生暖かい風
磯の匂いが届きそうな
海の近くの山
打ち寄せる波はみえても
音が聞こえない違和感を感じながら
警戒を解かないまま
横に座っている猫を見ている
視線を気にしていない振り
目線は海を見ながらこころはこっちを見ていそうな
猫
『ほら ここならいい景色が見えるから座ってな』
とばかりに設置されたベンチ
製作者の意図に反し猫を見ている
そして...
素晴らしいうらいの白いラインを作る海に目をくれずに
僕は猫をみていて
猫はその白いラインを視界に入れながらも
心は僕を見ている
海と
猫と
僕と
ベンチが作る不思議な関係
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