雨が止んで
少し外で歩く
僕はきっと
だれからも いらない子
一緒にいる人
みんな苦しんで
逃げていく
裏切られても
加害者なんだって
僕が悪いから
仕方ない報いなんだって
そっか
じゃあ僕は
ひとりでいいや
僕に苦しめられるのは
僕だけにしなくっちゃ
水たまり
ただ眺めてたら
水が揺れて
僕の顔も揺れて
誰かわからなくなった
叫んでも
周りの人が
驚いてこっちを見るだけ
僕は僕がなんなのか
いまさら
分からなくなった
ねえなんで
ひとってひとなの?
悩みってなんのために
この世界に存在するの?
大きな声で
叫ぶけど
どこにも声は
届かないらしい
僕はだれからも いらない子
荒野に猫は
生き抜いて
雨がふってたんだ
太陽が嘘くさく輝いて
迷惑
雨がふって
僕の何かを
流してくれないかな
僕ごとどこかに
流してくれないか!