つぶ
何かのつぶ
中に黒いなにかが入っていて
柔らかく
すぐに割れてしまいそうなつぶ
私はそれを置いていく
好奇心もなく
恐れも持たないまま
私はそれを置いていく
明日が明日に思えない日
今日は果たして
僕にとって今日なのだろうか
分かるかい?
海沿いの
コンクリートの道沿いで
ただ突っ立って
波を見つめる人の
1日の流れの速さが
僕のそれと
同じかどうかは置いておいて
夢の中で
足掻く僕は
僕なのだろうか
立ち止まって
ただ考える僕に
怪しげな遊園地が
おいでおいで
Gyuuuum と
心が内側と外側から
締め付けられる気持ち
分かるかい?
笑うかい?
波が何度も
よせてはかえす
ここにいつしか
僕が立ってしまうかもしれないことに