2013/08/15

出会ったことのないひとを思い出す、陽炎のいたずら

あなたのついた嘘たちは
確かに僕を傷つけた

でも今になって思うと
あんなに攻めたてるまでもなかったかな

嘘をつくこと
嘘をつかせること

上手くまとめられないし
上手くまとめてもどうなるわけじゃないけれど

ねえ

こんなにも暑いなか
冬のあの日を思い出したんだ

寒いなかベンチで
凍えながら笑ってたあの夜のことを

楽しさが
ほの悲しさにかわって

僕らは年をとったなあって
もう横にはいない君に話しかけたんだ

アスファルトの向こうの陽炎
ボーッと熱にやられながらの僕は
君を確かに思い出した

なつかしいな

楽しさも
痛めた心も

コンビニにはいって
空気の質が急に変わったなか
お茶を買って出た頃には消えてしまった思い出

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