2014/06/20

日は巡っても 人生の季節は巡らない

人生としての冬を迎えた人たち

どうしても顔色に出てしまうことに

いつの間にか抵抗を感じなくなっていく


明るい未来を想像できなくても

無力感に苛まれても

時間は過ぎ

何度も朝を迎えてしまう


どんなに良かった時期を過ごしても

いまが駄目なら意味はない


ため息

息を吸い込んで

またため息


そうこうしているうちに

今日も日が暮れた

2014/06/19

それぞれの間にはなんらかのぼーっとした何かが入ります

日差し

目覚め

外の空気



日陰

清涼飲料水

居眠り

目覚め

帰路

風呂

ベッド

就寝

2014/06/02

独白

私は生まれてこのかた
愚痴も言わず
人のお願いには進んで応じてきました

ベッドに独り横になって
そういった人生を振り返ってみますと

どうやらそれは偽りの行動だったようです

都合の良いときだけ猫なで声
用がすんだらお礼ひとつない人たちに

私は嫌悪の心を抱いておりました

また
それを表にださずにいる自分にも


私に何かを行う能力がなくなってからというもの
気がつけば
ベッドに横たわる自分自身にしか
世界の幅がなくなってしまいました

神様

一度でいいから
私になにか
頼みごとを断る場面をお与えください

何の躊躇いもなく
無慈悲に断って
その相手に
心の底からにやりとしてみたいのです