2013/05/12

夜になって始まること

招き猫が今にも粉々にされそうな寂れた店
他人事に思えず陰鬱になる

太陽はいつも地球のどこかを照らしている
僕らはいつも自分の手元にない何かを願っている

きっと
自慢げに本屋に並ぶ
努力が成功に結び付いた物語は
そうでない全ての人たちの心を無慈悲に追い立てる

夕方

これから太陽は僕ではない誰かを照らすのだろう

運命や自分の怠惰さも問わず
思い描いた世界にいないことを
何かのせいにする時間が始まる

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