2011/12/31

好きと言い出せない

あなたを好きだと言うことが出来ない


断られる怖さに負ける想い

それでもいいやと 言える勇気は

まだ ない

それじゃあもういいや と思う気も

まだ ない

ちくちくと続く胸の痛み

チクタクと進む時の重み

誰もいないところでは

こんなにうまく 言えるのに

空転する 心の会議

実行する機会は先延ばしされ 先の端に置かれたまま

眠る前に必ず襲ってくる この堂々巡り



あなたを好きだと思うことが切ない

従者のままではいられない

優しさが欲しい

太陽の日差しのような

全てをつつむ あたたかな優しさが

今度こそ

愛する人を照らせる 太陽になりたいのです

太陽と月

今までの僕は月でした

一人では輝けもしない 従者のままではいたくない

その人には

私でいいといってくれる その人には

太陽と太陽の関係でいられる様に

自分の命を燃やしてでも 輝く太陽に

2011/12/30

気持ち

気持ち 気持ちとことあるたびに言う僕も

『たまには私のことも分かってよ!』という反撃に

無言で答えるしかなかった


ちょっとだけ

あなたの大変さが分かった日

ポッキー・タイム

ビールを飲み

ほろほろと ほろ酔いになりながらも

ぼくは冷静に あなたのことを考えている

ほったからされた連絡

たったそれだけのことなのに どれだけ待っていたかを伝えようと

政治家でもやらないような 質問想定状を頭に作り上げている

逃げ場の無い嫌味 絶句するほどの切り替えしを用意しつつ

その後の慰めも 六つほど考える

口もきかない喧嘩になったらどうしようとか

ぼーっとしながら口にくわえていた

チョコの部分が無くなったポッキーに止めを刺して

ああもう馬鹿らしいって寝てしまう

どうせ オンエアーでは

かかってきた電話の

『ごめんねぇ』って甘い言葉に溶かされて

『なにが?』って何も気にしていないような振りをするんだから

2011/12/27

心 ちくり

恋をしよう 

心がちくりとする感覚

僕らは 恋ができる


現実に起きていること以外が

この世には存在していると 実感できる行為



2011/12/25

僕 わたし 俺

どんなチョコレートになりたい?


僕は コンビニで皆にかってもらえるチョコ!

わたしは お店のショーケースで飾られてきれいって言われたい!

俺は お土産でみんなに配ってもらいたいな!


僕はやっぱり チョコレートファウンテン! 子供たちにすげーっていってほしい!

じゃあわたしは チョコレートフォンデュで 皆にあつまって食べて欲しいな!

えー んじゃおれは カカオ100%でガキ大将にかじってもらうんだ!

....  ....

順番抜かしでごめんなさい わたしは 好きな人にあげてもらう チョコにきめた!

ぼくは そのお返しのチョコになる!

俺は... 俺は... うーんどうしよう... もう決めた!

俺は

チョコをもらえずに 自分で買って食べる人のちょこになるよ!

2011/12/24

ゴミ袋にいれた恋の思い出

僕は泣かないと決めていた

去っていったあなたに負けたくなかったから


部屋をきれいにして

あなたをすっきりと忘れようとしたり

身の回りの物を買い換えて

新しいスタートを演出しようとしたりしたり

それほどあなたの影響が大きかったんだなって

悔しく思ったりした


大きくなったごみ袋を運ぶ途中 落ちた何かの空き箱

舌打ちをしながらそれを拾う

袋の口に押し込む際に見えたチョコレートの絵

二人でぼーっと 何をするわけでもなく話しながら食べていたっけ


心のゴミ袋から こぼれ落ちる思い出

捨てきれるはずがなかった

忘れようとするほど 大きくなっていた過去に

気付かないふりをしていたんだ


僕はごみ置き場に 思い出まで捨てきれずに

きれいな部屋に戻り

新しいベッドの上で

少し泣いて

ほろ苦い 恋の後味を知った

2011/12/23

ポケットの中に

布団から出てすぐ凍えてしまう季節

いつまでも寝ていたい気持ちを 大きめな目覚ましで押しつぶす

やりたいことをやると やりたいことが出来なくなってしまう社会

僕らはいくつもの束縛と その中から見つける自由とで生きている


うかんでいる雲を見ても もう

羨ましいなんて 思わなくなった


かりかりした空気の中のデスクワーク

主にその空気を作るのは気の短い僕

何本ペンをへし折っただろう

後輩にも無駄に怒鳴ったりもする時もある 小さな自分

これじゃいけないって いつも思ってはいるんだ



疲れて いらいらしたときのチョコレート

君は正に それ

その瞬間 ほっとできて

その間だけ 僕は僕に戻れる気がする

どうでもいい会話で笑いあえる

それが 何よりも大切で 意味のあること


笑わないでほしい

本当に自分でも馬鹿げてるって思うんだけど

君がいつも僕のポケットに入っていてくれたらって たまに思うんだ

2011/12/20

胸の痛み 心の苦しみ

好きな人を 嫌いになれないくらいに傷つけられたとき

僕の経験では この状況が最大値

この微妙な按配に出会えたことは 幸運? 不運?

昔の恋人の話になって 君は不機嫌になって ふうん といった


ああ またやってしまった


いつも思ったままを話してしまう癖に

君は痛み ぼくは苦しみ

私は傷つきやすいから 気をつけてねって君

私は傷つきやすいから 気をつけてねって君

どちらかというと

傷ついているのはいつも僕なんだけど


この前もそう

この前の前もそう

.....


でも ごくまれに 君を傷つけたときの

突然始まる無言は

僕の周りごと 時間を止めてしまう

しまった と思っても遅い

今まで貯めてきた 傷ついたらもらえるポイントカード

その大量のスタンプを見せても

何の意味も無く

君は怒る


チョコレートの銀紙

あれをくしゃくしゃにしたかのようになりつつも

僕は 謝る

2011/12/18

みつぎもの

いつもは通り過ぎていた チョコレートの棚

今日はなぜか 立ち止まってみている自分

いろいろだなあって 結局離れたあとに

ペットボトルのお茶を手にして また戻ってきた

ふたつくらいのチョコをおもむろにかごに入れる


謝るついでに わたしてみよっかな


うーん なんて言い出そうかな


もういっこ かごにいれてみた

2011/12/17

好きだけじゃない 好き

君は自分の気分に正直で

機嫌の悪いときの冷たさは本物

月曜日は忙しいから 冷たくするけどごめんねって言われているのに

優しさを常に求める僕は いつも傷つく

毎回その後にくれる ごめんねって言葉

本当に相手を気遣っているのは 誰?

分かっている

僕はいつも 君に感謝をしているんだ


そういえばこの前

仕事の担当がいい人なんだよって言って

冗談で

人を見る目はあるんだよ 女を見る目はないけどねって言おうとしたら

人を見る目ってところで遮ったよね

女の人?って すごい切り口で聞いてくるから

男の人だよってたじろぎながら返事をした僕

そう 男の人ならよろしくいっといてって

うんといった僕だけど 本当に背筋が凍る思いをしたんだ

女の人だったら どういっといてって言われたんだろうって






分かっている

君はいつも 君だけをみてほしいんだって


2011/12/16

おやすみ

よく話し よく笑った今日が終わる

おやすみ といって眠る昨日も今日も明日も繋がった幸せの日々

僕らが生まれる前からも続いていたような

僕らが死んでしまっても続いていくような


何だろう 今では信じられないくらいの幸福感

例えるなら 見渡す限り頂上の山

僕らは確かに そこにいた


この世に永遠は無いように

残酷な現実が訪れた

無限の恋は 存在しなかったんだって気付かされる

日に日に冷めていく二人

別れを切り出したのは君だけど

繋ぎ止めることなく 頷いた僕は 何も責めることは出来ない

分かっていた終局 それがいつ起きるかどうかだったのだから


よく話し よく笑った二人が終わる

さよなら といって切れる昨日も今日も明日も繋がった白けた日々

僕らが付き合うことで感じたものは全て

僕らが別れることで感じたものが全て


何だろう 昔は考えられなかった暗い倦怠感

例えるなら 見渡す限り闇の谷底

僕らは確かに ここに来た


ただ 今は眠っていたい

おやすみ と独りつぶやいた
















































2011/12/13

カカオの割合

優しさを カカオの割合にたとえると

僕はカカオ30パーセントかなって言った


なんか微妙だし 多いほうが良いのか悪いのかわかんないって

君はカカオ70パーセントな返事


冬の寒さより 君の機嫌が悪いときのほうが堪えるよ

でも

四季のように 良いときも悪いときも趣きを感じながら

君との時間を大切にしていきたいと思ってる


ねえ ところでさ カカオとマカオって似てるよねって言ったら

あなた馬鹿じゃない? マカオ80パーセントくらいの馬鹿よって

笑いながら返事した

2011/12/12

バレンタイン・イヴ

世界に起こる大きな出来事より

あなたのことを深く知りたい

世界の名だたる料理人の作る料理より

あなたが沸かしたお湯で作るカップめんがいい


嘘じゃないよ 言いすぎってあなたは笑ったけど


あなたと知り合えたことで

得られた多くの幸せは

それまで生きてきた全ての幸せより何倍も大きい

あなたは私に 新しい私をくれた

あなたを好きな自分が大好きで

誰もいないところで つい笑ってしまう自分も好き

ほんとうに ありがとう


バレンタイン・イヴ!って

2月13日に ふいに大量のチョコをくれたよね

もう なんていうか 泣いちゃってごめん

驚かせるつもりが 驚かされちゃったって

笑って涙を拭きながら

明日は もっと多くのチョコがあるんだけど

死んじゃわないでねって真顔で言うから

ぼくはもう あなたには一生勝てないだろうなって思った

2011/12/10

チョコレートタイム

あまぐもがやってきて

またじめんをぬらす

いまさっき やっとかわいたばかりのじめんを

ちょっとだけしめらせてさっていった

これのくりかえし

れーざーびーむのようにすぎていくまいにちを

とおせんぼできるようなできごとはないかなあ

たぶん まってるだけじゃだめだから

いまからつよくならなくちゃ

むりだってくちぐせを すこしずつへらすことから

2011/12/09

おもいでをすてるために

てれびやまんがで

わかれたひとからもらったものを

なきながらもやしたり すてたりするのを

ばかだなって おもっていた


そんなぼくが

このまふらーを すてようとしている

なみだはないけれど おんなじだなってすこしわらった

ああ

ものじゃない おもいでをすてているんだって わかった

いっそ

なければいいのにと うみになげすてた

ばかだなって おもわれてもいいって おもっていた

どうしたの?って

むりにうえをむいて

あかるくいきているふりをしても

むらのあるわらいごえ

おおげさなみぶりをみぬいて


どうしたのって きみはいう

どうしてだろうって ぼくはおもう


つらくてたえきれなくて

もうどうしようもなくくらいきぶん

じぶんじしんのおもいくもに

つぶれてしまうすんぜんにかかるでんわ


どうしたのって きみはいう

どうしてだろうって ぼくはおもう


まけずぎらいのぼくも そんなときはすなおに

きみのこえですくわれた ちょっとくじけかけてたんだよっていうと

げんきになった? ってわらいながらいうから

ぼくは きみがすきだって なんどもいいそうになってしまう

どこかでぼくをみてるんだろって じょうだんぽくきいたら

たぶんさっちするんだろうねっていうから

もうすきじゃないりゆうがみあたらなくなってしまう

でも

まけずぎらいのぼくは

ありがとねって

それだけですましてしまうんだ

ふみだせない よわいこころにいつも

どうしてだろうって ぼくはおもう

つかずはなれずの ふたりは

またあすも はなす

どうしたのって きみはいう

2011/12/04

今は笑顔で

通話料が5万をこえたことで大笑いした

会って話せば ディナーにいってもおつりが来るねとまた笑った

お金じゃないんだよって 気持ちなんだよって

僕らはいつもそんな調子で

どれだけ近くにいても まだ遠いくらいだった


コンビニの女店員のおつりを 割って入ってもらうほど

嫉妬深かった君

さすがに辟易したけど うれしくはあった

携帯も毎日チェックしていたっけ

何故あなたは見ないのって いや 信じてるからだよって

僕らはいつもこんな調子で

どれだけ長くいても まだ短いくらいだった


楽しかったね 本当に人と人はこんなに愛し合えるんだね

今なら あなたにばったり出会っても

笑顔で話しかけられそうな気がする

2011/12/03

てをつないで

てをつないで

どうでもいいことをいいながら

いつまでもわらっていたいな

ほんきでけんかして

ほんきでなかなおりして

あなたならって あなただけって

ことばあそびはやめちゃって

きょうもあしたもそのあしたも

あなたとわたしをいつまでも

このてがつないでくれますように

あなたを何と呼んだらいいのだろう

ゆっくりと閉じていく心を

抗うことも無くそのままにさせていたころ

あなたは不意に現れて 心から笑わせてくれた

注がれる優しさが

どれだけ僕を救ってくれただろう


何も知らないあなたは 助けるって気持ちはなくて

だからこそ うれしかった


友達でも 恋人でもないけれど

あなたの存在は 僕を生かせてくれる


なんてお礼をいったらいいだろう

本当は 大好きだって伝えたいんだ

でも もうこれ以上は望めないし

あなたを失ったことを考えると 踏み出せない


突然かかってくる電話に

しどろもどろになりながら

終わった恋の足枷は

最後に

あなたと笑って話したのはいつだっただろう

思い出せないな

事務的な会話 とってつけたような話題は

僕らをただ 消耗させてきた


最初に

あなたと話した話題はなんだっただろう

思い出せないな

幸せなときは いつまでも続くって思いは

僕らはいつか 間違いだって気づいた


本当に

あなたと過ごした時はなんだったんだろう

思いい出せないな

終わってしまったら 何だって無駄になる

楽しい時間ほど 思い出せば足枷に

僕はいまだ 新しい歩みを始められないでいる

2011/12/02

夜空があなたにできること

雲のない 月と星だけの夜空になると

僕はそっといつもの場所で空を見上げる

それまで溜まった悲しかったこと 悔しかったことを相談する

月や星は 黙って全て聞いてくれる

決して笑ったり馬鹿にしたりしないし

決して怒ったり遮ったりもしない


何て優しい 月と星


けれど

絶対に同意や慰めをしないし

絶対に選択や励ましもしない


何て厳しい 月と星


あなたたちは知っている

答えは全て自分自身にあるってことを



ちょこれーと

付き合いたての恋人特有の

甘い 甘い つながり

無駄にくっついて 無駄に長い時間を過ごして

確かにそのときは 何だって意味のあるものだったんだけど

あんなにもミルクの混ざり合った 重なり合った頃は今

時折懐かしくなる程度にしか 心を占めない

冷めて硬くなった パリパリの心

大人になるって 失っていくことなんだろうなって

ビターな考えは 色々なものを私から削ってゆく

ちょっと 遅かったかな

気付くには

ちょこっと れいとな 私の人生

2011/12/01

階段



失う

漂う夜

深い緑色

沼のほとり

虫達とともに

小さな声で泣く

こんな惨めなきみ

真っ暗に照らすのは

反対のスポットライト

人前で絶望の寸劇を演じ

悦に浸るどうしようもなさ

誰かのせいにしてしまったら

進むことは出来ないというのに

わかってるつもりで動けないのは

弱さ見つめ認めることを避けるから

もう一度惨めのさなぎをまとってでも

這い出て次の道を歩めるまで眠るがいい