お城で眺める下々の民
何故か楽しそう
あんな貧しい服装で
輪になって回るだけ
どうしてあんなに笑っているの
煌めいた装飾
値段もつかないような絵画
誰も城の中では
あんな笑い声をする人はいない
幸せって
位が違えばああも違うものなの
少しだけ
羨ましくもあるけれど
やがて夜
テーブルに並べられた
数々の食材
汗一つかいていない
城の中の人たちが
黙々と
グラスを傾けながら
食事をしている
私は一体
何が幸せかわからないまま
寝床について
夢を見た
下々の民と一緒になって
輪になって踊る
夢を
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