2012/01/17

苦いミニたい焼きの日々

わたしはべたべたしたいわけじゃないって
突然突っぱねられた帰り道

それからの君は どんどん僕から離れていって
学校に向かう電車に乗り合わせても
無言のままの日もあった

もしかして をはるかに越えた別れの予感

そして訪れたその日

最後の電話で泣きながら

私と会っているときのあなたは
いつも顔がひきつって
笑えないあなたにしてごめんねって

いつもそう
僕は分かったって言うだけで

歩いた時間と同じくらい
笑いあったあの頃も

餡とおもった中身がチョコで
突然口移しで渡されたミニたい焼きも

早く忘れようと心に決めた
今でさえ 思い出すこともあるんだけれど
あのころの悲しさはなくなって
懐かしい過去とすら感じるようになれた

最近あった友達に
引き止められると思っていたと漏らしていたと聞いて
苦い 苦い思いをしたのは内緒

だって
もう終わらなかったはずのもう一つの未来は
僕にはもう 想像できなかったんだから

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