2017/07/23

おいぬさん

規則正しい
定期的な呼吸の音
ハッハッハッ
おいぬさん

鎖につながれたまま
ダッシュもしていないのに
何故そんなに息を切らすの

水のはいったソーサー
ペロペロとこぼしながら飲む様
知性的とはいえない
おいぬさん

人間よりも
短い一生の大半を
鎖につながれて
何を思うの

人間も
結局のところ似たようなものだけど
特に何を思うわけでもない

ねえ

おいぬさん
大きな目で
何を見ているの

崩れた形の耳で
何を聴いているの

私は知りたい
自分自身が分からないから
あなたがどう思っているかを

あなたが一生を
どう受け止めているのかを



2017/07/19

キングおむすび

おむすびをあつめて

キングおむすび

美味しさ落ちて 腹持ちアップ

具は何もない


サンドイッチを重ねて

王様サンドイッチ

美味しさ落ちて 持ちにくさアップ

具はハム以外無い

2017/07/13

思い出したい思い出

思い出したくない思い出なんていらない

思い出したい思い出だけあればいい

私にとっての基準

思い出したくなるときがわからないから

とりあえず覚えておくのだろう

だから嫌な思い出もつい思い出して

気分を落とすのだろう


なんだ

自分のせいなのか


2017/07/09

Pray

いくら祈っても
叶わないことが多くて
人はよく勘違いする
祈りって
叶わない事を
叶わないと知っていながら
願い続けることなんだって

でも
たまに叶うよね
小さなことや
祈らなくたって起こることも含めたら

Pray 

それでも僕は
何も祈ったりしないんだ

神は存在しないけれど
叶うことだってある

意味のないこと
そんなこと分類することが
意味のない無駄なこと

分類しようがしまいが
起こることは起こるし
意味があると感じようが感じまいが
こころが動くことはあるし

日々は進む
太陽が地球を一周しようが二周しようが
逆転しようが
時は進むものとして扱われている

君はどう?
ぼくは 進む

置いていかれるとおもうか
無駄に進んでいると取るかは
君次第だけれど

ねえ?
細く横に流れた雲の間から
何者よりも強く輝いた
朝日が昇るんだよ?

音も立てず
朝が
ゆっくりと現れる
昼へ向かって
夜へ向かって

君はどう?
ぼくは 進むって決めたんだよ

何を願おうが構わないけれど
両手を合わせ
神に跪く間
君は何処へも進んでいない

コレだけは言っておくよ
何かを願う君は
何処へも進んでいないんだって





2017/07/08

カッコウがなく

カッコウが鳴く

なんかマンガで書いてあるような
鳴き声で

カッコウが泣く

所詮鳥であることに突然
嫌気付いて

カッコウつけても
あるがままでしか
生きていけない
僕ら人間だって そう

深緑を見下ろす
山の上から

でもどこかで
何かに見下されている気分

カッコウは行く
いつか
自分自身を見つけた上で

何かとして生きていくため
世界の一つとして
何かにとっての何かであるために


2017/07/06

虹を見る人 見ない人

虹なんてずっと見ていない
なにか良いことの兆候なんて
そんなもの求める暇もない位の人生

きっと視界のそとで
他の人のためだけに
現れた虹も有るはずだけれど

見ていなければ存在しないとおんなじなんて
哲学っぽく世間を斜めから見てみたりして

こころは荒んでも
虹はきっと
私のこころになにか作用をさせるはず

探しはしないけれど
そんな気がする