2012/07/31

幸せは時として深い傷痕を疼かせる

幸せの階段をのぼろうよ

ためらわなくていいから 振り返らなくていいから


どうして立ち止まってしまうの

こわい?

どうして?


あなたの傷痕 こんなにも深いんだね

私のてをつかんで

そう

ゆっくりいっしょにのぼろうか

私は離したりしないから

大丈夫

2012/07/28

しあわせなひととき

しあわせをかんじるひととき

であうまえのむねのたかなり

あってからのあんしんかん

わかれぎわのなごりおしさ わかれたあとのさみしさ



つぎのやくそくのひをてちょうにかくときのにやけがお

2012/07/22

恋愛事情

遠く離れた僕らを繋ぐ

メールはいつも行き交って

互いの想いを伝えます

記号や電波は今の時代 心さえ運ぶようになりました


とか言いながらこっそり僕は

君のすむ東京へ向かう


時代が変わっても変わらない 恋が生む機動力

かっこわらいをつけて

ちょっと現代風にしてみましょう

夢のような夢

寝ても覚めてもあなたのことばかり

僕にとっての‘世界’って

あなたがそのほとんどを占めているらしい


今日も目覚めて あなたのことを思い

今日もねむって あなたのことを思う

でも

と僕は考えた


あなたがいなくなったなら

僕は本当に世界を失ってしまうのだろうか


一瞬迷った自分に驚いた


夢と現実が混ざりあった この世界は結局

自分本位でしかなかったのだ

2012/07/20

あのころとこれから

何を話してきたんだろう

楽しかったことは覚えている

あの頃の僕ら

学校をでて

君が玄関のドアを閉める音を聞くまでの時間


日常って 思っていた

本当はとても短い限られたものだったのに


ねえ

これからの僕らは

これからの時間を大切にしよう

一緒にいられる時間を 日常なんてものに埋もれさせない

僕と君と

君のなかにいる赤ちゃんと一緒に


ねえ

これからの僕らは

何を話していくんだろう

2012/07/17

空港で過ごすオレンジ色の夜

オレンジ色に照らされた

深夜

空港の駐車場

心はもう 僕はあなたの住む地へと


胃の異常は緊張か食べすぎた朝ごはんのせい

 『早く会いたい』のメール

表示された携帯を何度も眺めて眠れないでいるこの時間


悪くない

僕は一人呟いた


時間までもう一眠り

車に差し込むオレンジの照明をタオルで遮る


僕は朝

あなたに会いに行く

2012/07/09

灯る意味

ぼくという灯火を

あなたはいつも見守って

突然の風や入り込む雨で 消えそうになる火を救ってくれる

大丈夫

私がいる

言葉だけじゃなかったんだね

あなたのためにも灯っていたいって

心から思えるんだ


ぼくは言える

大丈夫

あなたがいる


いま 炎がゆらめいたのは

とっても幸せに感じたから

ありがとう

ぼくはなんのために存在しているのか

やっとわかった気がしたんだ

2012/07/04

思い出したくないことを燃やせれば

いつ倒れてもおかしくないほど積み上げられた新聞

一年以上も買った箱のままの組み上げられない本棚

その二つが同時に存在するこの部屋には

その二つを同時に存在させてしまったぼくがいる


用も済み 捨てられもしない

用も果たさず 作られもしない

ぼくの不安定な精神が この世界に現れたかのよう


すべてはそう

あなたがぼくから去って生まれた

どうなっても構わないっていう気持ちから始まった


あなたはきっと

すべて自分のせいじゃないって

いつも何かのせいにするんだからってぼくを罵るんだろう


わかってる


明日ぼくは

ぼろぼろになりかけた箱をあけ 本棚を組み上げて

たまっている新聞を詰め込んで 全部燃やしてしまおうと思う


あなたの別れの最後にみせた 醜いまでの顔

思い出すたびに胸が痛む 汚い言葉が少しでも消えてくれればって願う