2012/03/01

幸せの鳥が破れ 思ったことは

世界とあなたが 一緒になって

僕は幸せでたまらなかった

青白く輝く鳥が

闇夜をそっと 飛び立つように

何ていえばいいんだろう

言葉はつまり 言葉でしかなかったってこと


笑顔が笑顔を呼び

笑いの上に 笑いがのっかっていくような


牧歌って 誰かが呟いた気がした


ああこんな人生なら 今終わったって構わないって

思ったことは本当 思っただけだけど


そして人生は決して四季になぞらえるべきじゃないって

言い聞かせていた僕に訪れた冬

草木は枯れ落ち 僕は再び一人になった

世界からあなたが 剥がれ落ちてしまって

狭い 暗い 寒い世界だけが残った

幸せと名のつくものすべて 持って行かれてしまった僕は

闇夜にそっと戻ってきた 鳥

闇と同じくらい深い黒い 鳥


何ていえばいいんだろう

言葉はつまり 言葉でしかなかったってこと

流れていく涙で

言葉は詰まり 言葉すらでなかったってこと

くやしくて惨めな中で 思ったことは



ああこんな人生なら まだ続いたって構わない

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