2016/01/17

川辺に座りて

川辺に座り
近くを飛んでいる小さな虫を見て
こんなちっぽけな存在でも
自然の連鎖何かに含まれているんだって関心した

同じ生き物とはいえ
そんな地球の脇役の中の脇役に生まれたことを
少し同情しつつ
結局役割の大きさに関わらず
生命は終わるものなんだよなって
悲しい悟り

同じ人間でも
辿る人生は色々

年代や
国や
種別や
持って生まれた特徴や
生まれた後の境遇
等などで変わるけれど

寿命という砂時計は
さらさらと進んでいく

残った砂の量は誰にも分からない

どんな人生を送っても死んでしまうからこそ
その間は楽しく暮らしていたいって思えた

ふと気付けば
辺りは夕暮れ

耳の近くを
少し不快な羽音を立てて
虫が通りすぎていった





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