2011/10/28

らっこ

見た目よりは大変かもしれない

思ったより悩みが多いかもしれない

でも 怠け者で 能天気であってほしい

貝を貝で割る

可愛いけど本人は必死かもしれない

でも 見た目どおり 楽しく割っててほしい

勝手でしょ?

だけど

血を血で洗うような

そんな現実のなか

オアシスを求める僕らの気持ちも わかってほしい










2011/10/26

認める強さ

認めてしまうと心が折れそうな出来事を

僕は何もなかったように振舞っていた

自分を守るために 仕方なく


でも 間違っていた

折れた自分を認められなかったんだと

やっと気づくことができた

折れてからのスタートが

いつまでも出来ないところだった


認めよう

どんな言い訳をしても

僕は今の自分以外にはなれないのだと
 
気に入らない現実でもきっと

次のステップにはできるはず

それはきっと 強さ

認めることのできる 大きな力































幸福感

心が打ち震える

今だけであってもいいと思えるような

幸福感を味わってみたい



2011/10/25

まっぷたつ病

ああああ まっぷたつにしてやりたい!

いらいらすると うそをつく

つまり いらいらで らいらい

そんなことよりも

すぐにいらいらするじぶんをどうにかしないと


すこしのあいだは たてなおせるのだ

それからのじぶんが たもてないのだ


あんていなせいかつよりも

すりるじゅうしの はらはらなまいにち

まあくちではいえても

ほんとうは あんていしてほうがいいってきづいている

くちだけぼうけんかの おおいこと おおいこと

いえがいちばんおちつくくせにね


すこしのあいだは そとにでれるのだ

そとにでたらすぐ かえりたくなるのだ


もうどっちにもなれたらなあって

じぶんをまっぷたつにできたらって うたうのだ




























2011/10/24

すばらしきもの

それは 雲ひとつ無い青空

それは 駆け引きひとつ無い恋

それは 後悔なき嘘

それは 罪悪感の無い犯罪

純粋なものほど 嘘くさい

混じり気ひとつ無いものなんてないし

一つのもので出来上がる存在なんてないから

すばらしきもの

それは この世界に散らばる全て

又は

全ての中の それぞれのもの














2011/10/22

何も考えず

積み重なる新聞紙

廃品回収がいつかは知らない

間に入っている広告のせいで まるでケーキのよう 

までは言い過ぎた やはり積み重なったただの新聞紙と広告だ

読み終わった新聞を重ねることが

いつか捨てたい思いをこえて日課となった

ソファーの背もたれに届くことが とりあえずの目標

捨ててしまったら

寂しくなりそうな気がして






















2011/10/20

なんだろう

なんだろう この突き上げるような怒りは

大したことではないのに どうしても

収まらない

なんだろう この押しつぶされるような無力感は

何か努力をしたわけでもないのに

やりきれない


大人であろうと 我慢してきたことの全てが

通り過ごしたはずの過去が

一気に吹き上がってきたよう

残酷な現実と過去に挟まれ 僕は立ち尽くす

突き上げ 押しつぶされ

どこにもいけないまま 苦しみ続ける

きっと僕が生きるってことは



そういうことなんだろう































2011/10/18

希少なもの

誰もが希少なものをありがたがる

けれど

溢れかえる不幸とその中で稀に出会う幸せ

この二つでは逆なようだ

多くの人は不幸自慢をしてばかりで

少しの幸せでは満足できない人ばかり


2011/10/17

さあ

もう十分 悲しんできた

弱音や 悪口 無駄な時間を費やしてきた

例えば 就職活動や 今出来る仕事をしないで

一年中 国に失業をなくせとデモをしている人みたいな

そんな 何かを敵にして戦っているふりは終わった


逃げている自分から 逃げない


避けてきた 前を向く勇気

一歩を踏み出す 本気を今

さあ

不幸せを半ば自慢にしつつ 愚痴を言うのはやめよう

本当に 慰められたり 励まされてると思っていたの?

本当は 気づいていたはず

完全な無意識は驚くほど少ないという真実

気 も 機 も必要ない

今やる という結果のみがすべて

さあ

やりなさい    






















続けることは いいことなのでしょうか

ねえ 僕は

いつまでくじけずにいればいいのでしょうか

どこまでも幸せに出会えないままの旅を

『続けていれば きっといいことがある』 と

『あきらめない限り 道は開ける』 と

『人間に不可能はない』 と.

どこかで聞いた様な どこか脅しに近い励ましを受けながら

続けなければいけないのでしょうか


思えば 運だけや 他人だけのせいではないと言えるだけの

僕自身の拙さもありました

けれど

運や 他人のせいが 人生にとってちっぽけなものとは

絶対に思えないのです


ねえ あなたは

どこまでもくじけずにいられますか

いつまでも幸せに出会えないままの旅を

何の担保も無い 文字通りの文字通りだけの励ましで

続けていくことができますか

それとも もう幸せを手にしてしまって

その幸福のソファーに座って TVを見ているように

僕の応援をするつもりなのでしょうか






































2011/10/16

闇が滲み入る

一日の半分を過ごしていた闇の世界

我々は明かりを手に入れ 闇を駆逐してきた

果たして闇は 人類から追いやられてしまったのだろうか



生活を便利にすればするほど 資本に力を与えすぎた我々は

資本に支配されてしまうとともに ひっそりと

心に潜み 妬み 懐疑 絶望という 闇を広げだした

新たな闇に人類は 抗えないでいる

そう

自分を奥底に 強き光を持つもの以外は

2011/10/15

下品な詩

おまっとさん この世界へようこそ

よう そこのこそこそした虫が殺虫剤の脅しを無視し

ぷしゅーと 白い煙で黒いゴキブリが死ぬ

白黒のシマウマもめしうま顔

今日はそんな気分

上手い言葉がうかばんままの かっこつけた詩は浮かばれんので

スチームアイロンを投げ捨てて僕の頭はsteamを欲しがってる

なんてよく分かったような 欲深い森へ人を誘う

it is now つまりいっつなう

夜はふけ 吹け上がりを気にしたマフラーは車検をとおらん

と 黄卵をぶっかけ 醤油をたらし たまごごはん

寝る前にコーヒーをがぶ飲みし 四時ころにトイレで起きる羽目になっても

人生は二度ねえ と二度寝を決め込む 公費いいな とかいいながら

都会を憧れ 目を覚ます

例えば そんな一日

なんか 損な一日

























2011/10/14

もうこれ以上

もうこれ以上ない喜び

それは

あなたを好きになれたこと

もうこれ以上は望まない

十分私は救われた

荒んで崩れ落ちそうな心を

あなたの存在 あなたの優しさ 明るさが

元の場所に戻してくれた

ありがとう 

伝えたり 返事を求めたりはしない想い

これ以上があるとしたら...

もうこれ以上は幸せに耐えられないだろうから
















拝啓 空様

気にしない日のほうが多い

でも ふと見上げ

一方的に相談したり 勝手に勇気付けられたりして

あなたにとっては ほんと身勝手だろうけど

無くてはならない存在なんだよって

ふくれっ面に向かって

ちょっと笑いながら

弁解してみたい

2011/10/13

恋グラフ

浮いては沈むを繰り返し

結局は全く進んでいない毎日

想いは想いのまま

大事に、それでいて仕方なく置いてあるだけ

何度同じ過ちを繰り返すのか

もうそれ自体を幾度自分に問いかけただろう


あなたは

優しかったり いなされたり ちょっと不機嫌だったりして

僕の


敏感なセンサーは過敏に検出して 針は右へ左へ

ああ もうどうでもいいや

といいながらも 心拍数は今日もあなたにあわせて上へ下へ

一歩踏み出せば そんな思いをしなくてすむのに と

今日もまた一日を終え グラフを眺め無駄な分析をする

ひがみねこ

眠りの中 夢の世界に迷い込んでしまい

何時の間にか 猫だらけの牧場に立っていた

猫しか居ないのに 牧場?

夢に疑問を投げても仕方ないと 猫を掻き分け歩くと

出口/入口と書いた看板にひときわ大きな猫が

いつも不機嫌そうな顔をしているので

普通にしていても不機嫌な顔にみえるその猫は

どうでもいい この牧場の成り立ちを説明してくれた

話上必要だろうところでの質問をしつつ 一通りの話を聞き終えると

その猫は 私に言った

僕はひがみねこ

ラエルスーンさん きてくれてありがとう

私は言った

ひがみねこさん 僕こそ君にあえてうれしいよ

また機会があれば話をきかせてくれないかな?


言い終えるかどうかのところで

目は覚め 蹴っ飛ばされた布団が仕返しに僕を

寒い中 布団もないまま寝かせていたところだった

あわてて僕は 布団に謝り暖かい二度寝をした

もう夢はみなかったが

遠くで猫の泣き声がしたような気がした

2011/10/12

幸せを 考える

心に映る 幸せの映像

夢見るものと 実際の違いを知る人ほど

幸せ と表現するしかない独創力の無い

コンビニに並ぶおにぎりのように つまらないものになるだろう

私はどうか


何も浮かばない


何かを得たり 誰かをものにするだけでは満たされない心は

栓のあいたままの風呂に お湯を注ぎ続けるようなものだ

あなたはどうか

すぐに何かが浮かんで

何かを得たり 誰かと一緒になることで

幸せだと思えるならば それだけでも幸せだ

私にとっては そうできることが幸せだ

2011/10/10

さかさま犬

青々とした海のほとりに

小さな犬小屋はあった

村民が残飯を持ち寄ってその犬は生を得ていた

名前は さかさま犬

何かをさかさまにするわけでも

さかさまになっているわけでもないが

さかさま犬と 可愛がられ

その生を約一年前に終えたという













あなたが

あなたが大好きで

ふとしたことでも それをあなたに関連付けてしまう

まるで世界中にあなたを思い出すスイッチが

ばら撒かれているよう

そのたびに あなたと会いたくなる 話したくなるけれど

その勇気は ない

近づけば 近づくほど

離れていってしまいそうで

遠くから眺めるだけ

決して そのままでいいとは思っていないのだけれど

あなたはまるで

ショーケースに飾られた 手の届かない存在

ガラスを張ったのは 僕

今日も痛む胸を押さえ

明日を迎える







































2011/10/09

友達

電話をかけても 出ることが稀

折り返しすら 忘れてきたころ

自分の予定を変更することもない

でも

どうして友達でいれるのだろう

それは君が 悔しいけれど

僕の本当の友達だからだろうなあ

どうしようもないときは 必ず心配してくれるし

解決はしてくれないけれど 相談にも乗ってくれる

まあしょうがないけれど

一応 

ありがとう といっておこう

2011/10/06

笑って

昨日までの緑の稲田が

土の色と 墨になった稲の姿になり


野焼きしたばかりの 煙臭さが流れてきた

季節が動いている実感


僕は どう?

君は どう?

僕の季節は 冬

いつ春を迎えるかは 僕自身の努力と 妥協にかかっている

君の季節は なんだろう

もうきくことは出来ないけれど

僕という 犠牲を考えると

出来れば春であってほしいと思う


本当は 考えたくは無いし

不幸になってしまえって気持ちも 無いといえば嘘になる

形にしたところで何が変わるわけではない けれど

秋という季節は考えさせるものだから と 笑った


分厚いコート まだこの季節では着られないから

せめて心には 何重にも羽織っていたい

巡る四季になぞらえて いつか越えることができると信じて

つくり笑いじゃない

別れの寒風を 乗り越えた 笑顔を自分に

いつか 見せられるように


僕は どう?

雪は とけていますか?































2011/10/04

絶望と希望

昇る朝日に

落ちゆく夕暮れを想像し絶望

疲れて落ちてゆく太陽に

次の朝に力強く昇る次の太陽を想い

抱く希望

人の出会い 別れも然り

幸せ 不幸せとは

つまりこういうこと


かといってあなたが今すぐに

悩みを取り去った前を向くだけの存在に

なれるとは思わないのだけれど

まとまらないことこそが 本当の感情ではないのか

白い雲も白く見えない くすんだ心の僕は

夕方 薄暗くなった道が既に 真っ暗で足元も分からないくらい


優しい音楽も 魂で叫ぶロックシンガーの歌声も

僕の心には響かない

後悔や ネガティブなありもしないほど悪く補正された想像が

心の中を跳ね回る どす黒く 奥深く

もう立っていられない かといって 崩れ落ちたところで

誰かが手を取ってくれるわけでもない


なので 僕は

ふらふらと ただ残りかすの精神を頼りに 帰路につく

家族の団欒つまり あったかく笑いの絶えない妻と 子供たちとの

会話や食事のなかで過ごす時間は

かけがえの無いものだったのだ

それをうしなった僕は もうしなった植物のように

これから ゆっくりと

変色して 腐ってゆくのだろう

そして やっとの思いで たどり着いた家 

ふいに

幸せだった過去が

今度は 何もかもうしなった僕を 信じられないほど強く打ちのめしてくる



何ものも 癒すことは出来ない 無かったことにはできない

そう決めてしまっているうちは もう



沈んでいるばかりの自分を

奮い立たせようと もう一人の自分が声を枯らし 叫ぶ

うじうじと うずくまっているだけじゃなく もっと上を 前をみろ と

わかっている

わかっている のだけれど

それでもまだ

もう少し このくすんで 壊死しそうな自分に 浸っていたいのだ




































ちょっとした

あなたのちょっとした言葉で

わたしが傷ついたとしても

わたしのちょっとした受け取り方で

傷つきはしなかったのだと

気に病まないで欲しい

それは

いつのまにか うろこ雲が広がっていた

秋先の空のように

当然と 驚きの 間


あなたのちょっとした言葉で

私が助けられたとしたら

わたしはあなたのことを

とても感謝するだろうから

そのときはただ

私の言葉をそのまま受け止めて

にっこりでもいいから

笑って欲しい

それは

いつのまにか あなたを好きになっていた

驚きはあったけれど 今は当然の 気持ち