海岸から砂を二粒とってきたような確率で
僕と君とは知り合って
よせてはかえす波のなか
二人のなかは狭まった
乾燥しきった貝殻からは
懐かしい二人の笑い声
なみだはなみにすくわれて
すくわれないぼくがのこった
2012/04/30
笑顔のち 晴れ
車は向かう
君の待つ駅へ
フロントガラスに落ちる雨粒
ワイパーは何度も何度も払い続ける
無駄? ではない 放っておくと進めなくなるのだから
悩みという雨粒は僕に降り注ぐ
生きるため何度も何度も振り払ってきた
雨、まれに晴れ残りは曇りの人生のなか
いつまで心のワイパーはもってくれるのだろう
そう考えながらしばらくすると
車は駅へたどり着く
そして
君の笑顔ののち
僕は晴れた
君の待つ駅へ
フロントガラスに落ちる雨粒
ワイパーは何度も何度も払い続ける
無駄? ではない 放っておくと進めなくなるのだから
悩みという雨粒は僕に降り注ぐ
生きるため何度も何度も振り払ってきた
雨、まれに晴れ残りは曇りの人生のなか
いつまで心のワイパーはもってくれるのだろう
そう考えながらしばらくすると
車は駅へたどり着く
そして
君の笑顔ののち
僕は晴れた
からあげ
あげたてのからあげを手に
急いで家に帰る子供
走る
揺れる
行きすぎ戻るうちに
きれいに並んでいたからあげは
元の位置をなくしてしまったけれどまだ暖かい
あったかいうちにたべてね
おかあさん 仏壇に三個お供え
おとおさーんはーいからあげ
おかあさんからあげてきたんだよ
だいすきだったもんね
三人で囲む食卓 さびしいけれど あったかな家族
急いで家に帰る子供
走る
揺れる
行きすぎ戻るうちに
きれいに並んでいたからあげは
元の位置をなくしてしまったけれどまだ暖かい
あったかいうちにたべてね
おかあさん 仏壇に三個お供え
おとおさーんはーいからあげ
おかあさんからあげてきたんだよ
だいすきだったもんね
三人で囲む食卓 さびしいけれど あったかな家族
2012/04/26
夢が夢で無くなるとき
子供から大人になるまでに
僕らは夢のスケールを失ってゆく
出来ること 出来ないことに縛られて
夢は夢でなくなってしまうから
暮れかかる空の下 僕があなたにそういうと
『だけどね、私はあなたと一緒に過ごすことが夢。』
子供の頃になりたかった、世界の英雄に
あなたと一緒にいることが劣るとは思えない
『ありがとう もうあなたの夢は夢じゃなくなってしまうけど。』
二人の思いが重なって 夢のような現実が訪れた
手をつなぎ 帰る二つの影
二人で見る夢は きっと何ものにもかえがたいもの
影はどこまでも 夢と一緒に伸びていく
僕らは夢のスケールを失ってゆく
出来ること 出来ないことに縛られて
夢は夢でなくなってしまうから
暮れかかる空の下 僕があなたにそういうと
『だけどね、私はあなたと一緒に過ごすことが夢。』
子供の頃になりたかった、世界の英雄に
あなたと一緒にいることが劣るとは思えない
『ありがとう もうあなたの夢は夢じゃなくなってしまうけど。』
二人の思いが重なって 夢のような現実が訪れた
手をつなぎ 帰る二つの影
二人で見る夢は きっと何ものにもかえがたいもの
影はどこまでも 夢と一緒に伸びていく
2012/04/25
かなしいなみだ
ゆめをみた
とってもかなしいゆめをみた
なんだったのかはおもいだせないけど
なみだのあとがものがたる
かなしいかなしいものがたり
うれしなみだじゃないかって?
なみだのあじがちがいます
しょっぱいあじはかなしみのあじ
なくほどのことっていえば と
なんのゆめだかかんがえてみました
なんだろう きっととってもかなしいこと
そうなると
あなたがいなくなってしまうことかな
ぼくはそれがいちばんかなしい
そうかんがえただけで もう
しょっぱいなみだがにじんでしまう
とってもかなしいゆめをみた
なんだったのかはおもいだせないけど
なみだのあとがものがたる
かなしいかなしいものがたり
うれしなみだじゃないかって?
なみだのあじがちがいます
しょっぱいあじはかなしみのあじ
なくほどのことっていえば と
なんのゆめだかかんがえてみました
なんだろう きっととってもかなしいこと
そうなると
あなたがいなくなってしまうことかな
ぼくはそれがいちばんかなしい
そうかんがえただけで もう
しょっぱいなみだがにじんでしまう
どうしてそうなるまでいってくれなかったの?
『あんまり電話をすると疲れるから』っていいながら
困ったときだけかかってくる電話
『わがままでごめんね』って毎回言うけれど
文句をいっても変わらないから いうこともない
だけど
いわれないから不満がないって 本当に思っているとしたら
ただ呆れるしかないだろうね
そして
静かにたまっていく君への不満は
いつか最後に吐き出されるでしょう
『どうしてそうなるまで言ってくれなかったの?』って
慌てる君が見えるようだ
困ったときだけかかってくる電話
『わがままでごめんね』って毎回言うけれど
文句をいっても変わらないから いうこともない
だけど
いわれないから不満がないって 本当に思っているとしたら
ただ呆れるしかないだろうね
そして
静かにたまっていく君への不満は
いつか最後に吐き出されるでしょう
『どうしてそうなるまで言ってくれなかったの?』って
慌てる君が見えるようだ
2012/04/24
心に種を
心に種を植えてみた
水をやったり
声をかけたり
なにもしなかったり
そして一週間
芽がでてふくらんで
気がついたら足がはえて
走ってどっかにいっちゃった
元気でいるだろうか
どんな花を咲かせたんだろう
今日もいい天気
水をやったり
声をかけたり
なにもしなかったり
そして一週間
芽がでてふくらんで
気がついたら足がはえて
走ってどっかにいっちゃった
元気でいるだろうか
どんな花を咲かせたんだろう
今日もいい天気
2012/04/22
すずめ
あなたがいない人生を生きて
あなたがいる人生を過ごし
そして
あなたがいなくなった人生を歩んでいる
なんだろう 今の僕はまるで
太陽がどこにも無い 青空
有るべきものがないまま
不自然な生を続けていくって
なんで悲しく虚しいことなんだろう
ガラスでできた箱に放り込まれたすずめのような僕は
どこにも飛べずにぶつかり続けている
それでも羽ばたくことをやめないでいればいつか
本当の外へ
太陽のある青空へ いけるようになるのだろうか
あなたがいる人生を過ごし
そして
あなたがいなくなった人生を歩んでいる
なんだろう 今の僕はまるで
太陽がどこにも無い 青空
有るべきものがないまま
不自然な生を続けていくって
なんで悲しく虚しいことなんだろう
ガラスでできた箱に放り込まれたすずめのような僕は
どこにも飛べずにぶつかり続けている
それでも羽ばたくことをやめないでいればいつか
本当の外へ
太陽のある青空へ いけるようになるのだろうか
迎えに行くよ
あなたが待つ駅へ
この電車は向かっている
半分ほどでもう
「早くつきすぎちゃった」のメールがくると
途中の駅でとまるたびにそわそわしては
漏れる笑顔を隠せなくなる
「途中で降りて走っていきたいよ」って返事を打って
冗談が冗談じゃなくなりそうでこわくなってしまったり
最後の停車
最後の助走
君へ向かうこの電車と僕
君と、昨日から先についてしまった
ぼくの心を迎えにいくよ
この電車は向かっている
半分ほどでもう
「早くつきすぎちゃった」のメールがくると
途中の駅でとまるたびにそわそわしては
漏れる笑顔を隠せなくなる
「途中で降りて走っていきたいよ」って返事を打って
冗談が冗談じゃなくなりそうでこわくなってしまったり
最後の停車
最後の助走
君へ向かうこの電車と僕
君と、昨日から先についてしまった
ぼくの心を迎えにいくよ
2012/04/21
あしあと
悲しいときは過ぎ去って
とけたこおりからでてきたあおいめのように
僕はゆっくり立ち上がり
ぬかるんだじめんにあしあとをのこしてゆく
雪の夜にそっと去っていった
あなたがゆきにのこしたひーるのくぼみをたどるように
舗装された道路に辿り着き歩くと
くつのかたちのどろがぼくのあとにつづく
縋り付く泥を全て捨てさる頃
くつのぎょうれつはそこでとぎれてしまうだろう
新しい僕の歩みはもう何も残さない
たちどまったようにのこるあしあと
それはあなたを失った悲しみ
すすんでいくぼくをうらめしそうにみつめている
もう遠く離れて見えなくなった今でも
めぐるふるがふらせたゆきにかくされたとしても
とけたこおりからでてきたあおいめのように
僕はゆっくり立ち上がり
ぬかるんだじめんにあしあとをのこしてゆく
雪の夜にそっと去っていった
あなたがゆきにのこしたひーるのくぼみをたどるように
舗装された道路に辿り着き歩くと
くつのかたちのどろがぼくのあとにつづく
縋り付く泥を全て捨てさる頃
くつのぎょうれつはそこでとぎれてしまうだろう
新しい僕の歩みはもう何も残さない
たちどまったようにのこるあしあと
それはあなたを失った悲しみ
すすんでいくぼくをうらめしそうにみつめている
もう遠く離れて見えなくなった今でも
めぐるふるがふらせたゆきにかくされたとしても
2012/04/20
窓から見える山と太陽
二階の窓から見える遠くの山
あそこをめがけて 太陽はいつも降りてくる
いつか燃えてしまわないかと
オレンジ寄りの赤に染まる 夕焼けをみては思っていた
そんなこと全部 君に伝えると
うっすらと笑って 目線はあの山へ
夕焼けなんかより 君の横顔は何倍もきれいだった
どうして僕は 失ってしまったんだろう
君を その横顔を
愛しすぎた僕という太陽は
君という山を燃やしてしまったのか
答えは返ってこない
夕焼けよりもきれいな君が去ったあと
僕という太陽は沈みこみ
いつまでも続く夜が訪れた
あそこをめがけて 太陽はいつも降りてくる
いつか燃えてしまわないかと
オレンジ寄りの赤に染まる 夕焼けをみては思っていた
そんなこと全部 君に伝えると
うっすらと笑って 目線はあの山へ
夕焼けなんかより 君の横顔は何倍もきれいだった
どうして僕は 失ってしまったんだろう
君を その横顔を
愛しすぎた僕という太陽は
君という山を燃やしてしまったのか
答えは返ってこない
夕焼けよりもきれいな君が去ったあと
僕という太陽は沈みこみ
いつまでも続く夜が訪れた
2012/04/19
病に伏せるあなたに
思うがままって 難しくなった
ぼくら本当は どんなことでも願えてたはずなんだ
現実が心についてこないことを知ってしまって
いつしか出来る範囲しか願えなくなってしまった
川辺に咲く 黄色い花はとてもきれいでも
いつまでもそこには咲いていられない
いつまでも咲かせておくことは出来ない
ぼくらの出来ることって 本当に限られている
だけど
いつまでも あなたが生きていられるのならって
そう思うことを止められない
出来ないこと そんなことはわかっている
だからこそ ぼくは祈る
心の中のだれかが 無理だといっていても
ひざをつき 手を合わせ 目を瞑る
仕方ないって 済ませられない
ぼくら本当は どんなことでも願えてたはずなんだ
現実が心についてこないことを知ってしまって
いつしか出来る範囲しか願えなくなってしまった
川辺に咲く 黄色い花はとてもきれいでも
いつまでもそこには咲いていられない
いつまでも咲かせておくことは出来ない
ぼくらの出来ることって 本当に限られている
だけど
いつまでも あなたが生きていられるのならって
そう思うことを止められない
出来ないこと そんなことはわかっている
だからこそ ぼくは祈る
心の中のだれかが 無理だといっていても
ひざをつき 手を合わせ 目を瞑る
仕方ないって 済ませられない
死にゆく者たちに 幸せは必要か
真っ暗
何をしても 行き着く先
死にゆく者たちに
いったい死ぬまでの間の幸せって
何の意味があるのだろう
宗教は嫌いだけど それらが生まれる意味はわかる
死ぬのは嫌いだけど ぼくらが生きる意味はわからない
何をしても 行き着く先
死にゆく者たちに
いったい死ぬまでの間の幸せって
何の意味があるのだろう
宗教は嫌いだけど それらが生まれる意味はわかる
死ぬのは嫌いだけど ぼくらが生きる意味はわからない
2012/04/18
おんりーあす
例えば
パンにあんこを入れてみたらどうだろう?
的な画期的な発想で
君と僕との仲が 大きな進展をすればいいんだけれど
二番煎じ 二匹目のどじょうを狙ったような
そんなこんなで 下り坂
もうお互いをさらけだしてしまって
ネタを出し尽くした漫画家のよう
打ち切りにびくびくしている毎日なのであります
新展開も尻すぼみ
銀天街も客まばら
定食のおかずも減っているのに お値段は据え置き
そんなことはさておき
僕らは危機的な状況なわけで 冗談なんか言っている暇はないのです
愛しているって言い合うのは 排しているぼくら
どうにかしようって気持ちだけが つないでいる仲
例えば
あんみつにクリームをのせてみたらどうだろう?
的なありきたりな発想で
進めていく未来ならありそうで
もうちょっと ゆっくりーむな気持ちでやっていこうって
今日は互いの家に向かいます
背水の陣でおんりーあす
パンにあんこを入れてみたらどうだろう?
的な画期的な発想で
君と僕との仲が 大きな進展をすればいいんだけれど
二番煎じ 二匹目のどじょうを狙ったような
そんなこんなで 下り坂
もうお互いをさらけだしてしまって
ネタを出し尽くした漫画家のよう
打ち切りにびくびくしている毎日なのであります
新展開も尻すぼみ
銀天街も客まばら
定食のおかずも減っているのに お値段は据え置き
そんなことはさておき
僕らは危機的な状況なわけで 冗談なんか言っている暇はないのです
愛しているって言い合うのは 排しているぼくら
どうにかしようって気持ちだけが つないでいる仲
例えば
あんみつにクリームをのせてみたらどうだろう?
的なありきたりな発想で
進めていく未来ならありそうで
もうちょっと ゆっくりーむな気持ちでやっていこうって
今日は互いの家に向かいます
背水の陣でおんりーあす
2012/04/14
無気力という名の大家なの
さあ気分を上げて
って簡単に上げられるなら
僕はこんな僕じゃないはずで
階段をだんだんと音をたてて上がってくる
無気力という大家がまた 希望という家賃を取り立てにやってくる
もう小銭ほどの希望もない僕は
だんだん支払いも滞る
心も凍る催促の言葉に 意味もなく
この世にまかり通る 不平等なことを逆恨み
大家 あんたも歌おうや
なんていえたら いいのにな
生きていくきも うせた
あきらめて
上を向いたら 鼻水が逆流して むせた
って簡単に上げられるなら
僕はこんな僕じゃないはずで
階段をだんだんと音をたてて上がってくる
無気力という大家がまた 希望という家賃を取り立てにやってくる
もう小銭ほどの希望もない僕は
だんだん支払いも滞る
心も凍る催促の言葉に 意味もなく
この世にまかり通る 不平等なことを逆恨み
大家 あんたも歌おうや
なんていえたら いいのにな
生きていくきも うせた
あきらめて
上を向いたら 鼻水が逆流して むせた
2012/04/12
てとめとことば
こころとこころをつなぐのは
しっかりとにぎりしめた てとて
じっとみつめあう めとめ
えがおでかわす ことばとことば
あなたとわたしはべつべつのにんげんで
いつもおなじことをかんがえているわけじゃないけれど
そんなふたりが わかちあう
このじんせいのなかのじかん
かんじるしあわせは きっとおんなじもの
ぐうぜんのきせき ふたりはそういつもいっている
これからにぜったいは ないけれど
いまのふたりは ほんものだから
こころとこころがつながった
てとめとことばが
しあわせとは こういうことだといっている
しっかりとにぎりしめた てとて
じっとみつめあう めとめ
えがおでかわす ことばとことば
あなたとわたしはべつべつのにんげんで
いつもおなじことをかんがえているわけじゃないけれど
そんなふたりが わかちあう
このじんせいのなかのじかん
かんじるしあわせは きっとおんなじもの
ぐうぜんのきせき ふたりはそういつもいっている
これからにぜったいは ないけれど
いまのふたりは ほんものだから
こころとこころがつながった
てとめとことばが
しあわせとは こういうことだといっている
2012/04/10
手と心
ただ一人でもいい
誰かを救えたならって そう思うのはとてもいいこと
でも
本当にその人に手を差し伸べる前に これだけは絶対に忘れないで
差し伸べた手は 決して離せないってことを
あなたの優しさを信じて 目の前に伸ばされた手
両手でしっかりと つかんであげて
信じさせた責務を あなたは果たす義務がある
つかんだ手を 必ず上に届ける義務が
ねえ 手と手が伝える暖かさ その気持ち
きっとあなたは感じるでしょう
この手と手が繋がってよかったと
言葉では言い表せないってことは こういうことなんだなって
そうして上についたなら
互いは対等に 喜びを分かち合うでしょう
助けてくれて ありがとう
助かってくれて ありがとうって
誰かを救えたならって そう思うのはとてもいいこと
でも
本当にその人に手を差し伸べる前に これだけは絶対に忘れないで
差し伸べた手は 決して離せないってことを
あなたの優しさを信じて 目の前に伸ばされた手
両手でしっかりと つかんであげて
信じさせた責務を あなたは果たす義務がある
つかんだ手を 必ず上に届ける義務が
ねえ 手と手が伝える暖かさ その気持ち
きっとあなたは感じるでしょう
この手と手が繋がってよかったと
言葉では言い表せないってことは こういうことなんだなって
そうして上についたなら
互いは対等に 喜びを分かち合うでしょう
助けてくれて ありがとう
助かってくれて ありがとうって
2012/04/09
薪になる
少しでもあなたをしりたいと
少しでも僕をしりたいと
二人は本当に心を通わせて
まるで今までずっといたように
お互いの気持ちを通わせあったよね
少し前の会話の言い回し その意図を答え合わせしたりして
長くいるうちにそんな気持ちは消え去って
どうしてだろう 心は通い合わなくなった
分かり合えないことが 二人の恋を錆びさせて
どんどんと互いがわからなくなる日々
皮肉にも
ほんと 皮肉なものだね
まるで初めて会った二人のように
何もわかんない
例え答えを言ったとしても
優しい言葉は枯れ落ちて
むき出しの枝はただ 風に吹かれカラカラになっていく
大きなだけの年齢を重ねた木
切り倒されて 薪になる
そうなったほうが ましになる
少しでも僕をしりたいと
二人は本当に心を通わせて
まるで今までずっといたように
お互いの気持ちを通わせあったよね
少し前の会話の言い回し その意図を答え合わせしたりして
長くいるうちにそんな気持ちは消え去って
どうしてだろう 心は通い合わなくなった
分かり合えないことが 二人の恋を錆びさせて
どんどんと互いがわからなくなる日々
皮肉にも
ほんと 皮肉なものだね
まるで初めて会った二人のように
何もわかんない
例え答えを言ったとしても
優しい言葉は枯れ落ちて
むき出しの枝はただ 風に吹かれカラカラになっていく
大きなだけの年齢を重ねた木
切り倒されて 薪になる
そうなったほうが ましになる
パズル
桜の花はきれいで
いつのまにか暖かくなって
親子の幸せそうな笑い声が聞こえる
春が きた
取り残された僕は
今もなお 冬の中にいる
ぼくはまるで
別のパズルから持ってこられた1ピース
決して溶け込むことは出来ない
でもいつか
桜の花びらが飛び散って
どんどん暑さが増して行き
親子の幸せそうな笑い声が聞こえる頃
少し遅れてでも 春を迎えられたらって
周りに合わせて 不器用な笑顔でも
パズルに溶け込もうとしていいですか?
いつのまにか暖かくなって
親子の幸せそうな笑い声が聞こえる
春が きた
取り残された僕は
今もなお 冬の中にいる
ぼくはまるで
別のパズルから持ってこられた1ピース
決して溶け込むことは出来ない
でもいつか
桜の花びらが飛び散って
どんどん暑さが増して行き
親子の幸せそうな笑い声が聞こえる頃
少し遅れてでも 春を迎えられたらって
周りに合わせて 不器用な笑顔でも
パズルに溶け込もうとしていいですか?
2012/04/01
窓 雪
どおりで世界は銀色の
雪の景色になっているわけだ
窓はその冷たさで僕の手を冷やし
開けさせないよう抵抗をしていた
冷たい風は容赦なく入ってくる
まるで待ち構えていたかのように
僕は この誰も踏んでいない雪のようなまっさらな人生に
長い足跡をつけてきたんだなあ
時には二人 殆どは一人の足跡で
どちらかが息途絶えるまで 足跡を続けていけるような
そんなひとにであえたらどんなに幸せだろう
そう独り言をいいながら 僕は窓を閉め
また眠りについた
雪の景色になっているわけだ
窓はその冷たさで僕の手を冷やし
開けさせないよう抵抗をしていた
冷たい風は容赦なく入ってくる
まるで待ち構えていたかのように
僕は この誰も踏んでいない雪のようなまっさらな人生に
長い足跡をつけてきたんだなあ
時には二人 殆どは一人の足跡で
どちらかが息途絶えるまで 足跡を続けていけるような
そんなひとにであえたらどんなに幸せだろう
そう独り言をいいながら 僕は窓を閉め
また眠りについた
悲しみ自慢
あなたと私が話している
それは生きているってことのひとつ
どうして悲しいことばかり
そうしてひきこもってしまうことを
どこか自慢げにつぶやいてみせるのですか?
こんなにもあなたはふつうで
楽しければ笑い 悲しければ泣くというのに
空を見あげて その青さに目が痛くなってしまっても
それも生きているってことのひとつ
闇夜に慣れたあなたの目 青や白が映ることは稀なので
どこか実際に感じている自覚が欠けているのですか?
こんなにも青空はすてきで
晴れた日は笑い 雨の日にはがっかりするのに
浮いていても 沈んでいても どれも生きているってことのひとつ
ほんとうは知っているんでしょ?
楽しいことに目を背け 悲しいことばかりの人生って自慢するあなたにも
それは生きているってことのひとつ
どうして悲しいことばかり
そうしてひきこもってしまうことを
どこか自慢げにつぶやいてみせるのですか?
こんなにもあなたはふつうで
楽しければ笑い 悲しければ泣くというのに
空を見あげて その青さに目が痛くなってしまっても
それも生きているってことのひとつ
闇夜に慣れたあなたの目 青や白が映ることは稀なので
どこか実際に感じている自覚が欠けているのですか?
こんなにも青空はすてきで
晴れた日は笑い 雨の日にはがっかりするのに
浮いていても 沈んでいても どれも生きているってことのひとつ
ほんとうは知っているんでしょ?
楽しいことに目を背け 悲しいことばかりの人生って自慢するあなたにも
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