2012/06/17

食べ物では言い表せない あなたの唇

納豆が嫌い

あなたが好き

今いえること

間違いなくいえること


『なにそれ』って

不機嫌だったあなたが笑った

葉っぱと葉っぱの間から

光が差し込んでくる 公園でのひととき


あなたの笑顔

まるで頭上の木がすべてなくなって

たまっていた光が全部落ちてきたみたいに輝いた


どうにかして仲直りしたいぼくは

ほんとうに ほっとして

『ごめんね』って謝った

『いつもずるいんだから』って許された


春菊が嫌い

あなたが好き

今いえること

間違いなくいえること


『もういいから』って

あなたはぼくの口を塞いだ

僕の唇が

あなたの笑っている唇を


感じた

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