/25
最高の
最高の椅子に座って
のんびり時を過ごす
最高の時間
何かを産んでいるわけでもなく
誰かの役にたってもいない
自分を犠牲にしない
自分に優しい時間
気がつくと眠っていた
けれど気にせず
そのまま夢の中で
のんびり時を過ごす
最高の時間
何かを産んでいるわけでもなく
誰かの役にたってもいない
自分を犠牲にしない
自分に優しい時間
気がつくと眠っていた
けれど気にせず
そのまま夢の中で
2017/06/20
答えがばれてしまったぼくの ちょっとした長い言い訳
自分の奥底に隠しているつもりで
隠せていない真面目さや
ちょっとずるいところ
ぼくはぼくなりに
現実から目をそらそうと頑張っているのに
なんかさ
答えがすぐばれちゃったら
飽きられそうな気がするじゃない?
自分の奥底に隠し通して
一生かかえていたい隠し事も
何かのはずみに漏らしてしまいそうな自分
きっと秘密なんて
誰か一人でも知っていたら
秘密なんて言えない気がしている
そうこうしている間に
また夏がやってきた
暑いなかで熱くなった鉄の棒
触らなくても分かるだろうに
触って熱いって 言った
それが人生のすべて
理屈とか合理性とか
実際の行動に
どれだけ活かせているだろうって疑問じゃない?
それがきっと
ぼく一人だけだとしても
そう考えた
ずっと生きてきた中で
そう確信した
隠せていない真面目さや
ちょっとずるいところ
ぼくはぼくなりに
現実から目をそらそうと頑張っているのに
なんかさ
答えがすぐばれちゃったら
飽きられそうな気がするじゃない?
自分の奥底に隠し通して
一生かかえていたい隠し事も
何かのはずみに漏らしてしまいそうな自分
きっと秘密なんて
誰か一人でも知っていたら
秘密なんて言えない気がしている
そうこうしている間に
また夏がやってきた
暑いなかで熱くなった鉄の棒
触らなくても分かるだろうに
触って熱いって 言った
それが人生のすべて
理屈とか合理性とか
実際の行動に
どれだけ活かせているだろうって疑問じゃない?
それがきっと
ぼく一人だけだとしても
そう考えた
ずっと生きてきた中で
そう確信した
2017/06/18
2017/06/08
違い
少なくとも日本に於いて
人と人の違いは尊いとされているが
こと障害者に関わる場合
違いについては表現を選ぶ
表記の害を『がい』としたり
逆効果としか思えない心遣いをやってのける
お互いになんとも言えない気持ちになることは
もはや どうしようもないことなのだろうか
違い 欠落 制御不能なしぐさ
それぞれの花 なんて
言えば言ったで揚げ足を取るかのような批判がくるだろう
デリケートな問題
口をつぐむことが正解とされる世間
一緒 でもないのに カテゴライズは 慎重
夢の中では 人は皆自由 なんて
聞くに堪えないまとめで 話から逃げるとしよう
人と人の違いは尊いとされているが
こと障害者に関わる場合
違いについては表現を選ぶ
表記の害を『がい』としたり
逆効果としか思えない心遣いをやってのける
お互いになんとも言えない気持ちになることは
もはや どうしようもないことなのだろうか
違い 欠落 制御不能なしぐさ
それぞれの花 なんて
言えば言ったで揚げ足を取るかのような批判がくるだろう
デリケートな問題
口をつぐむことが正解とされる世間
一緒 でもないのに カテゴライズは 慎重
夢の中では 人は皆自由 なんて
聞くに堪えないまとめで 話から逃げるとしよう
2017/06/03
なごみ荘
ふとした瞬間に
頭の中が空っぽになったら
意識をして呼吸をしましょう
深呼吸ほど深くなく
浅呼吸ほど浅くなく
外に居るなら 地面を見下げて
オフィス内なら 机の数を数えて二で割って
家の中なら レンジを開け閉めして
この世の何処かに有る
どんな人も 穏やかな気持になれる
なごみ荘
そこに住めたと 想像しましょう
毎日ノルマに追われる人も
することが全くない人も
無駄に意識だけ高い人も
なごみ荘で のんびりと
人生でも一度 最初から考えてみたらいかがですか
頭の中が空っぽになったら
意識をして呼吸をしましょう
深呼吸ほど深くなく
浅呼吸ほど浅くなく
外に居るなら 地面を見下げて
オフィス内なら 机の数を数えて二で割って
家の中なら レンジを開け閉めして
この世の何処かに有る
どんな人も 穏やかな気持になれる
なごみ荘
そこに住めたと 想像しましょう
毎日ノルマに追われる人も
することが全くない人も
無駄に意識だけ高い人も
なごみ荘で のんびりと
人生でも一度 最初から考えてみたらいかがですか
2017/05/29
生きているんだなあ
脂肪を減らすのを助けるお茶を飲みながら
少しでも死んでいく貧しい国の人たちが助かればいいなんて
本気でも
嘘でも
どうにも出来ないことを思った
この地球で
僕は
見えないことばかり
わからないことばかり
受け止めきれないことばかり
大きな力で回るこの地球で
何をあがいたところで
この如何ともしがたい質量比は覆せない
でもさ
僕らは
いきているんだなあ
少しでも死んでいく貧しい国の人たちが助かればいいなんて
本気でも
嘘でも
どうにも出来ないことを思った
この地球で
僕は
見えないことばかり
わからないことばかり
受け止めきれないことばかり
大きな力で回るこの地球で
何をあがいたところで
この如何ともしがたい質量比は覆せない
でもさ
僕らは
いきているんだなあ
2017/05/28
真っ白な嘘
頭で考えるより早く
嘘の言葉が口から出てしまっていた
重大な事柄でもない
バレるバレないもあまり意味をなさない
そんな嘘
真っ赤な嘘のように悪意もなく
真っ黒な嘘のように誰かを貶めるわけでもない
ちょっとした気持ちのゆるみから
ちょっと口から出てしまった
真っ白な嘘
嘘の言葉が口から出てしまっていた
重大な事柄でもない
バレるバレないもあまり意味をなさない
そんな嘘
真っ赤な嘘のように悪意もなく
真っ黒な嘘のように誰かを貶めるわけでもない
ちょっとした気持ちのゆるみから
ちょっと口から出てしまった
真っ白な嘘
2017/05/27
ゴキブリの恋占い(占っていない)
カサカサと
私は暗いところが好き
人間はどうして
すぐに私たちに気づくのだろう
まるで
目の敵のように
それはともかく
今日も家から家へ
飛ぶのはつかれるから
いつも歩いているのだけれど
飛んだときの
あの人間の顔ってきたら
失笑もの
羽を隠しているわけでもないのにさ
ほんと
人間ってわからない
そんなぼくも
恋に落ちて
たくさんの子供が出来た
子供たちが大人になるころには
私はもうこの世にいないだろうけれど
(私だってお父さん お母さんの顔を知らないもの)
元気に行きて
人間を驚かせばいい
美味しそうな香りと
不自然な紙でできた家にはくれぐれも
気をつけて
じゃあね卵達
お父さんは次の家にいかなくちゃ
さようなら
私は暗いところが好き
人間はどうして
すぐに私たちに気づくのだろう
まるで
目の敵のように
それはともかく
今日も家から家へ
飛ぶのはつかれるから
いつも歩いているのだけれど
飛んだときの
あの人間の顔ってきたら
失笑もの
羽を隠しているわけでもないのにさ
ほんと
人間ってわからない
そんなぼくも
恋に落ちて
たくさんの子供が出来た
子供たちが大人になるころには
私はもうこの世にいないだろうけれど
(私だってお父さん お母さんの顔を知らないもの)
元気に行きて
人間を驚かせばいい
美味しそうな香りと
不自然な紙でできた家にはくれぐれも
気をつけて
じゃあね卵達
お父さんは次の家にいかなくちゃ
さようなら
途方に暮れる 夕暮れ
やりたくないことはやりたくない
やりたいこと 叶うのはどのくらいだろうか
いつしか やれることしかやりたいと思わなくなって
人間としての枠が出来ていく
何日かに一回は
無駄に途方に暮れる
途方
言い得て妙
たどり着けやしないところに
着けるわけがないだろうに
昼過ぎに出かけた街
気がついたら夕暮れの赤いピンク
僕はもう
ただだた 途方に暮れる
やれることしかやれないのは道理
でも
今はやれないことがいつしかやれることだって
無いとは言えないのだけれど
やりたかったことが
あきらめたことが
まだ頭のなかにのこっていて
それが
たくさん溜まっていった
ぼくはもう
やれないことばかりの
あきらめというゴミ捨て場が一杯になって
どうにもいかないところに着いてしまっているようだ
ねえ
このきれいな夕暮れも
ぼくを癒やしてくれないのなら
何処へいけばいい?何をみればいい?
帰りのバス
行先が決まっているこの乗り物の中で
皮肉にも行先を見失う
次に降りるボタンで
降りられたらどれだけ楽だろう
やりたいこと 叶うのはどのくらいだろうか
いつしか やれることしかやりたいと思わなくなって
人間としての枠が出来ていく
何日かに一回は
無駄に途方に暮れる
途方
言い得て妙
たどり着けやしないところに
着けるわけがないだろうに
昼過ぎに出かけた街
気がついたら夕暮れの赤いピンク
僕はもう
ただだた 途方に暮れる
やれることしかやれないのは道理
でも
今はやれないことがいつしかやれることだって
無いとは言えないのだけれど
やりたかったことが
あきらめたことが
まだ頭のなかにのこっていて
それが
たくさん溜まっていった
ぼくはもう
やれないことばかりの
あきらめというゴミ捨て場が一杯になって
どうにもいかないところに着いてしまっているようだ
ねえ
このきれいな夕暮れも
ぼくを癒やしてくれないのなら
何処へいけばいい?何をみればいい?
帰りのバス
行先が決まっているこの乗り物の中で
皮肉にも行先を見失う
次に降りるボタンで
降りられたらどれだけ楽だろう
2017/05/24
おどろうといえる?
おどろう
音楽なんて自前でいい
ぼくはいつだって ダンサー
横や 縦や なんか揺れていればいい
ステップなんか別に基本とかどうとか関係なしに
おどろう
リズムなんて自前でいい
むしろおどらないダンスだっていい
おどろう!
ぼくらはなんか 偶然うまれてさ
なんかいきているんだから
ぼくはこの世界で
おどっていたいとおもう
きみもおどろう?
夕日をバックに
朝日を背にして
音楽なんて自前でいい
ぼくはいつだって ダンサー
横や 縦や なんか揺れていればいい
ステップなんか別に基本とかどうとか関係なしに
おどろう
リズムなんて自前でいい
むしろおどらないダンスだっていい
おどろう!
ぼくらはなんか 偶然うまれてさ
なんかいきているんだから
ぼくはこの世界で
おどっていたいとおもう
きみもおどろう?
夕日をバックに
朝日を背にして
2017/05/14
2017/05/10
洗濯洗剤が好んで食べるぜんざい
驚くような白さも
思い思いに
ぜんざいを食べるときもある
服に
こぼしちゃっても
大丈夫
酵素の力で
落としちゃうから
輝く白さのおもち
真っ黒な小豆の海から
現れた
『これだよこれ!』
うるとらあたっく
思い思いに
ぜんざいを食べるときもある
服に
こぼしちゃっても
大丈夫
酵素の力で
落としちゃうから
輝く白さのおもち
真っ黒な小豆の海から
現れた
『これだよこれ!』
うるとらあたっく
光らなくても
光らなくても 輝き
影を落とさなくても 色褪せる
僕らの人生は きっとそんな感じ
前へ前へ
時間とともに進んでいこう
振り返ったり
立ち止まったり
もったいない!
追い越してしまうくらいの前向きさ
嫌いじゃない
猫みたいに
何も考えず
餌に食らいつく みたいな
そんな人生
嫌いじゃない
影を落とさなくても 色褪せる
僕らの人生は きっとそんな感じ
前へ前へ
時間とともに進んでいこう
振り返ったり
立ち止まったり
もったいない!
追い越してしまうくらいの前向きさ
嫌いじゃない
猫みたいに
何も考えず
餌に食らいつく みたいな
そんな人生
嫌いじゃない
2017/05/04
2017/04/29
何が引き起こす 心揺らぐ この不安を
心揺らぎ
地に足が付かぬ状態を
人は恐れる
時には
喜びすら人を
恐怖させる
何もないとき
つい人は
それが続くのだと勘違いする
悲しい生き物
生まれ落ちた瞬間から
死を約束された私たちは
少しでもそれを忘れたくて
少しでもそれから抜け出したくて
心を平静に保とうとする
心揺らぎ
現実を目にした私たちは
恐れる
分かっていることに
恐れる
2017/04/25
ドライアイス
何のきっかけもなく
まるで
ドライアイスに水をかけたときのように
舞台は
霧に隠れてしまう
うまくいっているときも
そうでないときも
どちらともいえないときも
そこから何かが現れるわけでもなく
そのまま霧は引いていくわけだけれども
Peter Gabriel の
上手くはないけれど
何度も聞いてしまう歌を
ひとしきり聞いた後のようだ
Secret World
僕は何度 この歌の深さに沈み込んだだろう
僕たちは この世界のどこかに 愛を潜めているって
What was it we are thinking of
ゆっくり よくお聞き...
世界中の人々がこの世界に潜めている愛
そんな中 僕たちは生きているってことを
まるで
ドライアイスに水をかけたときのように
舞台は
霧に隠れてしまう
うまくいっているときも
そうでないときも
どちらともいえないときも
そこから何かが現れるわけでもなく
そのまま霧は引いていくわけだけれども
Peter Gabriel の
上手くはないけれど
何度も聞いてしまう歌を
ひとしきり聞いた後のようだ
Secret World
僕は何度 この歌の深さに沈み込んだだろう
僕たちは この世界のどこかに 愛を潜めているって
What was it we are thinking of
ゆっくり よくお聞き...
世界中の人々がこの世界に潜めている愛
そんな中 僕たちは生きているってことを
2017/04/23
ヤドカリ君の憂鬱
ヤドカリ君
ごつごつした岩の間
海水をぶくぶくさせながら
憂鬱な時間を過ごしている
失敗したことを
思い返しては
後悔
何かに隠れて生きてきた
そんな自分が嫌になっても
この仮宿を脱ぐ勇気もない
好物の小さな生き物を素通りして
少し深いところへ移動してみよう
明日
無理だったら もう少し明日にでも
ごつごつした岩の間
海水をぶくぶくさせながら
憂鬱な時間を過ごしている
失敗したことを
思い返しては
後悔
何かに隠れて生きてきた
そんな自分が嫌になっても
この仮宿を脱ぐ勇気もない
好物の小さな生き物を素通りして
少し深いところへ移動してみよう
明日
無理だったら もう少し明日にでも
2017/04/16
タイルに納豆を投げつけたような
薄い青のタイルに
納豆を投げつけたような
そんな春の昼下がり
白いプラスティック製の容器から
納豆が顔をだして
臭いにおいを放つんだ
タイル自体には変化はないけれど
床に落ちた
納豆(とその容器)は
無音 無音 無音
拾うのも面倒なので
なかったコトにして帰る
コレを見た人は
なんて想像をするんだろうな
とか考えながら
家路の途中ですっかり忘れて
次の日の昼下がり
通りがかって思い出すんだろう
ああ
なんか俺
納豆なげてたなあ
って
そんな昼さがり
納豆を投げつけたような
そんな春の昼下がり
白いプラスティック製の容器から
納豆が顔をだして
臭いにおいを放つんだ
タイル自体には変化はないけれど
床に落ちた
納豆(とその容器)は
無音 無音 無音
拾うのも面倒なので
なかったコトにして帰る
コレを見た人は
なんて想像をするんだろうな
とか考えながら
家路の途中ですっかり忘れて
次の日の昼下がり
通りがかって思い出すんだろう
ああ
なんか俺
納豆なげてたなあ
って
そんな昼さがり
2017/04/15
judge
納得 という ことばがある
何かをすることに
納得なんて一々していられない
後でどんなjudgeをしたって
大体が 後悔
この世の中を 泳いでいく中
オールマイティなカードなんか 無い
ありったけの 考えと運となんかよくわからない力みたいなもので!!
俺は!! 生きていく!!! みたいな なんか力が入った感じの変な自分
納得なんて なんかしたってしなくたって 格好わるくない?
だれか知らない人のjudgeで 良い悪いを決められたって 平気
誰得 なんて ことばがある
そんな感じで いいんじゃないかって
てきとうに おもうんだ
2017/04/14
思い出して泣いた 思い出はあなたと別れた時間から先にできた あなたとの思い出
ああ
いままで死んでいった僕の知っている人たち
これから死んでいく人たちを
どうかこれから 忘れませんように
ぼくは そう
哀しみを感じない人ではない ので
泣かないからって
悲しんでいないわけではない ので
薄情だとか ドライだとか
勝手な押し付けをされるのだけは 困る
別れまでの 別れが決まっている人との時間は
何よりも つらい
逃げ出したときもあるし
不意に立ち会ってしまうことも あるだろう
泣いた からって
泣かなかった からって
どっちにしたって
僕はそれからの人生に
その意味を背負ってしまうのだろう から
ふとそのことが よぎって
急に涙が ぼろぼろと 落ちてしまって
嗚咽を漏らすことがあっても
思い出して泣いた思い出が
あなたが死んだ後にもできた思い出として
残るから
何か嬉しくなってしまう かも
楽しかったねえ 喧嘩もしたねえ
もう会えないことが 残念でなりません
でもこうやって 覚えていますって
それがせめてもの 手向け?
自分への 慰め?
ふう
少し 足を止めて
浅呼吸して 目をとじる
少しして 目をあけ足を進めた
その場所から その時間から 前へ
いままで死んでいった僕の知っている人たち
これから死んでいく人たちを
どうかこれから 忘れませんように
ぼくは そう
哀しみを感じない人ではない ので
泣かないからって
悲しんでいないわけではない ので
薄情だとか ドライだとか
勝手な押し付けをされるのだけは 困る
別れまでの 別れが決まっている人との時間は
何よりも つらい
逃げ出したときもあるし
不意に立ち会ってしまうことも あるだろう
泣いた からって
泣かなかった からって
どっちにしたって
僕はそれからの人生に
その意味を背負ってしまうのだろう から
ふとそのことが よぎって
急に涙が ぼろぼろと 落ちてしまって
嗚咽を漏らすことがあっても
思い出して泣いた思い出が
あなたが死んだ後にもできた思い出として
残るから
何か嬉しくなってしまう かも
楽しかったねえ 喧嘩もしたねえ
もう会えないことが 残念でなりません
でもこうやって 覚えていますって
それがせめてもの 手向け?
自分への 慰め?
ふう
少し 足を止めて
浅呼吸して 目をとじる
少しして 目をあけ足を進めた
その場所から その時間から 前へ
2017/04/12
毛玉の旅
セーターに毛玉
とってもとっても毛玉
但し書きに
現在の技術ではなんたら書いてある通り
毛玉は存在するものなんだって
ふうん
まあ いっか
口にしたアメや
プールに潜っているときのゴーグルの中とかに
毛玉が有るよりはよっぽどいいし
なんていっていると
シャワーする度に排水口に溜まってたらやだなあとか
かんがえちゃうんだよなあ
毛玉の旅
セーターからの自立
なんてタイトルを考えたり
そして!
舞台はセーターへ
さあこの毛玉さん
手でむしり取って ぽい!
さあ旅は始まった
お気をつけて
とってもとっても毛玉
但し書きに
現在の技術ではなんたら書いてある通り
毛玉は存在するものなんだって
ふうん
まあ いっか
口にしたアメや
プールに潜っているときのゴーグルの中とかに
毛玉が有るよりはよっぽどいいし
なんていっていると
シャワーする度に排水口に溜まってたらやだなあとか
かんがえちゃうんだよなあ
毛玉の旅
セーターからの自立
なんてタイトルを考えたり
そして!
舞台はセーターへ
さあこの毛玉さん
手でむしり取って ぽい!
さあ旅は始まった
お気をつけて
2017/04/09
ジャンクフード
手軽に おいしく
その代償は高くつくとも知らずに
手軽に おいしく
人々は 楽を求め 幸せの価値を下げている
ジャンクフードのように
大した栄養もないもので 腹を満たしている
当たる見込みのない宝くじ
「買わなければ当たらない」
一生夢を買い続ければいい
身の回りの人も幸せにできないくせに
叶うはずのない夢を追い続ける人のようだ
何かのついでに
「家族の支えのおかげ」なんて
頼むからそんなふざけたことを言わないでくれ
手軽に どこにでも ジャンクフードを口にする
なんだ
世界に一つだけとか 自分のこと言ってても
そういったものを 怠惰に 貪っている
誰もが同じようなものを食べて
流行りに流されて行く
ちょっとした独特さを
さも自分らしさなんて大げさに言うけれど
そんなもので
人を見分ける要素になるもんか
私?
ジャンクフード
大好きです
その代償は高くつくとも知らずに
手軽に おいしく
人々は 楽を求め 幸せの価値を下げている
ジャンクフードのように
大した栄養もないもので 腹を満たしている
当たる見込みのない宝くじ
「買わなければ当たらない」
一生夢を買い続ければいい
身の回りの人も幸せにできないくせに
叶うはずのない夢を追い続ける人のようだ
何かのついでに
「家族の支えのおかげ」なんて
頼むからそんなふざけたことを言わないでくれ
手軽に どこにでも ジャンクフードを口にする
なんだ
世界に一つだけとか 自分のこと言ってても
そういったものを 怠惰に 貪っている
誰もが同じようなものを食べて
流行りに流されて行く
ちょっとした独特さを
さも自分らしさなんて大げさに言うけれど
そんなもので
人を見分ける要素になるもんか
私?
ジャンクフード
大好きです
いちご 潰した
いちごを 潰した
赤
血を 連想した
いとも容易く人間は
血を流させたり 流したり
いちごを 潰したときのように
赤く流れ
血を 連想した通りに失って
死で 埋葬される
ねえ?
人の体
その中の精神も
血でできているって思えない?
赤いもので 満たされている
まるで
いちごみたいだ
赤
血を 連想した
いとも容易く人間は
血を流させたり 流したり
いちごを 潰したときのように
赤く流れ
血を 連想した通りに失って
死で 埋葬される
ねえ?
人の体
その中の精神も
血でできているって思えない?
赤いもので 満たされている
まるで
いちごみたいだ
2017/04/02
知ることで失い 知らないことで得るもの
まだ何も知らなかった(何もと言えるくらいしか知らなかった)頃
私の世界は殆どが想像でできていた
成長の過程で増えていく知識に
想像の世界が瞬く間に侵食され
多くの素晴らしきまだ見ぬ世界が
そうではなかった世界に塗り替えられていった
何も知らないということと
何かを知るということが
簡単に白黒を付けられるものではなかったことに
切なさを禁じ得ない
知ってみると案外
何ということはなかったんだなんて
それでも まだ
知識や認識が届かない 私の世界に
救いが残っていると信じている
まだ何も知らなかった頃の
まだ見ぬ世界を想い なかなか寝付けなかった夜
世界はあんなにも
希望や驚きに満ちたものであったのだから
私の世界は殆どが想像でできていた
成長の過程で増えていく知識に
想像の世界が瞬く間に侵食され
多くの素晴らしきまだ見ぬ世界が
そうではなかった世界に塗り替えられていった
何も知らないということと
何かを知るということが
簡単に白黒を付けられるものではなかったことに
切なさを禁じ得ない
知ってみると案外
何ということはなかったんだなんて
それでも まだ
知識や認識が届かない 私の世界に
救いが残っていると信じている
まだ何も知らなかった頃の
まだ見ぬ世界を想い なかなか寝付けなかった夜
世界はあんなにも
希望や驚きに満ちたものであったのだから
2017/03/20
どっちのアホもアホ
アホみたいに
悪いことばっかり考えなからやることは
だいたいが杞憂もしくは想定していないもっとひどいことが起こって
考えていること自体が無駄になっている
ありふれた話
アホみたいに
何も考えずにやっていることのほうが
よっぽど合理性や整合性があって上手くいっている事が多いけれど
何かの調子に崩れて迷いこむ悩みの海
溺れかけた私
躓くときは 躓く
どう後悔がないかで決めるのもいい
アホみたいに
悪いことばっかり考えなからやることは
だいたいが杞憂もしくは想定していないもっとひどいことが起こって
考えていること自体が無駄になっている
ありふれた話
アホみたいに
何も考えずにやっていることのほうが
よっぽど合理性や整合性があって上手くいっている事が多いけれど
何かの調子に崩れて迷いこむ悩みの海
溺れかけた私
躓くときは 躓く
どう後悔がないかで決めるのもいい
アホみたいに
2017/03/12
たなびく穂に
ざあっと 音がして
それは とても青かった
風を運んでいるかのように
たなびく 水田の稲穂
それは とても青かった
僕は ただ
身動きもせずに
体全体で それを 感じていた
体全体で それだけを 感じていた
最初に運ばれた風が かなり遠くまで進んだ頃
ふと我に返って 止めていた歩を進めた
しなだれた歩が たなびく穂に
少しだけ 力をもらって
どうしてこの世は
知らなくて良いことばかり知らされて
やらなくても良いことばかりやらされるのだろう
食べ物に無理やり色をつけて見栄えをよくする食品メーカー
良いところは無駄にアピールするくせに
都合の悪いことは華麗にごまかす
効果があるか考えもせずに鵜呑みにするダイエット法
20年の間に一体何種類
生まれては消えているのだろう
きらきらと
夕暮れに川は
鮮やかな朱色を反射する
それをみて
私はなんとなく
ほっとする
ギラギラと
人波に街は
鮮やかにネオンを輝かす
それをみて
私はどことなく
ぞっとする
やらなくても良いことばかりやらされるのだろう
食べ物に無理やり色をつけて見栄えをよくする食品メーカー
良いところは無駄にアピールするくせに
都合の悪いことは華麗にごまかす
効果があるか考えもせずに鵜呑みにするダイエット法
20年の間に一体何種類
生まれては消えているのだろう
きらきらと
夕暮れに川は
鮮やかな朱色を反射する
それをみて
私はなんとなく
ほっとする
ギラギラと
人波に街は
鮮やかにネオンを輝かす
それをみて
私はどことなく
ぞっとする
2017/03/06
2017/03/01
木をみて木と認識する不思議
木を見て思ったこと
木を見てなぜ 木と認識できるのだろう
木のようで木ではない何かかもしれないのに
どうでもいいこと
どうでもよくないこと
すべて自分次第
月を見て
きれいだなと思う日と
落ちてきたらやだなって思う日もある
やりたくないことばかり
やらなくていいような理由ばかり浮かぶ不思議
やりたいことは
何をさておき ってな感じなのに
どうでもいいこと
どうでもよくないこと
すべて自分次第
木を見てなぜ 木と認識できるのだろう
木のようで木ではない何かかもしれないのに
どうでもいいこと
どうでもよくないこと
すべて自分次第
月を見て
きれいだなと思う日と
落ちてきたらやだなって思う日もある
やりたくないことばかり
やらなくていいような理由ばかり浮かぶ不思議
やりたいことは
何をさておき ってな感じなのに
どうでもいいこと
どうでもよくないこと
すべて自分次第
2017/02/24
さようならオムライス
何か適当にライスをかためて
薄く伸ばした卵の膜を乗せてみた
はじめまして オムライス
あまりに殺風景なので
赤いケチャップを乗せてみた
こんにちは オムライス
スプーンで食べてみると
中の見窄らしいライスが出てきた
さようなら オムライス
スカスカの中身を
少し装飾したところで
すぐあなたの本性はバレてしまう
ごきげんよう オムライス
次お会いするときは
もう少し
マシな中身だと期待して お別れの言葉を
薄く伸ばした卵の膜を乗せてみた
はじめまして オムライス
あまりに殺風景なので
赤いケチャップを乗せてみた
こんにちは オムライス
スプーンで食べてみると
中の見窄らしいライスが出てきた
さようなら オムライス
スカスカの中身を
少し装飾したところで
すぐあなたの本性はバレてしまう
ごきげんよう オムライス
次お会いするときは
もう少し
マシな中身だと期待して お別れの言葉を
2017/02/22
重なる嘘
嘘をついて
嘘じゃないと言った
この気持は本当だよって言って
伝えた気持ちは本当かどうか誰もわからないし
嘘をつくことが
本当に悪いことなのか僕にはわからない
ちょっと反対に
今から言うことは嘘だよって
伝えた気持ちは嘘かどうかわからないし
本当のことを言うことが
本当に良いことなのか僕にはわからない
自分のことをイルカだと思っている人が
僕は人間ですって言った
こんな風に 嘘とか本当とか考えることすら意味のないこともある
重なる嘘
希少な本当
目を開いて
心を閉ざす
雨音は耳を通りすぎる
踏みつけた水たまりの飛沫は
カエルの頭にかかって弾けた
嘘じゃないと言った
この気持は本当だよって言って
伝えた気持ちは本当かどうか誰もわからないし
嘘をつくことが
本当に悪いことなのか僕にはわからない
ちょっと反対に
今から言うことは嘘だよって
伝えた気持ちは嘘かどうかわからないし
本当のことを言うことが
本当に良いことなのか僕にはわからない
自分のことをイルカだと思っている人が
僕は人間ですって言った
こんな風に 嘘とか本当とか考えることすら意味のないこともある
重なる嘘
希少な本当
目を開いて
心を閉ざす
雨音は耳を通りすぎる
踏みつけた水たまりの飛沫は
カエルの頭にかかって弾けた
2017/01/21
死を受け入れる人たちの あなたへのちょっとした演説
さあ やっと死について考えることができたのですね
いくら楽しんで 悲しんで 苦労して 楽をしたところで
人には平等な氏が訪れることを
いらっしゃい あなたを迎えましょう
で
どんな絶望にとらわれたかを聞かせてもらいましょうか
一言では表せない
重く苦しい気持ちになったのですね
よろしい
やっとあなたは一歩を踏み出せたのです
当分はその考えに苛まれ
少しの間忘れ
ふと思い出す
そんな繰り返しを続けていくことでしょう
これであなたの生は
やっと前を向いたものになりました
一度きちんと受け入れること
先ず大事なことは そこなのです
今までの生活に
意味が増して行くことでしょう
どんな死に様を迎えるか
死を迎える際(そんなことを考えられる死に様に限りますが)
どれだけ受け入れられる人生を送るか
そう考えられたら 一生ものの(文字通りの)目標を持てるわけです
目に見えぬ 考えても答えが出ないことだからこそ意味がある
あらためて あなたを迎えます
良き人生を!
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