何気なく目に止まった虫に
不意に過去を呼び覚まされる
何の事件もドラマもない記憶
グラウンドで走って遊んでいた何年も前の記憶が
鮮明に蘇る
小さな頃遊んでいた名も知らない仲間は
一体どこで何をしているのだろう
どうでもいいけれど
現在に戻り
駐車場の車に乗った
夏の無差別な太陽の光線は
たった何分かの間に
車内を熱室にしてしまって
汗がにじみ出てくる
そういえば
汗まみれで走り回った幼少期
あのエネルギーは一体どこへ行ってしまったのだろう
抜け殻のような身体で
わずかに残った生への渇望で
車を動かした
そんな大げさなことでは無いんだけれど
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