2013/04/02

深夜の海の向こうへ投げつけられた歌声

道路を横切って海辺へ向かうと
空気のにおいが急に変わって

潮の香りに包まれた

冷たさも心地よい
何にも遮られずに
まっすぐに向かってくる風

何か歌を歌わずにいられなかった
夜の海辺
波の音に混ざって
語りあっている錯覚

ぼくは
こんな夜中に独り笑っている

叫ぶように歌う

ねえ

僕は今
自然とひとつになっている?

靴の中に入ってくる砂

今は気にせずに歩こう

気がついたら無言で

海の向こうを眺めていた僕だけれど




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