冷蔵庫の中で
ずっとしまわれている
僕の炎
奥の奥の方
冷蔵庫を開けても
見えないところで
たぎっても
たぎっても
冷やされてしまう
せめてここから出してくれれば
何かを灰にだって
できちゃうのにって
炎はいつも
ぼやいている
鬱な気分も
何もかもに感じている無意味さも
なんだって
燃やしてしまえるのにって
賞味期限って
あったっけ
取り出しても手遅れだったなんて
絶望でしかないよね
漫画でよくある
逆転を狙ったとっておきの奥の手が
不発に終わった時のようだ
縁起でもないな
でもよくあること
本当によくあること
よく生きていけるなって
思えるくらいは味わってきているのに
仄かな希望と
決定的な絶望を
繰り返している
これはある意味強さかもしれない
実は
冷凍庫にも
僕の炎が
あるらしいよ
凍らされてもなお
燃える炎が
ふふん
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