本を読もう
一字一句なんて 覚えなくてもいいし
作者の意図も類推しなくてもいい
好きなように その世界に入り込んで
自分なりの解釈で 感動したり がっかりしたり すればいい
皆がいう 良い本なんかにとらわれずに
恥ずかしがらず 威張らずに読もう
全部読んだ後 何かが自分に残っている感覚がすき
途中まで読んで もう何かが耐え切れなくなって投げ出しても
それはそれ ため になる ため に読もうとしないで
文字が生む あなたの脳が生む世界を楽しんでほしい
さあありったけの自分で
本を読もう
2011/09/29
寄りかかる
優しさに寄りかかる
どうやら私はそうして生きてきたらしい
寄りかかられた人は 支えきれなくなって
やがて優しい微笑みは引きつりを見せるように
優しさも
冷たさも
どちらを得ても同じように揺れ動く
あまりにも敏感な心は
断続的な地震の後の 地震計のように 多くの波を残す
優しさをくれる人に寄りかかる大きな理由
安定することが 何よりの幸せ
小さなボートで荒れる大海を渡るかのような私の脆弱な精神
大きな船のような人に つながれていたい と
まだ 寄りかかる
自分をそうやってでしか支えられない
果たしてそれは 自分 といえるのだろうか
どうやら私はそうして生きてきたらしい
寄りかかられた人は 支えきれなくなって
やがて優しい微笑みは引きつりを見せるように
優しさも
冷たさも
どちらを得ても同じように揺れ動く
あまりにも敏感な心は
断続的な地震の後の 地震計のように 多くの波を残す
優しさをくれる人に寄りかかる大きな理由
安定することが 何よりの幸せ
小さなボートで荒れる大海を渡るかのような私の脆弱な精神
大きな船のような人に つながれていたい と
まだ 寄りかかる
自分をそうやってでしか支えられない
果たしてそれは 自分 といえるのだろうか
井戸
家の真ん中に 井戸があった
そこだけくりぬかれている というか
違う次元が差し込まれているようで
夜にトイレに行くときに 通るのが怖かった覚えがある
神聖な という言葉が架空の概念ではないと思えるのは
間違いなく この井戸が私の人生に差し込まれていたからだろう
そこだけくりぬかれている というか
違う次元が差し込まれているようで
夜にトイレに行くときに 通るのが怖かった覚えがある
神聖な という言葉が架空の概念ではないと思えるのは
間違いなく この井戸が私の人生に差し込まれていたからだろう
吸い込まれるように
何も無い真っ暗な穴が突然開いて
全てのものをを吸い込んでしまいそうになる
簡単に言うと それは
死んでしまいたくなった ということ
小さなころから怯えていた死に
ようやく受け入れる準備ができたわけではない
積み重なってきたどうしようもない暗い物事が
処理しきれなくなってしまっただけ
前向きな 死に立ち向かうシステムが
ダウンして機能しなくなったようだ
そうなった僕はいつも
一人体操座りのような格好で 虚空の誘いが去るのを待つ
ぽっかりとあいたこころのあなを
塞いでくれる存在が現れるまで
繰り返し 繰り返し
全てのものをを吸い込んでしまいそうになる
簡単に言うと それは
死んでしまいたくなった ということ
小さなころから怯えていた死に
ようやく受け入れる準備ができたわけではない
積み重なってきたどうしようもない暗い物事が
処理しきれなくなってしまっただけ
前向きな 死に立ち向かうシステムが
ダウンして機能しなくなったようだ
そうなった僕はいつも
一人体操座りのような格好で 虚空の誘いが去るのを待つ
ぽっかりとあいたこころのあなを
塞いでくれる存在が現れるまで
繰り返し 繰り返し
2011/09/27
分かつ
あなたはいつか死ぬし
僕もいつか死んでしまうから
どっちが先に死ぬかって話もできていたんだけれど
そんな二人も
死で分かたれる前に
それぞれの違和感の果てに 袂を分かつことに
こんな苦しみは 考えていなかった
同じ 拾うものの無い涙を流すとしても
独りで過ごす冬は どんな厚いコートでも
心を暖めることは出来なかった
僕もいつか死んでしまうから
どっちが先に死ぬかって話もできていたんだけれど
そんな二人も
死で分かたれる前に
それぞれの違和感の果てに 袂を分かつことに
こんな苦しみは 考えていなかった
同じ 拾うものの無い涙を流すとしても
独りで過ごす冬は どんな厚いコートでも
心を暖めることは出来なかった
あんてな
私はアンテナ
感度が高く どんな電波でもひろっちゃう
ノイズだろうがなんだろうが
冷たい言葉だろうが 優しい言葉だろうが
意味のあることだろうが 無意味なことだろうが
分け隔てなく ひろっちゃうのです
さあ 僕をあなたの頭のてっぺんに刺しちゃいなさい
処理しきれないほどの情報が
どんどん入ってくる苦しみを あなたも味わってみませんか?
感度が高く どんな電波でもひろっちゃう
ノイズだろうがなんだろうが
冷たい言葉だろうが 優しい言葉だろうが
意味のあることだろうが 無意味なことだろうが
分け隔てなく ひろっちゃうのです
さあ 僕をあなたの頭のてっぺんに刺しちゃいなさい
処理しきれないほどの情報が
どんどん入ってくる苦しみを あなたも味わってみませんか?
2011/09/26
キツネ 歌う
キツネ 歌う
意地悪く 面白おかしく
だまされる人 いたずらで困った人の顔をみると
気がついたら 歌っている
キツネ 歌う
声高く 時にはビブラートもきかせて
誰もない 池のほとりで寂しくなると
気がついたら 歌っている
聞いてくれる人がいたら どんなに楽しいだろうなあ
もう少し みんなにやさしくできたなら
コンサートを開けたりして そして
演奏のなかで歌えるかも なんて
ああ おかげで歌はうまくなったけど
優しくは うまくできないなあ
おかあさん おとうさん
僕はいい子になれるかなあ
意地悪く 面白おかしく
だまされる人 いたずらで困った人の顔をみると
気がついたら 歌っている
キツネ 歌う
声高く 時にはビブラートもきかせて
誰もない 池のほとりで寂しくなると
気がついたら 歌っている
聞いてくれる人がいたら どんなに楽しいだろうなあ
もう少し みんなにやさしくできたなら
コンサートを開けたりして そして
演奏のなかで歌えるかも なんて
ああ おかげで歌はうまくなったけど
優しくは うまくできないなあ
おかあさん おとうさん
僕はいい子になれるかなあ
2011/09/25
自由な言葉
ささやかな自由
私は私の言葉を使うことが出来る
きれいな言葉 よごれた言葉 無言ですら言葉の一つ
パズルをくみ上げたような
角ばった言葉には無い
一本の美しい線が 好きに波を描き
到達点を私自身
いや
言葉自身すら定めることは出来ない
何通りもの発音があり 受け止める人ごとに広がる意味をもち
無色無臭であるが 必要であれば実際に感じられるほどの想像力をかきたて
時には手に掴むことが出来そうなほど現実性をもつ
私だけの言葉
私は私の言葉を使うことが出来る
きれいな言葉 よごれた言葉 無言ですら言葉の一つ
パズルをくみ上げたような
角ばった言葉には無い
一本の美しい線が 好きに波を描き
到達点を私自身
いや
言葉自身すら定めることは出来ない
何通りもの発音があり 受け止める人ごとに広がる意味をもち
無色無臭であるが 必要であれば実際に感じられるほどの想像力をかきたて
時には手に掴むことが出来そうなほど現実性をもつ
私だけの言葉
告白
こんにちは
突然ですが 私はあなたが好きなのです
あ お気になされずに
今 私はあなたが私をどう思っているのかを
全く知りたいわけではないのです
あ お願いです
それ以上は何も言わないで
私だってあなたのことを良く分かっているかなんて
実際のところ自信は無いのです
ただ ここで大切なことは
私があなたを好きである ということを告げたかった
そして今その行動をしている ということなんです
困った顔をされていますが 全く正しい反応です
私だったら あなたほどきちんと話を聞いてあげられるのかわからない
少なくともその一点だけでも 私があなたを好きな証左だといえるでしょう
どうも聞いてくれてありがとう
最後に訊きますが
あなたは 好きと言えない、言わない『好き』なんて 何の意味があると思いますか?
まってください 返事はやっぱりいりません
思ったとおりいい人でよかった
では ごきげんよう
突然ですが 私はあなたが好きなのです
あ お気になされずに
今 私はあなたが私をどう思っているのかを
全く知りたいわけではないのです
あ お願いです
それ以上は何も言わないで
私だってあなたのことを良く分かっているかなんて
実際のところ自信は無いのです
ただ ここで大切なことは
私があなたを好きである ということを告げたかった
そして今その行動をしている ということなんです
困った顔をされていますが 全く正しい反応です
私だったら あなたほどきちんと話を聞いてあげられるのかわからない
少なくともその一点だけでも 私があなたを好きな証左だといえるでしょう
どうも聞いてくれてありがとう
最後に訊きますが
あなたは 好きと言えない、言わない『好き』なんて 何の意味があると思いますか?
まってください 返事はやっぱりいりません
思ったとおりいい人でよかった
では ごきげんよう
秋に告げる
季節に負けるな
落葉に合わせ自らの葉を落とさぬ芯の強さを持て
夜の訪れる早さに流され
活動を終えるのを早めてはならぬ
太陽の去ったころに現れ
優雅に存在を示す月のように
狡猾さも持たねばならぬ
落葉に合わせ自らの葉を落とさぬ芯の強さを持て
夜の訪れる早さに流され
活動を終えるのを早めてはならぬ
太陽の去ったころに現れ
優雅に存在を示す月のように
狡猾さも持たねばならぬ
2011/09/24
残酷な現実
天を仰ぎたくなるような 残酷な現実に直面した時
受け入れるのにも
傷が癒えるのにも
多くの時間を費やす
僕の心の 残酷受付所には
数年待ちの看板が掲げられるほど
処理しきれないでいる おびただしいほどの残酷が列をなしている
それ自体も 残酷な現実の一つと言えるだろう
仰ぎすぎの首が痛くなって久しい
受け入れるのにも
傷が癒えるのにも
多くの時間を費やす
僕の心の 残酷受付所には
数年待ちの看板が掲げられるほど
処理しきれないでいる おびただしいほどの残酷が列をなしている
それ自体も 残酷な現実の一つと言えるだろう
仰ぎすぎの首が痛くなって久しい
架空日記 に投稿の詩
今日はまったく眠れないでいたから
くまと充血した目で車に乗り 仕事に出かけた
道の途中で うずくまって泣いている少女を見かけ
声をかけると お母さんがいなくなってしまった という
慣れないことをした自分を恨みながら
泣きじゃくる少女から必死に情報を引き出し
やっと母と娘の出会いを見届けると
もう午前が終わり 午後になったころだった
誰がこんなことを信じるだろう と
寝坊で遅刻したと 無睡の僕は言うしかなかった
くまと充血した目で車に乗り 仕事に出かけた
道の途中で うずくまって泣いている少女を見かけ
声をかけると お母さんがいなくなってしまった という
慣れないことをした自分を恨みながら
泣きじゃくる少女から必死に情報を引き出し
やっと母と娘の出会いを見届けると
もう午前が終わり 午後になったころだった
誰がこんなことを信じるだろう と
寝坊で遅刻したと 無睡の僕は言うしかなかった
もし僕が明日死ぬのならば
もし僕が明日死ぬのならば
一日を、死を受け入れるのに費やしたり
一日を、死の恐怖を周りや自分に向けて半狂乱するのだろうか
仮定のはずなのに
僕の想像力は広がって
悲しみや恐怖でやりきれない気持ちになってしまう
でも 本当は知っている
もし僕が本当に明日死ぬのならば
何も無いそぶりで
微笑を浮かべながら一日を終えるはずだ
内心は恐怖でいっぱいなのに
何かに負けたくない一心で ただそうする
本当に馬鹿げた、ちっぽけな人間だ
自分が自分でしかいられないことが
この上なく歯がゆいくせに
いつか褒めてあげられるような自分なれるかも と
どこかで期待している人間だ
一日を、死を受け入れるのに費やしたり
一日を、死の恐怖を周りや自分に向けて半狂乱するのだろうか
仮定のはずなのに
僕の想像力は広がって
悲しみや恐怖でやりきれない気持ちになってしまう
でも 本当は知っている
もし僕が本当に明日死ぬのならば
何も無いそぶりで
微笑を浮かべながら一日を終えるはずだ
内心は恐怖でいっぱいなのに
何かに負けたくない一心で ただそうする
本当に馬鹿げた、ちっぽけな人間だ
自分が自分でしかいられないことが
この上なく歯がゆいくせに
いつか褒めてあげられるような自分なれるかも と
どこかで期待している人間だ
2011/09/21
思うまま涌き出る詩を
思うまま涌き出る詩を
私は何よりも尊ぶ
らしくあろうとか
主義や
何かの大義名分などが入ると
その詩はフィルターを通ってしまい
心に届きにくくなってしまう
心を震わせるのは ありのままの心
表現でドレスのように着飾り
技巧をアクセサリーとするな
素材を生かした料理がいいとかいいながら
自分という素材を殺した 詩を作り出すというのか
過去の偉人の言葉を我が物のように引用するより
少しでも自分で何か 拙くとも生み出すべきだ
私は何よりも尊ぶ
らしくあろうとか
主義や
何かの大義名分などが入ると
その詩はフィルターを通ってしまい
心に届きにくくなってしまう
心を震わせるのは ありのままの心
表現でドレスのように着飾り
技巧をアクセサリーとするな
素材を生かした料理がいいとかいいながら
自分という素材を殺した 詩を作り出すというのか
過去の偉人の言葉を我が物のように引用するより
少しでも自分で何か 拙くとも生み出すべきだ
2011/09/19
蝶と女
遠くで眺める蝶と
間近で見てしまった蝶
同じ生き物でも
イメージの違いは大きなものがある
きれいで上品にみえる女性にも
当てはまる
眺めていた憧れの時期と
念願の身近に過ごせたときの
見えて無かった 本性
どちらも同じ
見なければよかったと
心底からの後悔という結果
間近で見てしまった蝶
同じ生き物でも
イメージの違いは大きなものがある
きれいで上品にみえる女性にも
当てはまる
眺めていた憧れの時期と
念願の身近に過ごせたときの
見えて無かった 本性
どちらも同じ
見なければよかったと
心底からの後悔という結果
雨に濡れ 帰る放課後
雨雲を見るとわくわくしていた
雨が降る放課後に
みんな傘もささず
濡れながら帰った
青い 青すぎる青春を過ごす僕らは
突き上げるような成長の熱を
雨できっと 冷やしていたのだろう
やがてそんな僕らが
天気予報の雨マークを見るだけで憂鬱になる大人になるなんて
誰が思っただろう
大人になるために 代価として支払ったものに
決して失ってはいけない
尊いものも含まれていたようだ
雨が降る放課後に
みんな傘もささず
濡れながら帰った
青い 青すぎる青春を過ごす僕らは
突き上げるような成長の熱を
雨できっと 冷やしていたのだろう
やがてそんな僕らが
天気予報の雨マークを見るだけで憂鬱になる大人になるなんて
誰が思っただろう
大人になるために 代価として支払ったものに
決して失ってはいけない
尊いものも含まれていたようだ
家庭と時間
『家庭』という
幸せと不自由とが織りまざった世界
それに体を合わせるため
仕事から戻る際に潰していた時間
と
『家庭』を失った
喪失感を現実のもの として
受け入れるために潰す時間の
圧倒的な差
不可逆な世界を恨めしく思いつつも
後悔は計り知れないほど大きい
例えそれが
変えられなかった筋書きだったとしても
幸せと不自由とが織りまざった世界
それに体を合わせるため
仕事から戻る際に潰していた時間
と
『家庭』を失った
喪失感を現実のもの として
受け入れるために潰す時間の
圧倒的な差
不可逆な世界を恨めしく思いつつも
後悔は計り知れないほど大きい
例えそれが
変えられなかった筋書きだったとしても
蝶と女
遠くで眺める蝶と
間近で見てしまった蝶
そこには
同じ生き物とは到底思えないほどの違いがある
きれいで上品にみえる女性にも
それは当てはまる時もある
どちらの例でも同じように
見なければよかったと
大きな後悔をすることになる
間近で見てしまった蝶
そこには
同じ生き物とは到底思えないほどの違いがある
きれいで上品にみえる女性にも
それは当てはまる時もある
どちらの例でも同じように
見なければよかったと
大きな後悔をすることになる
2011/09/18
意外な来訪者と謳われたダイヤモンド
仰々しいまでの宝石箱から
姿を現した
周りの光をすべて集めて放出したかのような
誰もが子供のように
ただ美しさに笑顔をもらしじっと見つめてしまうような輝き
あなたを形容するとしたら
その 意外な来訪者と謳われたダイヤモンド と言うだろう
私の心に不意に訪れて
もう虜にしてしまったあなたが憎くも愛おしい
いくら金を積んでも手に入りそうに無いけれど
姿を現した
周りの光をすべて集めて放出したかのような
誰もが子供のように
ただ美しさに笑顔をもらしじっと見つめてしまうような輝き
あなたを形容するとしたら
その 意外な来訪者と謳われたダイヤモンド と言うだろう
私の心に不意に訪れて
もう虜にしてしまったあなたが憎くも愛おしい
いくら金を積んでも手に入りそうに無いけれど
くも
さあ
今日はいい目覚め
仕事へ向かおうと玄関を開けて外に出ると
蜘蛛の糸にひっかかり
いやな気分に
あのねばねばとした不快な糸はすぐに取れなくて
せっかくのいい目覚めが台無しになる
張った犯人はどこにも見えない
時間も惜しく車に乗り出発する
雲ひとつない青空の下
いつもどおりに職場に到着
帰ったら この空のように
蛛を一匹残らず駆除してやると心に決め
タイムカードを切る
今日はいい目覚め
仕事へ向かおうと玄関を開けて外に出ると
蜘蛛の糸にひっかかり
いやな気分に
あのねばねばとした不快な糸はすぐに取れなくて
せっかくのいい目覚めが台無しになる
張った犯人はどこにも見えない
時間も惜しく車に乗り出発する
雲ひとつない青空の下
いつもどおりに職場に到着
帰ったら この空のように
蛛を一匹残らず駆除してやると心に決め
タイムカードを切る
2011/09/14
いとおしい
いとおしいあなた
あなたとはぜったいにであいたくない
であってしまうと
いっしょにいたくなってしまうから
いっしょにいると
はなれたくなくなってしまうから
はなれてしまうと
そのかなしみにまけて
ぼくはきっと
ぼくじしんか
あなたをきっと
ころしてしまいそうだから
あなたとはぜったいにであいたくない
であってしまうと
いっしょにいたくなってしまうから
いっしょにいると
はなれたくなくなってしまうから
はなれてしまうと
そのかなしみにまけて
ぼくはきっと
ぼくじしんか
あなたをきっと
ころしてしまいそうだから
時間をつぶす
結婚をして 子供ができて
幸せを感じているときでも
ふと
まっすぐに帰りたくなくなるときが 訪れた
そんなときは
少し時間をつぶし
皆が寝静まるころに帰った
罪悪感は 適当に持ち出された正当性に抑えられた
離婚をして
子供を手放して
孤独が覆いかぶさるようなときは
いつも
孤独を思い知らされるのが怖くて
かなりの時間をつぶし
眠たくなるまで帰らないでいる 帰れないでいる
僕はゆっくりと流れる時間を
ただ 費やしていく
この喪失感に慣れることが出来るまで
今はまだ
安定と不安定が繰り返す精神状態を
うまく 受容できていないでいるけれど
僕は
時間を 人生をつぶしてでも
この孤独に落とされた苦しみから
抜け出したい
夢だか
現実だか
きちんと思い知れるまで
幸せを感じているときでも
ふと
まっすぐに帰りたくなくなるときが 訪れた
そんなときは
少し時間をつぶし
皆が寝静まるころに帰った
罪悪感は 適当に持ち出された正当性に抑えられた
離婚をして
子供を手放して
孤独が覆いかぶさるようなときは
いつも
孤独を思い知らされるのが怖くて
かなりの時間をつぶし
眠たくなるまで帰らないでいる 帰れないでいる
僕はゆっくりと流れる時間を
ただ 費やしていく
この喪失感に慣れることが出来るまで
今はまだ
安定と不安定が繰り返す精神状態を
うまく 受容できていないでいるけれど
僕は
時間を 人生をつぶしてでも
この孤独に落とされた苦しみから
抜け出したい
夢だか
現実だか
きちんと思い知れるまで
2011/09/09
本棚
本棚が欲しくて買ってきた
組み立てることがめんどくさくなり
そのまま置いてある
僕はただ
安らぎが欲しいだけ
誰かと一緒にいれる それだけでいい
そう思えるほど孤独に負けそうな自分
でも
その一緒にいれる人は誰でもいいのだろうか
誰でもいい人と一緒になることに
一緒になるためだけの人とは 何だろう
この本棚のように
本を入れるためだけの
ただそれだけの存在は
果たして 僕を幸せにするのだろうか
すぐに箱をあけて組み立てて
僕を入れておける 本棚のような人に逢いたい
安らぎとは そういうもの と
横たわったままの本棚が 言った気がした
組み立てることがめんどくさくなり
そのまま置いてある
僕はただ
安らぎが欲しいだけ
誰かと一緒にいれる それだけでいい
そう思えるほど孤独に負けそうな自分
でも
その一緒にいれる人は誰でもいいのだろうか
誰でもいい人と一緒になることに
一緒になるためだけの人とは 何だろう
この本棚のように
本を入れるためだけの
ただそれだけの存在は
果たして 僕を幸せにするのだろうか
すぐに箱をあけて組み立てて
僕を入れておける 本棚のような人に逢いたい
安らぎとは そういうもの と
横たわったままの本棚が 言った気がした
2011/09/07
2011/09/05
今日
何度もやってくる今日
今日の今日はどんな日になるだろう
気を抜くとすぐにやってくる過去の悲しみが
少しでも少ない日でありますように
朝は新しい始まりを感じさせるが
どれだけくじけずに頑張れるか
こう考えているだけで既にまっさらからのスタートではないけれど
さあ
昨日の夜のジョギングでであった白鳥との挨拶を思い出しながら
今日も着替えて出発
なんだかんだいって
扉を開けてすぐに
新しい空気を吸い込むのが
好き
今日の今日はどんな日になるだろう
気を抜くとすぐにやってくる過去の悲しみが
少しでも少ない日でありますように
朝は新しい始まりを感じさせるが
どれだけくじけずに頑張れるか
こう考えているだけで既にまっさらからのスタートではないけれど
さあ
昨日の夜のジョギングでであった白鳥との挨拶を思い出しながら
今日も着替えて出発
なんだかんだいって
扉を開けてすぐに
新しい空気を吸い込むのが
好き
2011/09/02
太陽と月と私と雲
太陽と私の間に
大きな厚い雲が割り込んできて
辺りは真っ暗になった
同じように
心の中も陰り気味
自分から光を生み出せない私は
いつも何かに頼ってばかり
暗い気持ちも
優しさが少ないと 何かのせいにする
いつのまにか夜になって
満月が昇ってくると
闇を優しい月明かりが切り裂いてくれた
救いを感じた私は
月に感謝を告げ
後ろを照らされながら帰路につく
突然の深い闇
私はうまく歩けなくなる
振り返ると
昼間のあの雲が満月の光を遮断していた
ああ いつもそう
私の人生とはこんなもの
私の幸せとはこんなもの
大きな厚い雲が割り込んできて
辺りは真っ暗になった
同じように
心の中も陰り気味
自分から光を生み出せない私は
いつも何かに頼ってばかり
暗い気持ちも
優しさが少ないと 何かのせいにする
いつのまにか夜になって
満月が昇ってくると
闇を優しい月明かりが切り裂いてくれた
救いを感じた私は
月に感謝を告げ
後ろを照らされながら帰路につく
突然の深い闇
私はうまく歩けなくなる
振り返ると
昼間のあの雲が満月の光を遮断していた
ああ いつもそう
私の人生とはこんなもの
私の幸せとはこんなもの
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