2012/11/28

愛するサラ

愛するサラ

いつも眺めていた


食事をするときも

しないときも


きれいな色 形 

毎日飽きないでいられた


でも 別れはやがて訪れた

とても最悪なこと

そう定義してしまえるまで どれだけかかったろう


僕の手からすり抜けて

あなたは遥か遠くへと



床に落ちて 割れてしまった サラ

破片を集めて捨てることが

何より残酷な罰に思えた


さようなら

燃えないごみが明日なのが

何よりの救いだった

亡骸は明日 引き取られて行くのだから


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