人の中を
景色の中を
道を決めず歩くから
そこがどこか分からなくなっても
迷ったわけじゃない
目に入るものを感じるまま取り入れて
気が付いたら何も考えなくなっていたり
暇つぶしでもあり
大切な行為でもある
何ものにも縛られない時間
多くの人が出入りする駅の入り口
誰を待つわけでもなく立ってみると
自分の時間だけ止まって
それ以外の世界だけが動いている感覚がする
寂しい けれど どこか満ち足りた気分
皆社会で出払ってしまった住宅街
たまに人と出会うと現実に引き戻されたりして
運動にもなり 頭の中もすっきりとするときもある それが街歩き
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