2012/12/31

支離滅裂な思考で

自分が思っていたよりも汚いって知って

なんとも言えない気分になる


好きにになったひとをまた

同じような予感をもって打ったメールで傷つけて

送信を押す前のあの感じ

後悔したはずじゃなかったの?

今度の人はって甘えたから?


みんな同じように離れていくのは

自分が変わってないからだったって

知った


ぼーっとして

悩んだり

悪いなって思ったり

悔やんだり

諦めたり

苦しんだりする

自業自得の人生


それはとても簡潔な風景

行き交う車

降り続ける雪



2012/12/30

亡き母

何度も財布の中の回数券をみて
お金が足りないって
二つ前のバス停で降りたこともありました

口癖は
『あなたにまでお金のを心配させたくなかった』

でもね

子供ながらにも
あなたを責めたことはありません

怒られて
何度も追いかけられて
泣いて謝るまで
外に締め出されていても



給料日のたび
胃を痛め
自分で働けない身体を呪っていましたね

子供ながらにも
あなたを責めたことはありません

『私だって女なんだから』
一人でつぶやいていたことを思い出した
意味が分かるまで何年たったろう



身体が痛いって
夜歩き回ったり
昼お酒を飲んでいたり

何で少しでも気付かなかったのだろう

お金がないからって
病院にいかなかったあなた
ガンに気付いた頃には
あなたを安らかに死なせることしか出来なかった

お金がないからって
病院に行けないあいだ
僕は遊び回っていた
自分で稼いだお金だったけれど
何も孝行できないまま逝かせてしまうことになった



後悔があるとしたら
ガンで床に伏せたあなたに
会うことを避けたこと

ガンと知らないあなたに
『治ったら家に早く帰りたい』って聞く度
胸が張り裂けそうになって
死に向かっていくあなたを見ることに逃げてしまったこと


死に目にも会えず

死に際にずっと僕を探していたって聞いて
どうしようもない気持ちになった
居たとしても
死んでゆくあなたに何が出来たろうって言い訳をしながら

家族ながらにも距離をとって接していた
誕生日も 死んだ日もろくに覚えていない僕ながらにも
自分を責めずにいられなかった


ありがとう

高校受験の発表日

いたたまれなくなって家の外で待っていたあなたへ


中学生のとき

おとうさんと付き合う前の恋人の話をしていたあなたへ


小学校のとき夫婦喧嘩で睡眠薬も何錠も飲んで

死に掛けたあなたへ



七歳の僕に

何度も何度も『おとうさんとおかあさんどっちがすき?』ってきいてきたあなたへ

そのたび『どっちも』って答えたあとがっかりしていたあなたへ


おかげさまで

お金にも困らずなんとか生きています

人を心から愛せるようになりました
同じ以上の愛を求めるのが難ですが


こう思うのもたまにしかないけれど

・・・ほんとうにいつぶりだろうってくらいだけれど
まあこんな性格分かっていますよね

さようなら

また思い出すときまで

孝行ができたと思ったことは
お葬式で号泣してしまったこと
自分らしくないって思ったけど
あの時ばかりは素直に悲しんだかな

またね おかあさん

愛する人をいつか紹介できたらいいな










歌  大好きな歌

何度も聴き返して

口ずさむ

大好きな歌


僕はこれから

また独りになるけれど

あなたはいつもそばにいて


寂しいね

どこにも

何でも優しく包んでくれる人は居なかった


僕はあなたを口ずさむ

メロディは僕の周りに広がって

そうして

僕の中に入って癒してくれる


いろんな歌にすがたを変えて

僕を癒すのは僕でした

なんて悲しい人生でしょう

僕は歌う

僕を歌う

明るく生きる殿様がえる

明るく見せるのって簡単

笑って 冗談を言って

怒ったり 悲しんだりしなければいいだけ

少なくとも 見えるところでは


殿様がえるは言う

『武士は苦はあれど高笑い』

そんなとの様がえるものは

『苦しゅうない人生じゃった』とうそぶくこと


****%%$$$$$$


・・・って


殿様がえるは意味のないようなあるような

長い言葉を吐きました

『かたじけない』

とかいったとかいないとか

それで殿様が得たものは

幸せな日々?

それとも・・・

2012/12/29

ぼくは思うのだ!

長い真っ暗な道を

諦めに負けず歩いてきて

開けた明るい道は

結局は真っ暗な道へと続く道でした


まあ

前向きかどうかはわからないけれど

その先に明るい道があれば

そこに続く道だとも言えなくはない

そこに明るい道があればだけど


結局はほら

最後がどうかって人生だから

その時その時が全てだから

一喜一憂で結構

最後に明るい道に立っていれば

そう思えるのだろうね


真っ暗な道を抜けられず

もがいている僕は思う!

幸せであれ!

ずっと幸せで

寂しさのない世界であれ!

会えなくなった人たちへ

思い出すこともなくなって

思い出してもああそうかっていうだけの人たちへ

それなりの交友と

それなりの笑い 楽しみを過ごした人たちへ


同じ学校 同じ何かにいただけの人たちへ

記憶って 想い出って 何なのだろうね

今 繋がっていなければ 

何の意味もないなんていうつもりはないけれど



老婆と係員(そこはなんの入り口だったのだろう)

入り口で質問を続ける老婆

聞くことであなたは何がどうなるのか

まったく分かっていない

分かる気もない

何を知りたかったのか

途中で意味をなくしていても

質問は続く


入り口の係員は

どんな理屈も通らない

納得をしない老婆に困って

考えるのをやめる

聞かれたことに答えるだけ

もう終わってくれって気持ちも

もうどうでもよくなっている

それが正しい答えかどうかさえ


老婆は帰って行った

その分寿命を費やして

納得はいかないまま


係員は胸をなでおろした

その分寿命を費やしていても

納得いかせられなくても

部屋

真っ暗な部屋

ここは

そんな部屋だったっけ

違うような

どうでもいいような


僕が動かないと

なにも動いていない部屋

これからも

ここはこんな部屋なのかな


音楽を鳴らしてみると

音楽の流れる部屋になった


寂しいなって呟くと

もっと寂しくなった僕がいる部屋になった


2012/12/27

聞いてるようで 伝えてるだけなんだけど

心が躍る

何にもいいこともないけれど

心はほんと

制御不能


一気に下る気持ち

耐えるだけ

耐えられてはいないんだけれど


人間って

内側のことになると急に曖昧になって

デジタルとは程遠い存在


ねえ

そんな人間二人がさ

こんなにも一緒のことで語り合えて

共有できるって

素敵じゃない?


少なくとも僕は

こんな奇跡を目の当たりにして

そう考えずにはいられないんだ



2012/12/24

猫と海辺

気の抜けた返事をする猫

お前の自由を分けてほしい

家畜になれきれない

そんな君の強さも


今日は穏やかな日で

君もちょっと機嫌が良さそう


ねえ

ちょっと分けてあげたいな

僕の素直なところ

ほら

こんな笑顔

見てみたいんだけどな


何を失ったというのか

財布のなかに入っている

使われはしないクーポン券なら

失ったとしても何も問題はない

悲しみはない

それなら良かったんだけれど


きっと他の人には

何にも変化はない

でも

一人だけ

緑という色が失われたような

そんな喪失

緑を誇る森も

ただの灰色の木の集まりにしか見えない


うっすらとした危機感が伝える

失われたことすら

失われていく恐怖

無為に過ごす日々に

正しかったと思い込み押さえ込んだ思いは

脆くも崩れさる


灰色にしか見えない人生

どこから間違ってしまったのだろう

あるいは

色がついているって勘違いに気付いたのか


起きてしまった結果に

理由を求めたって

何にもならないんだけど

電気を消した部屋のベッドの中で

独り考える


2012/12/22

おはよう

うっすらと世界は朝を迎え

僕はその世界を迎える準備をする

眠る前に僕の体温を使って

あっためたベッドは

夜に栄養を奪われて

僕の体温すら標的にしつつある


頃合いとさとった僕は

さっと…

イメージではさっと飛び起きて

歯を磨き

着替えて家を出る

青白い朝焼けは見れなかったけれど

心地いい青い空にこころは踊る


おはよう


今日もあなたと

あなたの笑顔へ

僕は挨拶をする

2012/12/16

神様って

ぼやけた焦点で

人生を眺めていた

他人事のように


ありきたりとは思ってなかったけれど

どうにも本気になれなくて

幸せって

妥協って言葉に聞こえてならなかった


どこから変わったのか

君に会った辺りからどうやら

現実から覚めちゃったみたいで

だれのせいかは知らないけれど


君に会った辺りからどうやら

毎日が楽しくてしょうがなくて

僕を取り巻く世界が 変わったというよりは

舞台ごと取っ替えられたみたいで

本気で笑って

本気でけんかして

幸せって意味が

こういうことなんだって知らされたんだ


神様ありがとう

望みもしない幸せを授けてくれて

でもこれからは祈ります

どうかこの幸せな時間が

少しでも長く続いてくれますようにって

するとあなたは笑って

『私に向かって何いってるのよ!』

っていった

ラインを引いて

冬特有の乾いた空気を

太陽の光が通り抜けて

僕らは照らされている

僕らだけのテラスで


帰り道

ゆっくりとしかもう歩けない老婆を

四人の自転車に乗った小学生が追い抜かしていく

言葉にならない思いが

どうしても言葉にできないまま残留する


人生

それぞれの人生がこの世界で

重なったり

重ならなかったりする

僕らはそんななか出会い

重なった

これからの人生に 真っ白な未来に

確証のないラインを引いていこう

それを辿れなかったとしても

結局は楽しめそうな気がするから


僕ら特有の空気を

きっと 太陽の光は通り抜けるんだろう


ずっと

雨涙

傘で雨をうけとめる 傘の下で落ちる涙を 地面がうけとめる

2012/12/12

喪失

ここに至るまでの

大いなる 喪失をどうか

自分自身に

忘れないでほしいって呟いた


このまま失うものがないほどに失うのもいい

持ちきれないほどの幸せをてにしてもいい


でも 忘れないで


僕は僕に言う

今が現実か夢か分からないほどの

そんな不確かな状況でも

それは必ず通るべき場所なんだってことを

逃げたくても

忘れないで



あの沈んだ太陽を背にしながらも

それでも進んだあの時を


無駄なんて思うことが

何よりも無駄だってことを



そして今日が終わり 明日が始まる

何もかもが止まらずに進んでいくこの世界で

2012/12/05

辿り着くこと

長い道程。 時間と歩みが同化する。

2012/12/03

ただ出会っただけの二人だけど

人間としての根が

人間としての奥深くで

一緒だといいね


それで

全部言わなくても伝わったり

仲が良いときも 悪いときも一緒で

振り幅がとんでもなく大きいのも

説明がつくんだけれど






目が覚めれば

覚めてはいけない

夢が覚めようとしている

どこかでそれが現実だって言い聞かせていたんだ


本当の夢のように

画像の外から見ていた自分が

覚めないでって祈っていたのに

希望という夢はもう

あなたとの非現実な関わりはもう

心のなかで終わりつつある


これからはどうやって

あなたと決別すればいいかを考えている

いつものように笑いながら

いつもとは違う現実を迎え入れようとする


独りぼっちという現実に戻るのはつらい

覚めて欲しくなかった夢をいつか

懐かしい想い出にできるだろうかなんて

覚めきっていないうちに思える自分に

ほんの少し笑った

2012/12/01

マフラー

大好きな人からもらったそれは

巻いていても 巻いていなくても

心をいつも暖かにしてくれる