2015/07/03

どうでもいいけれど

何気なく目に止まった虫に
不意に過去を呼び覚まされる

何の事件もドラマもない記憶
グラウンドで走って遊んでいた何年も前の記憶が
鮮明に蘇る

小さな頃遊んでいた名も知らない仲間は
一体どこで何をしているのだろう

どうでもいいけれど

現在に戻り
駐車場の車に乗った

夏の無差別な太陽の光線は
たった何分かの間に
車内を熱室にしてしまって
汗がにじみ出てくる

そういえば
汗まみれで走り回った幼少期
あのエネルギーは一体どこへ行ってしまったのだろう

抜け殻のような身体で
わずかに残った生への渇望で
車を動かした

そんな大げさなことでは無いんだけれど




0 件のコメント:

コメントを投稿