2015/06/12

猫の死骸できた山

見回す一帯がの死骸で埋め尽くされた山

臭いはない

頭蓋骨は真っ白になるまで乾燥していて

なぜか『供養』という言葉が浮かぶが

無造作に捨てられたそれらを再度見て

すぐに頭のなかから追い払う


太陽の光は

雲がない空から直接降り注ぐ

日に照らされた残骸

日常からすっぽりと抜け落ちた世界に

僕は足を止めたまま動くことができないでいる


ここは どこだ

ふと浮かんだのは

いつも過ごしている日常自体も 一体どこなんだろうってこと

 
深呼吸を した

何度目かの 深呼吸を







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