2025/08/16

River

湧き水

湧いたばかりのぼくはただただ澄んでいた

何もわからないまま旅は始まって

人は個であり群であるって

下る途中で気付かせられながら


何かにぶつかって何かを覚えながら

誰かに出会って誰かと別れながら

時にはゆっくり時にはきゅうに曲がりくねりながら

いつか

海へとたどり着くのだろう


ねえみんな

僕たちのたどり着く海はどんなところなんだろうね

何かが同じで何かが違って

いるのだろうけれど


でも

海であることは変わりないんだろう

もうそろそろこの旅にも疲れたところ

海は近くもある遠くもある

もうすこし

下り続けなくちゃいけないみたいだ


湧き水だったころの澄んだなにかは

もうどこにも残っていないけれど

これまでのすべてが今の自分になっていること

悪くない


まあ

そう思えるだけ

少しはましな人生だったのかな

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