2013/10/27

心と身体の季節

気が付いたら時間が過ぎていた

寝てもいないのに


考えていたのだろうが

記憶に残っていない


何を考えているかも分からないことを考えていた?


夢と大差ない無駄な行為


行いたくて行ったわけではないんだけれど



重い身体を動かすと

寒さが芯に届いていたのを感じた


もうこんな季節


冬はもう

足音が聞こえそうなほど迫っている


冷たくなったドアのノブ

どうしてこの部屋をでたんだっけ?

そして何をしようとしていたんだろう?


時間と身体に心が追いつかない


冬が 来る


心をおいてけぼりの僕の身体に


2013/10/23

いつくしみ

慈しみ。


心の底から。

2013/10/10

どこかの喫茶店で交わされる僕と君の言葉と心 

生きることと死ぬことは反対じゃないって

始まりと終わりでもないって君は言う


君の君らしい考えを

頬杖をつきながら楽しく聞く


それは 

どこからかやってくる風が

どこかへまた行ってしまう様なものだけど


私とあなたとの恋とは似ているけれどまた違うものなのよって


僕の僕らしい聞き方に

気持ち良さそうに話す


どこからかやってきた君だけど

どこにも行かず僕といて欲しいって言うと

ちょっと言葉を詰まらせて 笑った






とてもきれいで

とてもかわいい笑顔で

2013/10/09

記憶を遡り、まとめる、庭で遊ぶ。

夢の中で聞こえた足音

誰のだろう?

ふりかえるとそこは

森の中だった


鳥の鳴き声

緑のにおい

遠くで聞こえる水の音

誰かの頭蓋骨を通り過ぎた


頭蓋骨...?


誰のだろう?

ふりかえるとそこは

子供の頃にいた家の中だった


夢の中でよくここに帰ってくる

...もしくは呼び戻される

死んだ母も

今はほとんど言葉を交わさない父も

ここでは笑って会話をする


ぼくの記憶という庭で

ぼくはぶらぶらと遊んでは帰る


鳥の鳴き声

目覚めると

今のぼくの家で迎える朝だった

2013/10/04

どうしようもない時

苛立ちをおさめるために入った店に流れるジャズ

見せ場をつくる為だけに上がるピアノの音に

平静はさらに乱されていく


落ち着けと自分に命令しても

脳はそう身体に発信してくれない

脳波をジャック出来たらどんなにいいだろう


これ見よがしな連弾に耐えきれず

たまらず店を出た


カラスは道をあけ

後ろから馬鹿にしたように鳴いた


心と身体が同時に溜め息をした