2024/10/03

バスに乗って

 履き掛けの靴で

飛び出すように外に出て

バス停へ向かった


笑い声

子供の

親の

聞こえてきた


忘れた頃に吹いてくる風にそっと押されて

家から近くのコンビニの前を

入るかどうか迷いながら通り過ぎ

たら急に

車が私の横を通り過ぎた


こんな狭い道を

ミニバンは

そんなに急いでどうするのだろう


世界

私の

私以外の

生きているトコロ


あなたたちが本物かどうか

知るよしもない

私だって


バス停近くのコンビニの前を

入るかどうか迷いながら通り過ぎ

た人と不意に

目が合いながらすれ違った


バス停へ着いたら

バスに乗って

椅子に座れなかった人たちを

観察するんだ








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