2015/07/27

正義を語ろう

自身が得た情報を

自身の経験と直感から判断された(自分では)もっともなことを

自身の表現で他の人々へ伝える


この過程を隅々まで洗い直し

それでも正しいと思えるのなら

君は正義を語ってもいい


もし

どこかが引っかかるけれど

それでも伝えたいことがあるのなら

私はそれこそが正義だと思う


2015/07/23

希望を口にしよう

お金がないとか

暇がないだとか

声に出しても嫌な気持ちにしかならない言葉を

僕らは使いがちだ


僕らは希望を口にしよう



2015/07/16

敢えて言おう 

黒人のきれいな声が
ヘッドホンから僕の耳へ
僕という世界が
歌の世界に包まれる

黒人と言った
尊敬を込めて

差別だの侮蔑などの批判も
僕のこの尊敬を何ら薄めはしないし
邪魔出来もしない

その黒人たちの歌は
すっと
身体を通り抜けていくのだけれど

波打つ何かを心に残していくのだ

事実その黒人らは

僕の心を

激しく動かしたのだ

2015/07/12

ビール!ビール!ビール!

世界が、地球が暑くたって寒くたって
僕の心はいつもクールでいるつもりさ
何℃かって何度聞かれても答えるのは
ハード(℃)なハートはソフトも大事
意味なんか後で心に落ちてくればいい

雨の雫やふらふら落ちる雪を眺めれば
心は晴れなくても腫れは収まるだろう
汗だくで頬張る焼き肉に追い打ちを!
一番効くのはビールかハイボールだな
きゅっと下がる体温はもはや虚数の域
何か悩みが解決したわけじゃないけど

どいつでも朝日でも恵比寿顔でもいい
ベルギーも渋くていいが米国もグッド
グローバルなビールは地球儀ジョッキ
くいっと飲み干して来る暗いマンデー
眠る頃まで忘れて笑って酔っ払おう!

2015/07/10

海ねこ 僕ベンチ

生暖かい風
磯の匂いが届きそうな
海の近くの山

打ち寄せる波はみえても
音が聞こえない違和感を感じながら
警戒を解かないまま
横に座っている猫を見ている

視線を気にしていない振り
目線は海を見ながらこころはこっちを見ていそうな


『ほら ここならいい景色が見えるから座ってな』
とばかりに設置されたベンチ
製作者の意図に反し猫を見ている

そして...

素晴らしいうらいの白いラインを作る海に目をくれずに
僕は猫をみていて
猫はその白いラインを視界に入れながらも
心は僕を見ている

海と
 
猫と

僕と

ベンチが作る不思議な関係




2015/07/08

ごちそうさま

きっと朝ごはん

納豆に追われる夢

焼き魚は焼かないと焼き魚にはならないというのに

炊きたての御飯は美味しそうな煙

何も入っていない素味噌汁

ごちそうさま

2015/07/03

どうでもいいけれど

何気なく目に止まった虫に
不意に過去を呼び覚まされる

何の事件もドラマもない記憶
グラウンドで走って遊んでいた何年も前の記憶が
鮮明に蘇る

小さな頃遊んでいた名も知らない仲間は
一体どこで何をしているのだろう

どうでもいいけれど

現在に戻り
駐車場の車に乗った

夏の無差別な太陽の光線は
たった何分かの間に
車内を熱室にしてしまって
汗がにじみ出てくる

そういえば
汗まみれで走り回った幼少期
あのエネルギーは一体どこへ行ってしまったのだろう

抜け殻のような身体で
わずかに残った生への渇望で
車を動かした

そんな大げさなことでは無いんだけれど




2015/07/01

梅雨をあなたへ

ずっと続く雨の音に耳が慣れてしまって
うるさくて眠れなかったはずなのに眠っていた

真夜中に目覚めた僕は
何を思えばいいだろう

誰も居ないところに風を送っている扇風機を消して
冷たい水を飲んでソファーに座ると

横殴りの雨音が意識に入ってきた

梅雨を to you
なんて独り言

今のは無し!

と誰かに弁解をしながら

もう一度眠った