世界の動力である意思
『人間の世界』は
本能と意思で確かに動いている
『より良く』と邁進した文明を
何の努力も対価も払ってこなかった
怠けた愚かな人々が羨ましがっても
無償で提供されるべきでないと私は思う
後の先だけは活かされて良い
貪欲さがキャッチアップへの有効な鍵だ
搾取されていると見せかけて
多くを取り入れて進んだ国を見習うべきだ
足を引っ張る民衆の愚鈍さを
従順に進めた手段は見習うべきではないけれど
世界を全体でみることは
必要であるが難解である
個別の集まりを組み上げて理解することも
同様に必要であるが難解
そして私の目の前の
風に揺れる花に
蝶がとまる
見上げると青い空
うっすらと月が見える
地球は今日も回っている
終わりが来るまでずっと回っていく
2014/10/31
2014/10/30
2014/10/22
考える
たくさんの夢を詰めたと思っていた風船は
実はヘリウムガスが詰まっていた
人間の半分以上は
優しさではなく水分で出来ている
どれだけのマウスが
人間の薬のために
何かを飲まされ 注入され 検査され 死んでいくのだろう
『相手の身になって』ってことばが
公演の会場に着くなり
顔を真っ赤にしてそのまま帰ってしまうレベルだ
『貴方のため』って言葉の裏に
どれだけの自分の都合を詰め込んでいるのだろう
恩着せがましさは自分には見えない
後悔が先に立たないのと一緒で
裁判に有能な弁護士が必要な法廷に
僕以外のどれだけの人が違和感を覚えているのだろう
弁護士の良し悪しで変わるジャッジなんて
真実ってなんだろうって深く思わせる
死んでしまったら
今まで生きていた記憶なんて一切なくなってしまう(と僕は考える)世の中に
そんな考えさえも意味があるか分からないけれど
僕はいつも
何かを考えて
それについても更に考える
実はヘリウムガスが詰まっていた
人間の半分以上は
優しさではなく水分で出来ている
どれだけのマウスが
人間の薬のために
何かを飲まされ 注入され 検査され 死んでいくのだろう
『相手の身になって』ってことばが
公演の会場に着くなり
顔を真っ赤にしてそのまま帰ってしまうレベルだ
『貴方のため』って言葉の裏に
どれだけの自分の都合を詰め込んでいるのだろう
恩着せがましさは自分には見えない
後悔が先に立たないのと一緒で
裁判に有能な弁護士が必要な法廷に
僕以外のどれだけの人が違和感を覚えているのだろう
弁護士の良し悪しで変わるジャッジなんて
真実ってなんだろうって深く思わせる
死んでしまったら
今まで生きていた記憶なんて一切なくなってしまう(と僕は考える)世の中に
そんな考えさえも意味があるか分からないけれど
僕はいつも
何かを考えて
それについても更に考える
白い服を着た 髪の長い人が 首を吊っていた
以前住んでいた家で
昔少年だった僕が
昔の姿で部屋を移ると
玄関代わりにしていた大きなガラス戸の向こうで
真っ白な服を着た髪の長い人が
首を吊っているのを見て吐いて夢から覚めた
忘れられやすい夢の中
何年も忘れられない光景
意味や
誰だったのかは置いてしまっても
鮮烈なイメージというものは
脳に焼きつくものなんだろうなって実感
実感は通常
かなり強く納得できる理論以外を寄せ付けない
僕は個体
人間であり
僕である証
寝ていない時にも
急に脳裏に浮かぶ
首を吊っていた髪の長い人は
こっちを向いていたのに
顔が見えなかった
忘れたんじゃなく
昔少年だった僕が
昔の姿で部屋を移ると
玄関代わりにしていた大きなガラス戸の向こうで
真っ白な服を着た髪の長い人が
首を吊っているのを見て吐いて夢から覚めた
忘れられやすい夢の中
何年も忘れられない光景
意味や
誰だったのかは置いてしまっても
鮮烈なイメージというものは
脳に焼きつくものなんだろうなって実感
実感は通常
かなり強く納得できる理論以外を寄せ付けない
僕は個体
人間であり
僕である証
寝ていない時にも
急に脳裏に浮かぶ
首を吊っていた髪の長い人は
こっちを向いていたのに
顔が見えなかった
忘れたんじゃなく
棒は波に揺られる
海に浮かぶ棒は脳を持っていた
海水で浮かびやすいってことや
満ち潮の周期を理解していた
そして
それを知っているとして
棒自身が何を出来るわけでもないのも理解していた
ぷかぷかと
時にはばっしゃーんと
波に揺られながら
棒は脳を持っていた
自分は
脳の在る棒であることを
海に浮かべて
浮かんでいた
海水で浮かびやすいってことや
満ち潮の周期を理解していた
そして
それを知っているとして
棒自身が何を出来るわけでもないのも理解していた
ぷかぷかと
時にはばっしゃーんと
波に揺られながら
棒は脳を持っていた
自分は
脳の在る棒であることを
海に浮かべて
浮かんでいた
2014/10/19
右手に杞憂 左手に握り飯
何かにつけ
くだらないとか
無意味とか言う人の
狭い心の視界に同情と侮蔑を覚える
世界はこんなにも変化に富んで
何色もの感動に満ち溢れているというのに
どうして少しでも自分を
世界に解き放たないのかと
自分の殻に篭って
丸まったままぶつぶつと文句を垂れる
貴方のこれからの人生に
皮肉なワインで乾杯を
どんな光も通さない
闇に限りなく近い赤ワイン
渋みからくる恍惚感
どこかずれたリズム
伝わらない言葉
土の味は
血の鉄の味にも似て
くだらないとか
無意味とか言う人の
狭い心の視界に同情と侮蔑を覚える
世界はこんなにも変化に富んで
何色もの感動に満ち溢れているというのに
どうして少しでも自分を
世界に解き放たないのかと
自分の殻に篭って
丸まったままぶつぶつと文句を垂れる
貴方のこれからの人生に
皮肉なワインで乾杯を
どんな光も通さない
闇に限りなく近い赤ワイン
渋みからくる恍惚感
どこかずれたリズム
伝わらない言葉
土の味は
血の鉄の味にも似て
生まれ落ち 死に落ちゆく 生き物だから
敷き詰められた想い出が
僕の脳に存在しているんだけれど
いつまでもそれを
持っていけるわけじゃない
悲しいけれど
絶対に叶わない
悲哀 喜怒
まあそれも
いつも同じものが続いていくわけでもないし
そんなこと理解したとして
何もかもで心が動かない人間になれるわけでもないし
真っ赤に
心の奥に突き刺さる夕焼けも
僕を何かにしてくれるわけでもないし
けれど
けれども僕は
今までどおりに
倒れ
起き上がり
たまには這ったまま
生きていくんだろうなあ
僕の脳に存在しているんだけれど
いつまでもそれを
持っていけるわけじゃない
悲しいけれど
絶対に叶わない
悲哀 喜怒
まあそれも
いつも同じものが続いていくわけでもないし
そんなこと理解したとして
何もかもで心が動かない人間になれるわけでもないし
真っ赤に
心の奥に突き刺さる夕焼けも
僕を何かにしてくれるわけでもないし
けれど
けれども僕は
今までどおりに
倒れ
起き上がり
たまには這ったまま
生きていくんだろうなあ
どちらかと いえ ば
気配のない死が
もうそばに待ち構えていたらと思うと
記憶をもったままの死と
記憶をうしなってからの死
どちらがいいのか比べてみた
どちらも
耐えきれない
けれど
どちらかと
いえば
あなたの記憶
は
持ったまま
死ねたら
いい
の
かな
もうそばに待ち構えていたらと思うと
記憶をもったままの死と
記憶をうしなってからの死
どちらがいいのか比べてみた
どちらも
耐えきれない
けれど
どちらかと
いえば
あなたの記憶
は
持ったまま
死ねたら
いい
の
かな
2014/10/10
吐き気
無数に引き詰められた
真っ赤なタイルの間の白い線が
よく見たら蛆虫だったと知った時のような突然の吐き気に
さっきまでの
何事もなかった頃の自分との乖離に
心がなじめないでいる僕は
世界が刻一刻と
時間という絶対的な力に押され
何か変化し続けていることを
思い知らされた
希望的観測を集めた予感なんて
暇な時間に適当に書いた絵みたいなもの
効くかどうかもわからない薬を
プラスティックの臭いのする水で飲み干しながら
布団をかぶって丸まった僕は
体温を奪われながらいつのまにか暖められ
起きたら忘れ去られてしまう悪夢に放りこまれた
真っ赤なタイルの間の白い線が
よく見たら蛆虫だったと知った時のような突然の吐き気に
さっきまでの
何事もなかった頃の自分との乖離に
心がなじめないでいる僕は
世界が刻一刻と
時間という絶対的な力に押され
何か変化し続けていることを
思い知らされた
希望的観測を集めた予感なんて
暇な時間に適当に書いた絵みたいなもの
効くかどうかもわからない薬を
プラスティックの臭いのする水で飲み干しながら
布団をかぶって丸まった僕は
体温を奪われながらいつのまにか暖められ
起きたら忘れ去られてしまう悪夢に放りこまれた
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