世界とあなたが 一緒になって
僕は幸せでたまらなかった
青白く輝く鳥が
闇夜をそっと 飛び立つように
何ていえばいいんだろう
言葉はつまり 言葉でしかなかったってこと
笑顔が笑顔を呼び
笑いの上に 笑いがのっかっていくような
牧歌って 誰かが呟いた気がした
ああこんな人生なら 今終わったって構わないって
思ったことは本当 思っただけだけど
そして人生は決して四季になぞらえるべきじゃないって
言い聞かせていた僕に訪れた冬
草木は枯れ落ち 僕は再び一人になった
世界からあなたが 剥がれ落ちてしまって
狭い 暗い 寒い世界だけが残った
幸せと名のつくものすべて 持って行かれてしまった僕は
闇夜にそっと戻ってきた 鳥
闇と同じくらい深い黒い 鳥
何ていえばいいんだろう
言葉はつまり 言葉でしかなかったってこと
流れていく涙で
言葉は詰まり 言葉すらでなかったってこと
くやしくて惨めな中で 思ったことは
ああこんな人生なら まだ続いたって構わない
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