何にだって
何でもないものだって
わたしは
意味を持たせることができる
ただ
意味を持たせたいと
思うものだけに
小さなころに
ふと思ったことを
ふいに
何十年も後に
思い出したりして
何とも言えない気持ちになって
ただ
それだけ
わたしは
わたしを
いつも不思議に思っている
いつ死んで
この記憶ごと
ぷっつりと
消えてしまうという
存在のくせに
こんなにも日々
笑ったり
悲しんだり
怒ったりできるなんて
不思議な世界に
不思議なわたし
何でもない
何かなわたし