2011/08/28

こころ

こころがはりさけそうないま

わすれようとしてもなんどもよみがえるくつう

きをまぎらわすこういはすべてながくつづかず

なんかいくじけそうになっただろう

たえてみたところではいしゃであることにかわらない

こうてんするなにかがおこるまでこころをけずられながら

むねをかきむしりながら

のたうちまわる

こどくということは

とくにおそろしいほどのぜつぼうをうむ

こころがいたい

だれかたすけて

2011/08/20

雨と花

夏祭りを襲う突然の大雨

テントや建物の陰に避難する人々

雨音の後ろから追い越してくる大きな音

視線を上げる群衆

雨の中負けずに開く大輪の花火

雨をのろいつつも

この光景を目にできた幸運に

たまやの声は それぞれの心に花開く

2011/08/19

青に溶ける

青空としか言い様のない青空

ずっと見上げていると

その完璧な青さは

空と僕の間にいる大きなビルを

ゆっくりと溶かして

やがて視界は青一色になる

ここにあるのは

空と




無駄だと思わない

用事と用事の間の時間

何の発展性も持たない天気の話題

飲みすぎた次の日のつらい目覚め

宝くじが当たったら何に使うかを考えること

別れたあなたと過ごした九年間

私は無駄とは思わない

2011/08/16

まぶた

悲しんでばかりの僕

確かに悲しむほどの出来事があったのだけれど

ほんの一時 もういいかなって自分もいて

また いなくなって沈んで

そんな波が 僕を弱くしてゆく

地べたに這いつくばって色々考えていると

衰弱 という言葉が浮かんで少し笑った

自分を見つめている自分さえ このままの終わりを望んでいるようで

どこかから負けたくないと 細い光が僕を照らした

見落としていた 小さな優しさ

こんなにも目を開けさえすれば

明るい世界が広がっていたのか と

僕は 始める

小さな幸せを集めることから

ゆっくりと

自分の周りからの暖かさを感じることから


稲揺れ

一面の緑

そして風が吹くと

波のように稲が揺れ

悲しんでばかりの僕に

そっと励ましの言葉をくれる

2011/08/10

強く生きるヒント

生きることは 笑うことだと誰かが言うと

生きることとは 泣くことだよと誰かが言う

確かにそうだ

強く生きるということは

笑った後 その明るさを力にすることだし

泣いた後 涙をふいて立ち上がることなのだから

2011/08/09

素晴らしい雨

あなたと歩く帰り道

晴れでも雨でも変わらず楽しいひととき

昨日の夏のさすような日差しも

汗をかきながら笑ったり 走ったり

帰り着くのがもったいないと本気で思えた



今日は突然の雨

知らない家の軒先で雨宿り

いつもより長く一緒にいられた

素晴らしい雨

びしょ濡れでも心から感謝

本当にありがとうって

二人は雨雲に大きな声で

何度も何度も言ったよね

今日もいい日だった



また明日

素晴らしい雨と

何より素敵なあなたに会えますように

2011/08/07

月の無い明るい空

遠回りをして帰る

夜空は明るく 薄い雲まで白く見えそうなほど

かなり先の台風が 強い風を届けてくれる

夏なのに涼しい

ふと上を見あげ 月を探す

...いない

それなのにこの明るい空は

月が照らすように暖かい

涼しいのに暖かい

先まではっきりとみえる帰り道を

遠回りなのにゆっくりと歩いた

2011/08/05

流れ星流れた

悲しみの痛みでじっとしていられない夜

誰もいないたんぼみちを走る

冷たいコンクリートの橋の上で一休み

昔この道を自転車で通ったときにみた

流れ星のことを思い出した

全速力で走る自転車から 不意に振り返ってみた星空に走った細い光

あの時は進路に向き戻ったとき もう一本の星の流れをみたんだった

偶然に胸を締められた感覚が

いま鮮明に蘇る

現実に戻るとどうしても

見れないだろう連続の光のすじを欲しがってしまう自分

少し恥ずかしくなり

長い恋が終わった悲しみを

何でもいいから癒したいからだろうと

何も考えず空を見ていた

無音に包まれたこの空は

きらきらと星を輝かせる以外 何の変化も無い

目線を落とすと 地面の先に

遠くの道を走る車が ゆっくりと向こうへ走っている

その上に 流れ星

とってつけたような偶然に 僕は一人笑い上を見る



そこにあわられたもう一本の太い光 見たことの無い大きな輝きに

息や鼓動や私のすべてのものが確かに止まった

しばらくして我に返ると

こんなときは素直に 偶然以外のものを感じ取り

もう少し がんばってみよう と

夜空がくれた激励に背中を押され

立ち上がり 砂を払い家へ戻る

ゆっくり歩く帰り道

進むべき道のはるか上に

ひとすじの光

偶然を偶然にしたくない僕

三個目の流れ星に

頑張れといわれた気がした

頑張って生きるよう 優しくも力強く肩をたたかれた気がした

2011/08/02

一日

いい目覚めに今日はいけそうな予感

結局いつもどおりとがっかりする昼

気分のさえない午後を過ごし

反省ばかりの夜に

すすむアルコールがすべてを洗い流し

何も得られないままに就寝

うしなう

うしなう

ぽっかりとあいたこころ

まひしたこころはやがて

大きな痛みを思い出しのたうちまわる

そんな悲惨な自分が

それに打ち勝ち立ち上がる姿を思い描き

格好良くあろうとそれにもがこうと決意する

うしなう ことから える こと

無表情に僕を見下している大きな丸い月

先ずそいつを力いっぱい睨み返し僕は始まる

2011/08/01

明るさと羨み

明るさを羨む人がいる

集まりの中心にいるような

太陽のような人を眩しそうに羨む

ああなんと 浅はかなことだろう

私はそんな人たちを哀れむ

太陽は何も失わずに光っているのではない ただそこに暖かさが生まれるわけではない

人を照らすために 自分を燃やし続ける犠牲によって 太陽は輝いているのだ

私は 羨む

犠牲を厭わず 周りを照らすその太陽のこころを