2014/12/22

たばこを憎む人のにじみ出るタバコへの憎悪

屋外に置かれたタバコの吸い殻入れに
肩を少し上げ体を震わせながらも集まる人たち

冬だというのに
この馬鹿ホイホイには人が群がるのだな

その付近に漂う不快な空気
お前らまとめて燃やしてしまいたいと叫びたくなる

きっとタバコみたいに
臭い煙を出すのだろうよ

と酷いことを言いそうになるこの季節

タバコを吸っていなくても出る白いものは
無害な僕の息です

お腹がいっぱいなるほど流れる
クリスマスソング

馬鹿ホイホイに集まる虫どもを白い袋に入れて
煙突に放り込んでしまいたくなるなんて

また酷いことを考えそうになったとき

ふと見上げた空に見えた
久しぶりに差し込む日光が

少しだけ僕を癒やした

2014/12/14

病院の 白いシーツ
産まれるときと死ぬ時が 病院だとしたら
我々の始まりと終わりの色は 白

そんなこと 考えながら
雪がちらつく 風景を眺め
温かい室内で飲む ブルーハワイ

2014/12/11

明日の天気は?

私の心は 地球のように

悲しみという雲と 喜びという青空が混在している

いつかは晴れ いつかは悲しむ

いつかは曇り いつかは喜ぶ

日々の移り変わりを一喜一憂し経験しながら

天気予報をしてみたりする


大事なのは

その天気をどう過ごすかだけれど





2014/12/06

捕まえ超能力者

小さな頃見た夢


岩の多い海岸からの帰り

急に止まった車

前に座っていた両親が外に出て

「捕まえ超能力者だ」といって 消えた

後部座席の僕は

そっと車の外を窺うと

その捕まえ超能力者と目があって

そこで夢は不意に終わった

髪の長い白い服の男の人だっただろうか

姿自体はもう覚えていないけれど

何年も消えない夢


その後も形を変えてその夢をみたけれど

多くの映画のように 初作を越える続編は生まれなかった


今となってはくだらない夢だけど

当時にはかなり恐怖を覚えた夢は

僕の心を捕まえて離さない


僕はずっと捕まっているんだろうか

捕まえ超能力者に

2014/12/03

悲しくも楽しくもない時間帯に咲く花

喜怒哀楽を行き交う感情の位置をグラフ化するには
四次元を行き交う波状のグラフが必要だ

楽しいだけの人生なんてつまらないし

辛いことばかりの人生はあまりにも酷すぎる


日々揺れ動く感情
そんななか何度か訪れる瞬間がある

悲しくも楽しくもない状態

すべてのグラフの軸が重なる0で
僕らは何を感じることができるのだろう

静寂の小さな広場

叶うのなら

黄色の花を植えてみたい

あまり愛でることはできなくてもいい
日々何度か訪れるその瞬間に伝えたい

自分自身に「お疲れ様」を