悲しいときは過ぎ去って
とけたこおりからでてきたあおいめのように
僕はゆっくり立ち上がり
ぬかるんだじめんにあしあとをのこしてゆく
雪の夜にそっと去っていった
あなたがゆきにのこしたひーるのくぼみをたどるように
舗装された道路に辿り着き歩くと
くつのかたちのどろがぼくのあとにつづく
縋り付く泥を全て捨てさる頃
くつのぎょうれつはそこでとぎれてしまうだろう
新しい僕の歩みはもう何も残さない
たちどまったようにのこるあしあと
それはあなたを失った悲しみ
すすんでいくぼくをうらめしそうにみつめている
もう遠く離れて見えなくなった今でも
めぐるふるがふらせたゆきにかくされたとしても
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