屋根を通して月は見えないけれど
今日は四角な月の気分
何か大きな悩みがあるわけではなく
すべて満たされているわけでもなく
自宅なはずなのに
ここじゃないどこか本当の自宅に帰りたくなる
きっとどこか病んでいるんだろう
原因不明の熱病のようだ
きっと
治す場所がわからず医者はメスを投げるだろう
蝕まれていく自分を
四角の真っ赤な月が
太陽よりも遠くから見つめている
胸に手を当てても
心には届かないのは分かっているけれど
手は動く
どうしようなく
かといって諦めも出来ない
原因不明の心の熱病
ふと 手を空に向け 伸ばした
手のひらをも通りぬけ
月は僕を眺め続ける
目を閉じても
うつ伏せになっても
同じように
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