以前住んでいた家で
昔少年だった僕が
昔の姿で部屋を移ると
玄関代わりにしていた大きなガラス戸の向こうで
真っ白な服を着た髪の長い人が
首を吊っているのを見て吐いて夢から覚めた
忘れられやすい夢の中
何年も忘れられない光景
意味や
誰だったのかは置いてしまっても
鮮烈なイメージというものは
脳に焼きつくものなんだろうなって実感
実感は通常
かなり強く納得できる理論以外を寄せ付けない
僕は個体
人間であり
僕である証
寝ていない時にも
急に脳裏に浮かぶ
首を吊っていた髪の長い人は
こっちを向いていたのに
顔が見えなかった
忘れたんじゃなく
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