木々が揺れる音
風が通ったあとの木の枝は
鎖につながれた犬が何処かに行こうとしているような
軌跡を描く
見上げれば
雲が一つしかない青空
一人ぼっちの雲
早く逃げ出したいと
独り言を言いながら風に流れているのだろう
聞こえないけれどきっとそう
永い永い地球の時間の中に
切り取られた
短い短い私の一生のなかの
ちょっとした一時
私はここにいて
枝はゆれたりゆれなかったり
雲は自由に見えて風次第
空はいろんな表情をみせて
地球は此処に在る
ただ それだけ
わからないけれどきっとそう
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