放物線を描く雪球の軌跡が
僕とあなたの間をゆっくりと結ぶ
君の頭にあたって
びっくりした顔で振り向いたよね
ガッツポーズの僕
笑いながら投げ返す君
輝くようなあの頃に
負けずに輝く銀色の世界
ねえ
あのころは確かに幸せだったよね
港で君と昔話
少し笑って最後の時間
あなたは船に乗り込んで
僕は車に乗り込んだ
後部座席に響く汽船の汽笛が
僕とあなたの間をゆっくりと結ぶ
さようなら
僕とあなたの恋はもう
あのころの雪球と銀世界と一緒に
形も無くとけてしまった
やがて
汽笛も聞こえなくなって
僕はカーステレオの音量を 上げた
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