広い部屋に独り
空間に押しつぶされるような感覚
ソファーはソファーのまま
ピアノはピアノのまま
突然しゃべりだして 遊び相手になってくれることもない
茶色の床 白い壁紙 黒い壁掛け時計
そして僕
不調和はここまでくると なにかしらの調和を生んでいるように感じる
時計の音 遠くを走る車の音 冷蔵庫のぶうんとする音
僕の心臓の音
これ以上の音はない あったところで 何も変わらない
広い部屋に独り
自分のネガティブさが十分に発揮され
僕は 僕のまま
あの頃は あの頃のまま
幸せだった過去は 突然現れて僕を鬱にする
へへへ あの頃の幸せは いまのお前を苦しめるためだったんだ
と
頭の中 胸の中を ぐわんぐわんと響き続けている
天井は裂け その上の空も裂け 一瞬で真っ暗な世界に包まれる
あなたのことをずっと好きでいるねって
あの言葉が今は 僕を地獄に落とす
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