足の先から髪の毛の先まで
幸せが駆け抜けるような感動を
人生に一度は感じられるといい
砂浜の向こうに広がる海
緑と青を行き来するきれいなマリンブルー
時を忘れ見とれたあと
足元みると砂だらけ
水で洗い流すとき
その感動も流されたように残らない
大体はそんなもの
深緑のなかの涼しげな空気
葉と葉の間をすり抜ける日光は無音のシンセサイザー
遠くの鳥の鳴き声とともに心を癒す
足元をみると錆びた缶やごみ
見て見ぬふりのできない怒りが
髪の先まで達したとき
その感動は頭から抜けきってしまう
大体はそんなもの
けれどいつか
けれど一度くらい
足の先から髪の毛の先まで
幸せが駆け抜けぬけるような感動を
味わって
大体はこんなものっていう
経験則を感動という爆弾で打ち壊したいものだ
砂浜で見とれるマリンブルーの海
日光が空気に奏でるシンセサイザーの森
諦めない
目は開いたままの心が
現実の向こうに映し出す
その向こうにあるはずの現実まで
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