2023/07/27

きらきら

 キラキラ光るお星様


星の光も届かぬ闇で

今日もただ生をつなぐだけの人々がいる


人生を悔やみ

社会を恨み

他人を妬む

朝日が降り注いでも

心の闇は照らされない

ただただ闇

ひたすらの病み


笹の葉がいくらさらさらしようとも

のきばに揺れてしまうよ

お星さまきらきら

金銀はどこ?


ごしきの短冊

わたしは老いた

お星様がただただ

死にゆくわたしを見てる




2023/07/13

見過ごし

 見過ごしてきたものは


決して「ないもの」や

「あったけどなくなったもの」ではなくて


ただ

見過ごしているだけで

そこにあります


目を逸らしても

いっしょ


考えないようにしても

いっしょ


ずっと

いっしょ

2023/07/04

さんでーもーにんぐ

 時間に人生の背を押され

あっという間に歳をとった


運命の神様がそれぞれの人に描く

人生

私が受け取った台本は

けったいな筋書きで

けっこうな辟易ものだった

よくもまあ

ここまで生きてこれたもんだって

めくりなから苦笑する


のんびり川の流れでも見たいところ

なんて

思わないほどには

やりたいことも結構ある

僥倖なこと

僥倖なことだ


こんな台本の中でもやってこれたのは

悲しいことを

振り返らないようにしているから

自律って大事

本当に大事なことだ


積み重なっていく記憶

うまく管理しなくては

正気で生きてはいけません


何もやることがないことの多い

サンデーモーニングに目を覚ます


おはよう 自分

今日もよろしく

どんな終わりになるか

まだ見えないけれど


もう

こんな時間だ


人生の背をまた押され

ベッドから出て歯を磨く