2015/06/28

四季と人間の死期

四季と人生を重ね合わせると

繰り返しがない分切なくなってしまいます

冬のあとには春が来るけれど

人生の冬のあとには死が待っています


人の四季

できれば春や夏ばかりであってほしいけれど

どんな死期を迎えるかは 私達次第




2015/06/25

真夜中の独り言

真夜中に意味もなく独り言

音は空気に伝わって

そしてどこかに行ってしまうのだけれど

気持ちや

自分自身はそのまま

ここにいる

2015/06/16

命の砂時計は さらさらと時を刻むのだけれど

あーむかしぼくわですねー

生きるいみとか考えたりしない人を馬鹿にしていたわけですよ

馬鹿みたいにわらって

どうせ死ぬのにね って

ふと気づいたのは

どうせしぬのなら考えたって同じなわけだから

何も考えずに生きていくほうが

結果てきには合理的というか

頭がいいんじゃないかっておもったわけです

みんな頭いいね って


立ち止まって考えること

そのあいだ謳歌できる人生があったってこと

それぞれが持つ 命の砂時計

さらさらと落ちる砂


私はそれでも

何かを思わずにいられなくて

また

立ち止まってしまう


2015/06/12

猫の死骸できた山

見回す一帯がの死骸で埋め尽くされた山

臭いはない

頭蓋骨は真っ白になるまで乾燥していて

なぜか『供養』という言葉が浮かぶが

無造作に捨てられたそれらを再度見て

すぐに頭のなかから追い払う


太陽の光は

雲がない空から直接降り注ぐ

日に照らされた残骸

日常からすっぽりと抜け落ちた世界に

僕は足を止めたまま動くことができないでいる


ここは どこだ

ふと浮かんだのは

いつも過ごしている日常自体も 一体どこなんだろうってこと

 
深呼吸を した

何度目かの 深呼吸を







2015/06/09

自然は自然に人間と別れた

山の匂いを知っているか?

ただ 山の中で何もせず立って

山の気配を感じたことがあるか?










それぞれが混ざり合い

匂いや気配を作る 

山という空間に入り込んだ異物

『人間』を包む圧力

自然から仲間はずれにされた

人間への敵意を感じたことがあるか?


2015/06/03

季節と虫の物語

一人暮らしのアパートに
例えば椅子が2つあって
向かい合わせに置かれていたのなら

そこには希望というか
なにかの想いが込められているのかなって
想像に想像を重ねてみた秋の夜

コオロギの
鳴き声が遠くから
秋だから
と言わんばかりに聞こえてくる

セミの鳴き声だって
なんか夏のアピールみたいだから
僕はあんまり好きではないのだけれど

別に鳴いていただけで
季節なんかてめえら(人間)が決めただけだろうって
言われるかもしれないし 深く考えないことにして

そして僕は
耳鳴りのようなコオロギの鳴き声とともに
眠りの世界へ