無数に引き詰められた
真っ赤なタイルの間の白い線が
よく見たら蛆虫だったと知った時のような突然の吐き気に
さっきまでの
何事もなかった頃の自分との乖離に
心がなじめないでいる僕は
世界が刻一刻と
時間という絶対的な力に押され
何か変化し続けていることを
思い知らされた
希望的観測を集めた予感なんて
暇な時間に適当に書いた絵みたいなもの
効くかどうかもわからない薬を
プラスティックの臭いのする水で飲み干しながら
布団をかぶって丸まった僕は
体温を奪われながらいつのまにか暖められ
起きたら忘れ去られてしまう悪夢に放りこまれた
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