2014/11/24

かけら

狩猟生活を卒業して

農耕も経験して

あちらこちらで集まって国家という形態を作り上げた人間

危険から身を守るための集合は

集合ごとの争いや(戦争)

集合ないの格差や(貧富)

その他もろもろの問題でいっぱいだ


人間は食べて 息をすれば生きていけるのに

何かを生み出すたび必要なものが増えていくのはどうしたことだ


いったいどういうことなんだろう

不可逆の歩みに警鐘を鳴らせ

立ち止まること

考えること

せめて方向は正しい方向へと思ったが

「正しい」の定義が曖昧で僕らを困らせる


慣性

同じ方向へ

同じか むしろ歩みは速まっていくようだ

間違った方向へ向かったまま

「間違い」の定義が不確かで僕らを困らせる


考えることは正しいことなのか


考えが

何かの到達点にたどり着くまでは無駄であることが

慣性を構成するひとつかのように振舞って

考えを続けることに邪魔をしようとする


世界のかけらである僕たちは

果たして本当の意味の自律を手にしているのだろうか




2014/11/18

目を瞑っていること

素敵な目覚めを演出する

きれいな声でなく鳥も

ふんをする


知っているんだけど

そのときは思わないでいるものだ

敢えて



2014/11/12

同情せずにはいられない人たちに

考えるということは 立ち止まるということだ

感じるということは 走り続けているということだ


生きる意味なんて考えて

あるがままを感じ生きている人より

無駄な時間を過ごすという皮肉


嫌いではないけれど

同情せずにはいられない人たちよ

考えていなさい ずっと

未知の明日に一歩も踏み出せず

人生や自分とはなにか

どうあるべきかを


やっと踏み出したときに

その足は老いて細くなって

思い描いたことなんて

何も成せなくなっていればいい


考えていなさい ずっと

気が済むまで









2014/11/09

クロスノットワードマインド(仮)

一緒にいるほどに増えていく

言葉を使わずに気持ちが伝わる場面

ぼくはそれを何と呼ぼう

重なる 伝達?

恋電波?

愛パルスゴーイング?


*朝ごはんは今日は僕の番


考えるうちに 呼び方なんてどうでもよくなってしまうけれど


まあ その

目と目で 見ていなくても伝わる気持ちに

しみじみと幸せを感じるものなのです


*卵料理でいってみよう

 昨日は納豆ご飯だったし


クロスノットワードマインド(仮)に

僕は未来を信じさせれられる


*パンもいい感じで焼きあがった

 ミルクはコップになみなみと
 

世界は僕の受け取り方しだい


*目玉焼きは半熟で

 こしょうは少しで

 出来上がり


食卓で繋がる目と心と笑顔


それは



いただきますとごちそうさまの関係にも似て




2014/11/07

さくらんぼ

想像もしないことが起こって

心が錯乱

落ち着こうと焦って

平静からかけ離れたところでばたばた

そんなときの脳波を見てみたい


似た色の車が多くとまっている駐車場に

そんななか全く違う色の車が来ました

あなたは何色と浮かびましたか?

どうでもいい心理テスト

でもちょっと結果が気になるところが悔しい


くだらないラップを聴いて

気分が悪くなったあと

不意に口ずさみそうになった

持って行きようのない暗い気持ち

天を仰いだら

中途半端に輝く星が見えた


不意に訪れる錯乱

さくらんぼのぼく

赤信号を待っていたら

青ばっかりの車がとまっている駐車場に

黄色の車が入ってきた



2014/11/05

静かに立ち向かう 

足の先から髪の毛の先まで

幸せが駆け抜けるような感動を

人生に一度は感じられるといい


砂浜の向こうに広がる海

緑と青を行き来するきれいなマリンブルー

時を忘れ見とれたあと

足元みると砂だらけ

水で洗い流すとき 

その感動も流されたように残らない

大体はそんなもの


深緑のなかの涼しげな空気

葉と葉の間をすり抜ける日光は無音のシンセサイザー

遠くの鳥の鳴き声とともに心を癒す

足元をみると錆びた缶やごみ

見て見ぬふりのできない怒りが

髪の先まで達したとき

その感動は頭から抜けきってしまう

大体はそんなもの


けれどいつか

けれど一度くらい

足の先から髪の毛の先まで

幸せが駆け抜けぬけるような感動を

味わって

大体はこんなものっていう

経験則を感動という爆弾で打ち壊したいものだ


砂浜で見とれるマリンブルーの海

日光が空気に奏でるシンセサイザーの森


諦めない


目は開いたままの心が

現実の向こうに映し出す


その向こうにあるはずの現実まで