どんな漂白剤も効果がない 真っ黒な 真っ黒な気持ち
その奥底で じわじわと上に登ってくる悪臭には
どんな消臭剤も効果がない
言葉にあらわせないものを 誰にどう相談すればいいのだろう
あざ笑うかのように
それは全体に広がってゆく
言葉もなく理解してくれるような人が居れば別なんだけれど
きのこの群生する 紫色の土
ぎらぎらとした目をした長い尾を持つ魚が
その周りの沼を泳いでいる
夢ですら見ないような光景に
たった一人で立ち続けていくような孤独
誰も居ない
何も助けのない
終わりのない 自分の作り出した世界に
ただはまり込んで目を閉じる
現実を直視するよりはましだという
本当の恐怖から逃げた先で
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