2018/09/08

私 枝 雲 空 地球

風の音
木々が揺れる音

風が通ったあとの木の枝は
鎖につながれた犬が何処かに行こうとしているような
軌跡を描く

見上げれば
雲が一つしかない青空

一人ぼっちの雲
早く逃げ出したいと
独り言を言いながら風に流れているのだろう

聞こえないけれどきっとそう

永い永い地球の時間の中に
切り取られた
短い短い私の一生のなかの
ちょっとした一時

私はここにいて 
枝はゆれたりゆれなかったり
雲は自由に見えて風次第 
空はいろんな表情をみせて

地球は此処に在る

ただ それだけ
わからないけれどきっとそう

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