2014/06/02

独白

私は生まれてこのかた
愚痴も言わず
人のお願いには進んで応じてきました

ベッドに独り横になって
そういった人生を振り返ってみますと

どうやらそれは偽りの行動だったようです

都合の良いときだけ猫なで声
用がすんだらお礼ひとつない人たちに

私は嫌悪の心を抱いておりました

また
それを表にださずにいる自分にも


私に何かを行う能力がなくなってからというもの
気がつけば
ベッドに横たわる自分自身にしか
世界の幅がなくなってしまいました

神様

一度でいいから
私になにか
頼みごとを断る場面をお与えください

何の躊躇いもなく
無慈悲に断って
その相手に
心の底からにやりとしてみたいのです

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