農耕も経験して
あちらこちらで集まって国家という形態を作り上げた人間
危険から身を守るための集合は
集合ごとの争いや(戦争)
集合ないの格差や(貧富)
その他もろもろの問題でいっぱいだ
人間は食べて 息をすれば生きていけるのに
何かを生み出すたび必要なものが増えていくのはどうしたことだ
いったいどういうことなんだろう
不可逆の歩みに警鐘を鳴らせ
立ち止まること
考えること
せめて方向は正しい方向へと思ったが
「正しい」の定義が曖昧で僕らを困らせる
慣性
同じ方向へ
同じか むしろ歩みは速まっていくようだ
間違った方向へ向かったまま
「間違い」の定義が不確かで僕らを困らせる
考えることは正しいことなのか
考えが
何かの到達点にたどり着くまでは無駄であることが
慣性を構成するひとつかのように振舞って
考えを続けることに邪魔をしようとする
世界のかけらである僕たちは
果たして本当の意味の自律を手にしているのだろうか