元気が出るような
明るくて楽しい歌を聞いても
ひたすら落ち込んでしまうような
人になるべきではない
沈んだ海の底から
地上の宴の光景を覗き込むようなもの?
いや
やっぱりわからない
わからなくてもいいけど
暗いトンネルがずっと続いたとして
出口の光は眩しいから
出ないみたいなもの?
いや
そうなのかどうかわからない
どうが何でそうが何なのか
いちいち答えを辿る必要があるのかも
わからない
誰もが暗い気持ちになって
食欲も無くなるような
物語を読んで
元気はつらつになるのも
どうかと思う
天上から
苦しむ民を指差して笑う
神様はちょっと性格が悪い
って言ってるようなもの?
神様は存在しないって普段言ってるのに
例えを言うときには時にはつい
神様って言葉を使っちゃう人に
なるべきじゃないってこと?
始まりから終わりに
向かっていく世界
その途中に生を受けただけの私には
わからない
わかっても結局
何もできないのだけれど
わたしは
ニュースが流れて
それを見て
何かを思うのです
それが正しいとか
間違ってるとか
気にいるとか
気に入らないとか
どうだっていいのに
どうだっていいと思えない
この世界の
始まりも
終わりも
見届けることのできない
私でも
どうだっていいと
思えない