2017/11/25

お城で眺める下々の民

お城で眺める下々の民

何故か楽しそう

あんな貧しい服装で

輪になって回るだけ

どうしてあんなに笑っているの


煌めいた装飾

値段もつかないような絵画

誰も城の中では

あんな笑い声をする人はいない


幸せって

位が違えばああも違うものなの

少しだけ

羨ましくもあるけれど


やがて夜

テーブルに並べられた

数々の食材

汗一つかいていない

城の中の人たちが

黙々と

グラスを傾けながら

食事をしている


私は一体

何が幸せかわからないまま

寝床について

夢を見た

下々の民と一緒になって

輪になって踊る

夢を

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